北海道しゃくなげ会
北海道しゃくなげ会の研修会に参加してきました
第48回目となる今回の研修会は「牛の繁殖を考える」というテーマの下で行われ、多くのことを学ばせていただきました
まず基調講演では、「乳牛の分娩から受胎に至る生理と受胎阻害要因について」ということで、分娩後子宮や卵巣の機能が
どのように回復していくのか、さらに正常な回復から逸脱した場合にはどのような治療を行うべきかについて勉強させていただきました。
中でも特に印象的だったのは、「子宮の汚染と感染は違う」というお話です。
生理的な状況下でも分娩後の子宮内には細菌が存在しており、疾患を引き起こすような病原性細菌の感染とは区別して考えるべき
とのことでした。
また、子宮洗浄の効果としては、単純に細菌や膿を除くというだけでなく、子宮内膜への好中球の遊走を促進したり、子宮内膜を
刺激することによる発情誘起といった作用もあるそうです
なるほど、そうだったのか
その他にも現場で活躍していらっしゃるNOSAIの先生方が、双子分娩による事故軽減への取り組みや、発情日予測のための
超音波診断の有用性、さらには体系的に行われている繁殖検診の現状についてお話してくださいました
ちなみにET研究所からも、子宮炎とエンドトキシンについて少しだけお話させていただきましたよ
多くの方々から貴重なご意見やご助言、新たな取り組みについてのご提案をいただき、本当に勉強になりました
この経験を、今後の研究や受精卵生産へと役立てていきたいと思います
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