採卵性形質の選抜が枝肉形質に与える影響
GW明け最初の週ですが、いつもより週の進み具合が
遅く感じます
休みボケかもしれません
十勝もだいぶ暖かくなってきて実験室にこもっているのが
もったいない陽気です
さて黒毛和種において、採卵性形質の選抜、遺伝的改良が可能
であることをET研究所が報告しました(論文はこちら)。
黒毛和種においてもっとも重要視されてる形質は枝肉形質です。
仮に採卵性形質の選抜を実際に行うことを考えた際に
乳牛の乳量の改良が繁殖性に悪影響を及ぼした事例のようなことが
枝肉形質で起こってはいけません
このため、採卵性形質と枝肉形質の間の遺伝的関連性(遺伝相関)を
調べておくことはとても重要です
ET研究所では、黒毛和種ひいては世界で初めて、枝肉形質と採卵性形質の
遺伝的関連性を明らかにしました(論文はこちら)
本研究から、採卵性形質と枝肉形質との間の遺伝相関は全般的に弱く無視
できる程度と考えられました。
したがって、採卵性形質の改良を目標とした供卵牛の選抜が
枝肉形質に及ぼす影響は小さいと考えられました。
データ数がまだまだ少ないのでまだまだ実験段階なのですが、
枝肉形質と同様採卵性形質にもゲノミック評価が適用できないか
と考えております
農家採卵のデータも非常に大きくなってきているので、本場データとは別に
採卵性ゲノミック評価系をつくり、従来の枝肉形質ゲノミック評価値に加え、
農家採卵に協力してくださるユーザー様に還元できればとも考えております
まだまだ実装段階ではないのですが、研究に邁進してまいりますので、
今度のET研究所にご期待ください
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