グループ行動
精子は卵子と受精するために
何億という数の精子とたった一つの卵子をめぐる競争をしています
精子がこの競争に勝つには、スピードだけでなく、
いかに卵子の方向へ正しく移動できるかが重要になります
今回、精子は単独でいるよりも、
ある程度グループでいた方が正しい方向へ移動できることが分かったそうです
げっ歯類の精子の動きを顕微鏡下で観察し、その動きを数学的モデルで解析しました。
精子を単独~小規模なグループ、多数の精子が存在する大きなグループ、
その中間(精子が6~7個)に分けて調べていきました。
グループのサイズは小さすぎても、大きすぎても良くなくて、
6~7個の精子のグループがスピード自体は変わらないものの、
正しい方向へ向かうことですばやく移動できました
さらに生物種ごとに見ていくと、シカネズミの精子は近縁のハイイロシロアシマウスと比べて、
精子の形状は似ているものの、動きが早く、
適切なサイズのグループを作りやすいということがわかりました。
ハイイロシロアシマウスは 一雌一雄で、シカネズミはそうではないので、
シカネズミの精子のほうが他の個体との競合もあるので、
より激しい競争を勝ち抜くために適切なサイズのグループを作るように
進化したのではないかとのことでした
なぜ6~7個の精子のグループだと適切な方向にいけるようになるのかは不明だそうです
Proceeding of the royal societyで発表されておりました↓
http://rspb.royalsocietypublishing.org/content/281/1790/20140296
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