小道具
「弘法筆を選ばず」といいますが、、、
研究の世界は少し違うように思います。
よい道具を選ぶことや機械のセッティングは手技のひとつだと思うのです。
たとえば
こんな作業をしているとき
胚盤胞をピペットで吸い付け固定し、右側から出ている針で穴を開けようとしているところです。
左側のピペットの穴が小さすぎると胚を上手く固定することが出来ません。
また、穴が大きいと固定する際にピッペトに胚が吸い込まれてしまいます。
ピペットの穴の大きさや、先端のガラスの厚みはとても大事なのです。
そんなこだわりが詰まったピペットは一つ一つ手作りされています。
先端を拡大してみてみましょう。
左側はガラス管を伸ばしたもの、これを鑢で削ったものが真ん中です。
そこから水洗いして、先を丸めるために火であぶり一番右側が完成形です。
手間がかかりますが、ピペットの出来栄えによって成功率は全然違います
道具を極めることも大事なのです。
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