ワクワクチン
コロナ禍で、毎日ワクチンの報道がされてますね。早く多くの人に投与されて終息に向かえば良いのですが、、、
実は家畜にもワクチンは頻繁に接種されており、ET研の牛たちも例外ではありません。
ET研で用いているものは、多くの病原体に作用するものです。例えば、BVDVで、この病原体は1型、2型があり発症すると致死的な臨床症状を呈し、また不顕性感染を示すこともあります。
すなわち、症状を示さない場合牛群に蔓延してしまう恐ろしい危険があります。ですので、しっかりワクチネーションを実施することは、多くの牛の命を事前に守るためにとても大事なこととなります。
このワクチンは、不活化ワクチンといわれるタイプで、BVDVウイルスを不活化させて効力を増強させる物質(アジュバンド)を加えた液性のものです。不活化物質にたいする抗体を産生させて、免疫反応を誘起します。
一方で、現在話題のコロナウイルスワクチンはメッセッンジャーRNAワクチンという、最先端の技術が用いられており家畜でこの技術を用いたワクチンは実用化されていません。
現在、ウシの病原体でも変異が多くなかなかワクチンが作出されず対策に苦慮しているものも多いですが、将来は家畜領域でもコロナウイルスワクチンのような技術を用いて、新たにワクチンが生み出される日も近いかもしれませんね、ワクワクです^_^
SK
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