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2012年12月 4日 (火)

卵胞液の組成でAI後の受胎性がかわる?

よくある話ですが、読んでみるとなかなか面白かったので・・・(実験計画がしっかりしてる)

今度ドイツで行われる国際受精卵移植学会(IETS)ネタです

しかし最近のIETSは、学会前に講演要旨が読めるので非常に助かります

ある程度予習をしておけば現場で無駄な動きをせずにすみます

さて、

THE LIPID COMPOSITION OF THE FOLLICULAR FLUID ON DAY 6 POST-AI MAY BE ASSOCIATED WITH THE GESTATIONAL SUCCESS IN NELORE COWS

サンパウロ大学のScolariさんの報告です

82頭の経産牛にAIを実施

41頭はAIした発情周期の6日目でもっとも大きな卵胞から液を吸引します(グループA

残り41頭は無処置(卵胞吸引なし、グループB

30日目で受胎状況を調べると、

グループAは53%、グループBは56%

ということで、6日目の卵胞吸引が妊娠に悪影響でないことがわかります

そして、グループA内で妊娠した牛、してない牛で卵胞液を分類し、

タンパク質解析を行いました

結果、妊娠した牛の卵胞液では脂肪酸が(非妊娠牛と比較して)130%UPしているようです

すばらしい研究ですね

例えば、体外成熟培地の組成を今回の試験結果に近づけることができれば、

受胎しやすい受精卵が大量に生産できるかもしれません

しかし、彼らはなぜ発情周期の6日目で卵胞液を吸引したのでしょうか??

(恐らく第一卵胞波のドミナントを吸引したかった??)

などなど、質問したいことが山ほどあります

私はドイツは行きませんが、行く人はしっかりと調査してきてください

以上、業務連絡でした

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