お茶と繁殖和牛
生産者人口が減少の一途を辿り、耕作放棄地の増加が深刻化しています
一方で、その耕作放棄地を草地に替え、繁殖和牛を飼い、元から行っていたお茶の生産との複合経営で成果を挙げた事例が新聞で紹介されておりました。
茶、繁殖和牛 放牧で両立を可能に 大分県豊後高田市 永松英治さん(日本農業新聞 2014.9.23)
大分県のお茶の生産者の永松さんは、高齢化に伴い生じた荒廃茶園や耕作放棄地に、牧草を植え、繁殖雌牛を導入したそうです。
施設は子牛の給餌のための給餌場、電気柵、給水場、岩塩のみであり、お茶の農閑期に耕作放棄地を切り開き、牧草を植え、放牧地に替えていったそうです。
粗飼料自給率は80%、子牛1頭生産するための飼料代は親子合計で約8万9000円で、全国平均約19万円(12年度農水省統計)の半分以下だそうです
分娩は放牧地での自然分娩、分娩後は子つきで飼っているそうですが、3月後には発情も来るとのことでした。2頭からはじめ現在は40頭程度まで増頭できているそうです。
耕作放棄地の転用については太陽光発電機への転用等様々な使途があるかとは思いますが、農地から農地への転用が実現した好例ですね
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