• Photo
  • Img_20240417_002617572
  • Img_20240402_212350667
  • Img_20240318_211517328
  • Img_20240221_220708341
  • Img_20240206_114426084_2
  • Img_20240206_114426084
  • Img_20240204_181933563
  • Img_20240123_132449550_hdr
  • Img_20240120_182129566

« ハイホワイトとエコーゼリー | メイン | 寒いけどとても元気です...! »

2020年12月22日 (火)

繁殖期前の生殖器スコアが生産性の指標となる可能性について

 Evaluation of pre-breeding reproductive tract scoring as a predictor of long term reproductive performance in beef heifers

こちらの論文では、肉牛において、
生まれてから最初の繁殖期の1-2日前の生殖器のスコア(RTS)を記録し、
その後の肉牛の繁殖成績について追いました。

RTSに関してですが、ざっくりいうと
       子宮角直径    卵巣
RTS1:  20mm以下   卵胞なし
RTS2:  20-25mm   8mm卵胞
RTS3:  25-30mm   8-10mm卵胞
RTS4:  30mm      >10mmの卵胞・黄体あり
RTS5:  30mm以上   >10mmの卵胞・はっきりとした黄体あり

とこんな感じです。
詳しくはこちらの論文のTable1をみてみて下さい。
Clinical Use of Reproductive Tract Scoring to
Predict Pregnancy Outcome  A. S. Leaflet R1656
ちなみにこの分け方は他の論文などでも使われています。

結果ですが、
RTS1~2の牛では、RTS4~5の牛と比較して、AI適期とされる日から24日間発情が見られない
可能性が高く、また、受胎率も悪いことがわかりました。
さらに、RTS1~2の牛では分娩率が低く、分娩までの日数も長くなることがわかりました。
しかし、3産目以降では有意な差は見られませんでした。

繁殖期直前の牛の生殖器の状態をしっかりと見ておくことで、
その後の牛の繁殖成績の予測をつけることができそうですね。

AM

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。