胚性ゲノム活性化
「胚性ゲノム活性化」という言葉きいたことあるでしょうか?
卵子の細胞質内には多くのmRNAやタンパク質を蓄えており、これらの因子は母性因子と呼ばれています。
発生初期の受精卵は当初はこの母性因子によって制御されていますが、
発生に伴い母性因子は徐々に減少し胚自身のゲノムからの転写が徐々に増加します。
この母性因子依存性の発生から胚自身のゲノム依存性の発生への切り替わりを「胚性ゲノム活性化」といいます。
この時期は動物種によってことなり、マウスでは2細胞期、ヒトでは4細胞期、ウシでは8細胞期です。
IVFした日をday0とするとおおよそday2で8細胞期になりますが、day3.5くらいまで8細胞期のまま過ごします。
写真はday3.5の8細胞期の写真です。(一部16細胞期のもありますが・・・)
昆虫で言うとちょうどさなぎの時期でしょうか!?
見た目上はお休みしているのですが、受精卵の中では大きな変化が起きているのです
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