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2014年11月20日 (木)

農地をどう残すか、徒然。

 耕作放棄地、飼料用米、どちらも近年の日本の農業における重要なキーワードであり、過去にブログで触れたこともありますが、この2点について考えさせられる記事がありましたのでご紹介いたします。

(農地を守るのは牛だ 「補助金依存」脱皮の切り札:日経ビジネスオンライン 2014.11.14)

 栃木県南東部でシイタケ栽培をしていた瀬尾亮さんは、先行きの不安からシイタケ栽培を始めたそうです。中山間地の雑草だらけの耕作放棄地だった土地に牛を入れ、牛が雑草をきれいに食べた後にライ麦や牧草を植え、放牧地にしていったそうです。今では役場・農協から耕作放棄地の再生依頼が来るようになったそうです。

 一方、生産者の高齢化によりリスクが高まっている水田の耕作放棄地化に対し、農研機構・中央農業総合研究センターの千田雅之氏は、稲刈りが終わった後の土地への放牧や、稲を発酵飼料にすることなどで持続可能な放牧が行えないかを研究しているそうです。

 さらに、飼料用米について、千田氏の試算では、牧草、トウモロコシよりも生産コストが高く、単位人員・面積あたりの生産効率も悪いようで、すでに実際に水田から牧草・トウモロコシの生産に転化を行っている事例もあるそうです。記事では飼料用米に国からの補助金が出ることに触れた上で、補助金から脱却し、農地・農業を維持するためには、米中心に思考するのではなくこういった取り組みも必要なのではないかとしてありました。

 長年作りなれた米から牧草、トウモロコシに切り替えを行うことが、それほど生産者の方にとって簡単なことか、とは疑問が残りますし、さらに従来施設・資材がそのまま転用できるとも考えにくいため、簡単な話ではないとは思うのですが、減反政策の廃止、戸別所得補償制度の廃止など、先行きの見えない米情勢の中で、輸入飼料の高騰という背景もあるので、選択肢の一つとして認識しておく価値はあるのかなぁと感じました。

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