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2021年4月 2日 (金)

フルニキシンメグルミンの投与が妊娠率に与える影響について

フルニキシンメグルミン(FM)の投与が妊娠率に
与える影響について調査した論文を紹介します。

Injecable or transdermal flunixin meglumine improves
pregnancy rates in embryo transfer recipient beef cows
without altering returns to estrus

アンガスクロス肉牛にCIDRを投与し、黄体が1.5cm以上の受卵牛に、
発情7日後に凍結融解した胚を移植しました。
胚移植と同時に1.1mg/kgのFMを筋肉注射した群と、
3.3mg/kgのFM経皮吸収剤を投与した群、
FM無投与の群に分けました。

結果として、無投与群では、気性の大人しい牛と激しい牛で
ETごとの妊娠率(P/ET)に有意差がみられました(59.2%vs41.1%)が、
FM投与群(筋肉内・経皮)では差は見られませんでした。
(筋肉内:63.2%vs61.75, 経皮:59.0%vs58.2%)
牛の年齢、BCS、胚の発育段階はP/ETに影響はありませんでした。

FMは大学時代に大動物の先生がよくテストに出していたような
記憶があります。とても曖昧ですが・・・
大学では分娩時の鎮痛にも使っていた気がします。
気性の荒い牛にはFM投与で受胎率アップが見込めますね!
OPU牛でも枠場で立っているのに飽きてしまって暴れだす
牛もいるので、そういう牛にも効くのかな~と思います。

AM

コメント

フルメグは強アルカリなので筋注すると痛いです。そして筋肉が溶けます。
それより経皮吸収できるんですね。
PRIDに練り込んでファストバック変法のデバイス作って欲しいですわ。
リピーター需要に爆売れ間違いなしです。

コメントありがとうございます。
FMについてお詳しいですね!
臨床の獣医さんでしょうか・・・。
たしかにFMをPRIDに練り込むことで効果が見込めるならば現場でかなり役立ちそうです。

私は現場の人間でないので、どのような不便や問題点があるのかなかなか気づけないのですが、こんな研究してほしいとか、こんな論文が欲しいとかがあれば、教えていただけると幸いです。

ぼちぼちの臨床です。
フルメグは機序としてかなりの短時間作用型なのでどれくらい効くのかなと思っているわけですが、ETで有効ならもしかすると移植直後の許容に作用しているのかもしれませんね。
そして一般的に経皮吸収パッチは徐放剤としての剤型ですから、同じフルメグで同じ結果でも作用機序としてヒットしている所は違うのかも知れません。
そして朗報であります。フルメグはバナミンペーストとして経口投与の剤型が製品化されております。
獣医師の処方があれば、飼養者が使用する事も出来ます。牛の認可は取れてませんからこの点は獣医師責任ですけれどね。
今後もいろいろなテーマを取り上げていただけると大変勉強になりますので、よろしくお願いいたします。

バナミン懐かしい!
馬の疝痛に投与していた記憶があります。

FMはCOX阻害でPG産生を抑えるので、移植当初のPG濃度を低くすることが、受精卵の発育に良いのかもしれないなと考えました。
経口のバナミンで牛に与えることができればより牛のストレスも軽減されそうですね!試してみようかな・・・

今後も有益な情報を発信できるように頑張ります!

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