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2015年7月23日 (木)

We must change to remain the same

 昨年度の北海道全体の受精卵移植の受胎率は、体内生産胚で50.8%、体内生産胚で42.3%だったそうです(平成26年度 北海道 乳・肉用牛人工授精、受精卵移植実施成績:一般社団法人 北海道家畜人工授精師協会)。昭和62年から平成24年までの間、全国の受精卵移植の受胎率はおおよそ体内胚で50%、体外胚で40%程度で推移しており、ほとんど変化しておりません(牛受精卵移植実施状況(平成24年度):農林水産省)。

 一方受精卵移植による産子数は、昭和62年は2291頭でしたが、平成20年に約10倍の23917頭となった以降減少し、平成24年には17520頭となりました。平成22年の口蹄疫や、飼料価格の高騰などによる農家戸数の減少等が原因であると推察されます。

 全国的な受胎率こそ横ばいですが、チルド受精卵の開発・普及やYTガンの取扱など、ここ数年を取ってみても、全農の受精卵移植技術は変化してきました。むしろこの横ばいの受胎率こそが、全国の受精卵移植に関わる人間の汗と知恵の成果なのかもしれません。

 日本の畜産・酪農の現状は、手をこまねいていられるほど安穏としたものではなく、牛が日本からいなくなる日が来ないとは言い切れません。牛と共に生きる生産者の方々の日常を維持、発展させることができるよう、日進月歩で頑張りますrock

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