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2017年1月31日 (火)

和牛の双子生産④ ~双子受胎牛の分娩成績~

和牛の双子生産、第4回目の今回は、前回お示しした、双子受胎牛の妊娠末期の栄養管理ごとの分娩成績を紹介します。

 

試験区が混乱しないように、前回記事のリンク先も示しておきます(和牛の双子生産③)

                  ↓↓↓

http://etken-blog.lekumo.biz/et/2016/08/post-5bc2.html

○試験区のおさらい

 

一定区

増給区

急増区

単子区

配合飼料給与量(充足率)

  分娩2ヶ月前~

  分娩3週間前~

 

3kg(100%)

3kg(100%)

 

3kg(100%)

6kg(130%)

 

1kg(85%)

6kg(130%)

 

1kg

3kg

母牛試験頭数

8頭

8頭

8頭

19頭

 

○分娩成績 ~妊娠期間~

・単子と比較し、双子はすべての区で妊娠期間が5日前後短縮されました。

○分娩成績 ~産出子牛頭数~

・増給区は比較的安定した分娩成績が得られました(子牛16頭中15頭生産)。

・一定区は最も死産が多く、栄養摂取量が不足していた可能性があります(子牛16頭中10頭生産)。

・急増区も死産が多く、配合飼料を1kgから6kgに急激に増給させたことが母牛へ影響を及ぼしたと考えられます(子牛16頭中12頭生産)。

・なお、本試験では5~7産の母牛を試験に用いており、ほぼ自然分娩でした。


 
  
  

○分娩成績 ~子牛の生時体重~

・単子と比較し、双子はすべての区で生時体重が5kg前後小さくなりました。

・なお、血統による差を防ぐため、使用した受精卵の種雄牛は1種類(増体系)に統一しました。

 
  
  

以上の結果から、双子受胎牛の妊娠末期の栄養管理を調整することで、

・死産を少なくすることができる

・妊娠期間や子牛の生時体重は変わらない

ということが分かりました。

このことから、死産を少なくし、多くの子牛を生産するためには、【増給区】を基本とした栄養管理が理想的であると言えます。

 

次回は、分娩後に気をつけたいポイントをご紹介します。


  
  
  
  
  
 
 
 

 
 

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