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2020年10月 9日 (金)

ゲノム編集でどうなるの?その2

2年前くらいの記事で

「ゲノム編集でどうなるの?」

ってのがあったんですが、

この技術を使って

「角が生えない牛が作れるぜ!」

「暑さに強い牛が作れるぜ!」

「枝肉量が増えるぜ!」

「お腹がゴロゴロしない牛乳を生産できるぜ!」

「柔らかい牛肉を生産できるぜ!」

「いろいろな疾病にかかりにくい牛群が造成できるぜ!」

「雄しか生まれないようにできるぜ!」

「別の個体(動物)の生殖細胞が簡単に作れるようになるぜ!」

ということを紹介してました

この度、

このゲノム編集技術を開発された

アメリカUC BerkeleyのDoudna氏と

ドイツMax Planck InstituteのCharpentier氏

がノーベル化学賞を受賞されました

おめでとうございます

この技術、2012年に開発されたんですが、

その当時からノーベル賞は確実と言われていたので

2020年の受賞は「やっと」といったところでしょうか

何がすごいって、

むかーし、ET研でも牛の遺伝子をいじってたんですが、

遺伝子切って、loxP配列を入れて、飛ばして、ヘテロを確認して、

SCNTして細胞を胎仔化して、株化して、

再度、遺伝子切って、から同じことをおこなってホモを確認して、

SCNTして細胞樹立して、、、と

ノックアウト細胞を樹立するのに

最速でも1~2年位はかかってましたね

で、牛は妊娠期間が長いので

デザインしてから最終成果が出るまでに

とんでもなく長い時間を費やしてました

これが今回の発見で

ノックアウト細胞だけであれば

早ければ1~2か月程度

で作れるようになったんじゃないでしょうか

また、遺伝子の切った貼ったも専門知識をもつヒトしかできなかったんですが、

今回の方法は、非常に簡単なため、

誰もが遺伝子配列をコントロールできるようになったわけですね

農業・畜産分野だけでなく、

医療などかなり多くの分野での活躍が期待できる技術です

今、クリスパー(ゲノム編集)で研究しろと言われたら、

下痢しにくい子牛とか作ってみたいですね

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