ストローキャップ
昨年度,ET研究所ではおよそ28,000個の受精卵を製造いたしました
受精卵づくりは決して大量生産ではなく,この28,000個の受精卵一つ一つに,
職員それぞれの血のにじむような努力と想いが込められています
「回収卵数を1個でも増やすために」を合言葉に,決して妥協することなく,
手を抜かず,コツコツと積み重ねた努力の結晶が全農の受精卵です
受精卵が出荷され,生産者の皆様の手元に届くまでには,本当に多くの
過程があります
採卵や検卵,同期化や人工授精はブログでも度々登場しますし,知る人の多い
いわゆる花形的な作業ですが,これらは受精卵生産過程の一部にすぎません
そこで,あまり知る人はいないものの,ET研の受精卵生産を支える
縁の下の力持ち的な作業を紹介したいと思います
名付けて「地味にすごい!!」シリーズ第一弾として紹介するのはこちらです
ストローキャップ様でございます
出荷される受精卵はすべて1個ずつストローに詰められますが,ストローキャップは
どの受精卵が入っているのかを示すIDとなります
このストローキャップですが,職員が1個ずつ丁寧にシール(写真右下)を
貼りつけて作っております
指紋が付くとはがれやすくなるため,ピンセットを用いて細心の注意を払いながら
曲がらないように剥がれないように,手作業でシールを巻いていきます
さらに,作製したキャップを全国各地の分場に送る際には,4個ずつ順番通りに
パッキングしていきます(写真上)
この作業,非常に肩がこるそうです
昨年度製造した受精卵は28,000個ですが,ストローキャップは毎回多めに作るので,
4万個近くのストローキャップを作ったことと思います
ET研究所の受精卵を購入していただいた皆様,受精卵を移植器に詰めてストローを
捨てる前に,ちょっとだけこのストローキャップに目を向けてあげてくださいませ
それだけでストローキャップ職人たちの肩こりが和らぐことでしょう
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