Yはいりません
Y染色体をもつ個体がオスで(XY)、Y染色体をもたない個体がメス(XX)というのは生物界の常識ですが、科学誌ScienceにY染色体がないマウスでもオスとして生殖補助技術によって産仔を生産できたことが発表されました
Y染色体の機能は、「Sox9」と「Eif2s3x」という2つの遺伝子によってすべて置き換えられる、つまりY染色体が無くても生物個体としては生存し、機能するらしいのです
Y染色体をもたないマウスは、通常より睾丸が小さく、完熟した完全型の精子は作ることは出来ないそうです
そこで、成熟する前段階の尾のない精子を生殖補助技術により、卵細胞質に注入することにより、仔マウスを得ることに成功したそうです
調べてみると、Y染色体をもたない哺乳類は実際に存在するようですね
日本の固有種であるトゲネズミでは、オスもメスもX染色体1本のみのXO型だそうで、Y染色体が消失したと考えられています
哺乳類のY染色体上にはオスにとって重要な遺伝子が存在しておりますが、いくつかの遺伝子について調べると、X染色体上に存在することが判明しております
XY=オスという認識はいつか変わってしまうのかもしれませんね
YouTube: Researchers Breed Mice Without Y Chromosome
↑この白いマウスがY染色体を受け継ぐことなく生まれた初めてのオスマウスだそうです
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