完売御礼(ローリーシークファミリー)
先々週に引き続き,ホルスタイン有名ファミリーの受精卵をご紹介させていただきました
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先々週に引き続き,ホルスタイン有名ファミリーの受精卵をご紹介させていただきました
先週ブログでご紹介いたしました国際学会の中で面白い発表がありました。
それはタイトルにもありますように受精卵にバーコードをつけるというものです。
バーコードいうと、スーパーでピッとやって商品の値段が出てくるあれです。
今回の発表ではバーコードといいますか、実際には非常に小さな識別コードを肉眼で読み取るものでした。
下記サイトの写真をご参考ください。
http://serginovo.files.wordpress.com/2012/08/esf-2010.pdf
受精卵にくっつけられるような小さなマーカーが作れるんですね。
それが驚きでした。
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ドイツでは洗礼も受けてまいりました。
学会開催中に、口頭発表を聞いている際です、、
どうも足をくみづらいなぁと思っていたわけです。
ハッと気づきました。
イスの高さがドイツ人仕様ということに。。。
自らの足の短さを痛感させられました
やってしまうんですよね。。。
効率が悪いらしいです(当たり前!)
このほど、米科学誌「サイエンス」で
「ショウジョウバエにおいて摂取制限は記憶形成を促進する」
ことが報告されました
すなわち、空腹状態になると記憶力が向上することが科学的に証明されたのです
試験は、
ハエに'ある匂い'と電気刺激を同時に与え、その匂いが嫌いになる嫌悪学習と、
'ある匂い'と砂糖水を同時に与え、その匂いが好きになる報酬学習と
どちらが早く記憶できるのか比較したところ報酬学習の方が覚えがよいという結果に。。。
しかし研究グループは、「砂糖水を効率よく飲ませるために実験前に空腹状態にしていた」ことに気づいたらしいです
えらい!
ということで、空腹のハエに上述の嫌悪学習を行うと覚えが早くなったそうです(記憶力が満腹時の2倍に!)
今後、文献を読むときは空腹時に読んでみたいと思います
ビールでお腹がパンパンに膨れた状態で読んでいるのでダメなんですね。。。
確かに、何も入ってこない。。。
いや、報酬学習という位置づけ(言い訳)で今後も継続です
みなさんはスマートフォンお持ちでしょうか?
なんとスマートフォンの個人での利用率は39.8%にものぼるそうですね
最も利用率の高い20代では58%ですが、中高年世代でも利用率は高く、
50代男性、40代女性では3分の1が持っているそうですよ
意外と普及していてびっくりしました
そ・こ・で、
スマートフォン向けの牛群管理ソフトが開発されたそうですね
発情や分娩が近いウシを観察注意牛としてリストアップしたり、
繁殖状態に応じて色分けし、「牛群の繁殖状況の見える化」で
効率的な管理が可能になるとのことです
昔携帯が分厚かったことや画面がカラーではなかったことが
今となっては信じられません
便利な時代になりましたね~
としみじみ思ってしまいました
本日,ホルスタインの有名なファミリーの受精卵を,ET研究所ホームページの受精卵リストに載せましたので,ご興味のある方は是非ご一読ください
JA十勝清水町管内 (有)田中牧場 所有
供卵牛 TMFセンター ミラン ダーハム マリリン ET
父 レーガンクレスト エルトン ダーハムET
母 センターリバー リステル CH ミラン ET(87点)
09-08 2X 365 M15,039kg F590kg 3.9% P479kg 3.2%
母の父 シヨアマー ミラン ET
祖母 コムスター ローラブラツク ET(87点)
03-11 2X 365 M16,214kg F601kg 3.7% P510kg 3.1%
祖母の父 トウマー ブラツクスター イーテイー
祖祖母 コムスター ローリー シーク ET(88点)
06-09 2X 365 M13,546kg F603kg 4.5% P461kg 3.4%
-本牛賞歴-
2007年 北海道ホルスタインナショナルショウ 1等賞2席(未経産ジュニア・ミドル・クラス)
2007年 北海道ホルスタインウィンターフェア 1位(15~18ヶ月)
2007年 第30回オール・ニッポン・ホルスタイン・コンテスト オールニッポン(未経産ジュニア・クラス)
2008年 第32回空知スプリングショー ジュニアチャンピオン
2008年 北海道ブラック&ホワイトショー 1位(未経産シニア・クラス)
2008年 北海道ホルスタインウィンターフェア リザーブ・インターメディエイト・チャンピオン
2008年 第31回オール・ニッポン・ホルスタイン・コンテスト 準々オールニッポン(2歳・経産ジュニア・クラス)
受精卵の父親は,“アトウッド”となります。
本牛の祖母,“ローラブラツク”は,その綴り(L’ORBlack)から“エルオアブラック”,“エルORブラック”や,
フランス語での読み方“ローブラック”など,様々な呼ばれ方をしているようです。
日本語の漢字と同じように,様々な読み方が出来ると,発音の仕方が難しいですね
現在ドイツのハノーファーで国際胚移植学会が開催されています。
このブログもドイツからの更新になります。
(写真のファイルサイズが大きいのでなかなかネットにアップできません)
世界中から研究者や、獣医師が集まって、繁殖に関する最新情報を共有しております。
↓ 会場です。
↓ 研究ポスターの展示会場です。
学会では、上のようなポスター展示による研究発表と(今回は337題)、
口頭による発表があります(言語は英語です)。
今回はヨーロッパで開催ということで、ヨーロッパからの参加者が多かったように思います。
戸惑ったのはイタリア人が話す英語はイタリア語に聞こえ、
フランス人が話す英語はフランス語に聞こえたことですね
英語で話しかければ、皆さんフレンドリーですので
非常に有意義な情報交換の場所となります。
来年はラスベガスで開催のようです。
ぜひ参加されてみてはいかがでしょうか?
さて、今週ドイツで行われた国際受精卵移植学会(IETS)ネタです
1972年、ウィッティンガム博士がマウス受精卵の凍結保存に成功しました
その時は液体窒素中で8日間という保存期間でしたが、
凍結受精卵、一体何年くらい保存可能なのでしょうか?
Long-term storage of bovine embryos: birth of a calf after 22 years of cryopreservation
Dettererら、ドイツ、AI- and ET-Station Georgsheil
タイトルからわかるように22年間凍結した牛受精卵から正常なホルスタイン産子が誕生したそうです
また、その成績がすばらしい!
4個融解後、ETして3頭の産子を得ています!
これらにはステップワイズ・ダイレクト凍結の両方が含まれます(ダイレクト凍結胚も融解後、顕微鏡下で品質を確認していますが)
ウィルムット博士が牛受精卵の凍結保存に成功したのが1973年なのでちょうど40年が経過します
10年後の2023年、ウィルムット博士から「50年保存も可能ですね」という報告があるかも?
ウシを車に積み込む際に労力がかかるということで、
ウシを楽に積み込むための研究がされているそうです
ウシが積み込まれる際に嫌がるのは、
「慣れていない」ことが原因の1つとなっています
ウシが人による扱いに慣れやすい時期があるそうで、
それは(1)出生時(2)離乳時(3)最初の分娩の3つの時期だそうです
そこで、離乳時(体重約80キロ)のウシに
ロープで引く、スロープを上げる、荷台に乗せる、
という一連の積み込み作業を行い、
訓練後に荷台の上でご褒美として角砂糖を食べさせる
ということを離乳後5日間にわたって実施してみたところ、
1日目は数時間かかるウシもいましたが、
5日目にはどのウシもスムーズに積み込めるようになったそうです
訓練牛と非訓練牛を比較すると、訓練牛の積み込み時間は
88%も短くなったそうです
ストレスの指標となる血中のコルチゾル濃度の値も低く、
ウシにかかるストレスも小さいことが明らかとなりました
・・・ET研でもウシを引っ張る作業はかなりの重労働となっています
うちのかわいこちゃん達は残念なことにここが嫌いです
採卵棟が近づくにつれ足取りが重く・・・
ついには立ち往生していまうのもいます
言うこと聞いておくれよ~~~
これからは枠に入ったら角砂糖攻撃ですかね(なんちゃって)
この試験では今後、訓練効果の持続性を調査するそうです。
こんな日が続くと人も牛も嫌になってきます
そこでふと疑問になるのが実際どれくらい寒いの?ということです。
何かに立ち向かうには敵の情報を知らなくてはいけないのはどの世界でも共通のことでしょう。
というわけで試しに一晩測ってみました
でも一晩中起きて温度計を観察するなんてことはしません。
そんなとき便利なのが↓の温湿度データロガー(商品名:おんどとり)です
これを温度を測りたいところに置いておけば、設定した間隔の時間で気温を記録してくれます。
で、一晩測った結果が↓です。
-20℃より少し暖かいくらいの気温で推移し、明け方にぐっと冷え日の出を過ぎたころからグーンと気温が上がっていました
うーん昨晩は思ったよりしばれなかったみたいですね。あとお昼に10℃を超えてますが予報と体感からは、かけ離れているような?設置場所も要検討ですね。
今年は例年になく冷えているとの噂なのでET研の周辺でも-30℃いくかも、と不安な半面、内心期待もしているのでもうしばらく気温を測定してみたいですね