監視します
精密計測機器メーカーの山形東亜DKKは、乳牛の胃液の水素イオン指数(pH)を
連続的に計測し、健康状態を把握するシステムを岩手大農学部と共同開発しました
既に全国の研究機関などで実証試験を行っており、
早ければ来年春にも市販する計画だそうです
近年、乳量増や発育促進のため大量の穀物飼料が与えられていますが、
過剰になると第1胃(ルーメン)内で急激に発酵し、pHが著しく低下してしまいます
この状態が続くと、ひづめや乳房の炎症などを引き起こす可能性が高まるとされていますが、
これまでは第1胃内のpHを連続的に測定する方法は確立されていませんでした
今回開発されたのは、pH計と温度計をステンレスのケースに収め、
データを無線で外部に送信する装置と、専用の受信機などからなる
「ルーメンpH監視システム」です
経口投与・回収が可能で、回収後は電池などを交換して再利用できます
データは受信機からパソコンに送られ、3ヶ月は安定的にモニタリングできるそうです
岩手大は既に、国内はもちろん、欧米やオセアニアなどで特許を出願しており、
将来的には各国の法規制をクリアした上で、
酪農が盛んな海外への展開も視野に入れているそうです
山形東亜DKKは、乳牛だけでなく、肉牛の肥育管理にも使えるし、
基本的な仕組みは牛以外の動物への応用も可能だと話しているそうです
この機器がいくらくらいで販売されるのか気になりますが、
数値化されると飼料管理がしやすいでしょうね
便利な時代になりましたぁ~
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