BSE検査がついに廃止に!?
ついにこの日がやってきました
内閣府食品安全委員会のプリオン専門調査会は16日,牛海綿状脳症 (BSE) 対策に関して,国産牛のBSE検査を廃止しても
人への健康影響は無視できるとの評価結果をまとめました。
今後,同委員会が厚生労働省に答申すれば,2001年から続いたBSE検査が廃止される予定だそうです
日本では2002年1月以降に生まれた牛からBSEは発生しておらず,2013年5月に国際獣疫事務局から清浄国
(BSE発生のリスクを無視できる国) と認定されています
これまでBSE検査の対象月齢は20→30→48ヶ月齢以上と段階的に引き上げられてきましたが,ついに廃止になりました。
BSE検査には多くの人手とコストがかかってきたことから,「ようやく廃止!」というポジティブなニュースとしてとらえられていますが…
実際のところはどうなのでしょう
安全性への不安や,「BSE検査済み」という付加価値を失うことを危惧する声も多く,そう簡単に検査廃止が浸透するとは思えません
実際に北海道では,国の検査対象月齢が48ヶ月以上に引き上げれた後も,自主的に検査を行っています
BSEのような健康被害に直結する問題においては,正しく恐れ,過度の反応をしないということが重要だと思います
そしてそのために必要なのが,科学的根拠に基づく客観的かつ正確な情報です
獣医師として研究者として,さらには食肉処理場において卵巣を採取している身として,自分にできることは何なのだろうと
考えさせられたニュースでした
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