大旱魃
感染症や震災など、ここ数年私たち畜産に携わる人たちにとって
厳しい情勢が続いております。
主要穀物飼料でもあるとうもろこしの日本の主な輸入先国は
ご存知でしょうか?
そうです
アメリカです。
しかも輸入トウモロコシの約9割がアメリカからなのです
そんな現状の中、アメリカでは半世紀で最悪の大旱魃が起こっています。
すでに穀物価格は上昇しており、
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M93ZTH6K50ZI01.html
調達先の分散化など早急な対策が望まれます。
輸出規制の事態だけは避けてほしいものです
原料供給部門の外に身を置く立場で多くを語ると本部からお叱りが出そうですが・・・、近い将来本当にお金を出しても原料手当できなくなる時代が来るかもしれません。
10年ほど前に比べ既にコーンの価格は4倍に(勿論為替のこともありますが)。世界の穀物生産面積の縮小と需要の上昇(エタノール用途等)のギャップをゲノミック操作(旱魃や病害虫耐性で単収を上げる)で埋めてきたのが近年限界に近づきつつあります。
生乳の生産コストが4分の1の外国産乳製品がTPPで乱入してきそうな中、エサは買えなくなる、製品はもっと価格破壊されるで、本当に日本の酪農業界は生き残っていけるのだろうか?だからスリーダイヤモンドは南半球の酪農大国での生乳の大規模加工事業を決めたのか?だからベニは北米の穀物メジャーを乗っ取ったのか?と。
TPPで100%の完全分別管理輸送(IPハンドリング)が不可能な遺伝子組換え(GM)未承認コーンが以降堂々とアメリカから入って来るのでは?(アメリカで合法で日本で違法→ISD条項で日本は負ける)その時霞が関は国の威信をかけて阻止する。結果アメリカの輸出規制ではなく、日本が輸入禁止するということになる?(霞が関には畜産業界1年食べさせるに1兆円あったら足りるでしょうと平気で言う方がおられます)
38年後の90億の人口を考えると、3大穀物(小麦・米・コーン)+ワン(大豆)の中で唯一GMタッチャブルだった最後の砦、小麦のGM化も許される時代がくるかもしれません。小生はその時がパン食からご飯回帰への本当のチャンスになると思うのです。(それまでお百姓さん頑張ってください!)
投稿: T.T. | 2012年8月23日 (木) 10:54
コメントありがとうございます。
穀物飼料の大局を考えると、今年を乗り越えても様々な問題にぶつかりそうです。
なんとかこの難局を乗り切りましょう!
投稿: | 2012年8月23日 (木) 12:03