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2013年4月 5日 (金)

ovsynch法と性比

発情と授精のタイミングと生まれる産子の性比については早いと雌が多く、遅いと雄が多いとよく言われます。

では、定時人工授精ではどうなのでしょう?

そんな報告が最近出ましたので紹介します。

【Presynch-ovsynch法と24時間後の人工授精はホルスタイン種泌乳牛の雄子牛分娩を増加させる】

【原題:More mare calves born after Presynch-Ovsynch protocol with 24-hour timed AI in dairy cows】

theriogenology 79 (2013)

<方法>

健康なホルスタイン種牛(N=1102)をランダムにPresynch-ovsynch群(N=564)と対照群(N=538)に分けた。Presynch-ovsynch群は14日間隔で2回PGF2αを分娩後23-27日に投与。2回目のPGF2αから12日後にGnRHを投与、その7日後にPGF2αを投与し、さらに48時間後にGnRHを投与した。牛は2回目のGnRH投与後、24時間後に定時AIをおこなった。対照群はとくに処置はせず、スタンディング発情の12時間後にAIした。子牛の性別は分娩後に確認し、性比を計算した。

<結果>

Presynch-ovsynch子牛の雄/雌 比は対照群よりも高かった(雄/雌 = 1.69 vs 1.09; P<0.05)。

さらに、雄/雌 比は受胎した季節が夏、秋および冬のほうが春よりも高かった (P<0.05)。

<感想>

ovsynch法を用いて、最後のGnRH投与後24時間での定時人工授精では雄の割合がなんと1.5倍にもなるという結果でしたflair

筆者らの考察ですが、やはり24時間後ではタイミングが遅く雄の割合が増えているのではないかということです。

ということはタイミングを早めれば雌が増える?かもしれませんね。

受胎季節と性比もみていますが、夏はovsync群でなんと72.7%が雄という結果になっています…逆に春は雌が増えるため季節の影響も無視できないかもしれません。

Photo 

↑今日現場作業中に見かけた分娩中の牛

そういえば農家さんは子牛の前足を見れば雄雌がわかるらしいですが本当なんですかね?

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