イギリスのニュース
大寒過ぎたら暖かくなるのを待つだけ!!と思っていましたが、甘かった。
本日は氷点下20度を下回ったそうです。
同期化処置のため牛たちに注射をするのですが、持ち歩いていたら凍っていました
牛のひげもよく凍っていました。
今日はイギリスの新しい法案についてのニュースを紹介します。
イギリスの下院が3人のDNAから胚を作る新技術の実用化を認める法案を可決したそうです。
賛否両論を呼んでいた技術を認める世界初の国となったそう。
さて、どんな技術なのでしょうか!? 3人のDNAから胚!?
この技術は、母親から子どもに受け継がれる深刻な遺伝性疾患の予防を目的としています。
受精直後の卵は3種類のDNAを持っています。父親の精子から受け継いだ核DNAと、母親から受け継いだ核DNA、さらに母親から受け継いだミトコンドリアDNAです。ミトコンドリアDNAというのは母親のみから受け継ぎます。ミトコンドリアDNAの変異により起こるミトコンドリア病は、視力障害や糖尿病、筋肉消耗疾患などの症状を引き起こします。
ということは、母親が変異ミトコンドリアDNAを持っている場合子どもに遺伝するということです。
新技術を用いた胚の作成手順を簡単に。
まず、母親の卵子から核を取りだし、その核をあらかじめ核を取り除いたドナー卵子に移植します。その後、父親の精子と体外受精させます。こうすることで、母親と父親の核DNAとドナーのミトコンドリアDNAを受け継ぎ、母親由来のミトコンドリアDNAを持たない胚を作ることができます。
まさに3人のDNAから胚!
イギリスではこの種の変異を持つ新生児が毎年125人前後産まれていると推定されており、法改正により選択肢が増えたと考えられます。
参考: AFPBB News
ET研のいま!!
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