スーパー過剰排卵!
熊本大学の生命資源研究・支援センターの教授らが、
実験用のマウスで1匹のメスから100個以上の卵子を得ることに成功したそうです
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020150608eaab.html
通常は下垂体から卵巣を刺激するホルモンが出て、多くの卵子が成育しますが、
卵子が過剰にならないように調節するインヒビンというホルモンも出ているため、
自然ではマウスは1度に5-10匹の子供を生みます
実験動物のマウスでは効率的に子供を得るために、
メスに妊馬血清性腺刺激ホルモン(PMSG)を投与し、過剰排卵させます
この方法では20-30個の卵子が得られます
ところが今回はインヒビンを捕らえる抗体が入った「抗インヒビン血清」を使用し、
メスの体内のインヒビンを中和することで、
通常の過剰排卵処置で卵子を100個以上得ることに成功したのだそうです
この得られた卵子を体外受精し、
仮親の卵管に移植して正常に子供が生まれることも確認できたみたいです
マウスは卵子採取の際に殺してしまうので、
実験動物愛護の点でとても意味のある技術です
牛でも現在の過剰排卵技術がもっと進化すると良いと思いますが・・・
マウスは多産で牛は1頭しか子供を生まないので比較すると
割合的には過剰排卵処置によって非常に大量の卵子が取れているのかな・・・?
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