神話から・・・
少し前になりますが、Natureの電子版にこんな論文が掲載されたそうです
「Juno is the egg Izumo receptor and is essential for mammalian fertilization」
Izumo?いずも?出雲???これ、気になりますね
Izumoについては2005年にNatureに報告されております
「The immunoglobulin superfamily protein Izumo is require
for sperm to fuse with eggs」
イズモとは一体何なのかと言うと、受精時の細胞融合に必要な精子側のタンパク質です。
このタンパク質を欠損すると、精子の見た目や動きは正常なのですが、
卵細胞と融合できなくなるそうです。
このタンパク質が発見されて、縁結び/結婚の神様として有名な出雲大社にちなんで
「Izumo」と名づけられたそうです
ユニークですね
最初に紹介した論文はそのIzumoに対する卵細胞側の受容体をの存在を報告しています。
つまり、精子と卵子が受精をするのに必要な卵細胞側のタンパク質を発見したということです。
さて、こちらはローマ神話の女神にちなんで「Juno」と名づけられたそうです。
Junoは受精に必須であり、受精が起こると卵細胞から消失し、
多精子受精を防いでいることも報告されておりました。
ちなみにJunoという女神は6月の英名Juneの語源であり、
June Brideは6月に結婚することで花嫁にJunoの加護を期待する風習なんだそうです
いや~なかなか面白いネーミングですね
研究が進むことで不妊治療や新しい避妊薬の開発に貢献しそうですね
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