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2014年2月28日 (金)

子宮の栄養

最近読んだ論文について簡単に紹介したいと思いますbook
Effects of systemic progesterone during the early luteal phase on the availabilities of amino acids and glucose in the bovine uterine lumen. (Michael P. Mulle et al.,2012)

内容を簡単にいいますと、
Day7と13の子宮内を還流して、その回収液中のアミノ酸などを測定。
牛はPRIDをDay3-6で処置した高P値群、PGをDay3-4投与した低P値群と処置なしのコントロール群の3つ。

その結果が、
子宮内のアミノ酸はグリシンとβ-アラニンが多い。
Day7より13のほうが23種のアミノ酸で量が多い。
Day13で、低P値群ではヒスチジン、アスパラギン、セリオニンが高P値群もしくはコントロールより少ない。
というものでした。

血中のP値が高い方が受胎性は良いとされますが、それが子宮内のアミノ酸量にも影響していることを示唆しています。P値との差はありませんでしたが、子宮内に多いグリシンは胚の発育にも影響しており、アミノ酸量と受胎性の関係をある可能性が大ですup

子宮の機能を調べることは容易ではありませんが、アミノ酸を調べるという方法もあるのだな、と思う内容でした。
この報告は未経産牛のものでしたので、分娩後の牛や長期不受胎牛ではどうなっているのかとか、採卵性の善し悪しと回収した液の成分など調べたら面白そうですねflair

話は変わりますが、今頃になって真冬にETした牛の妊娠鑑定をおこなっているのですが…あまり受胎状況が良くはありません。
単純に不受胎なのではなく、子宮に胎子は確認できるのですが、その胎子が既に死んでいることが多くありました。
寒さの影響?とは言え残念な気持ちになりますdespair
恒温動物における寒さの影響とすると、栄養やストレスが原因となるように思います。
途中で胎子が死滅するような場合、子宮内の栄養が足りないせいなのかもしれませんthink

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