春がきた!
本州では桜が見頃のようですね
北海道でも雪が解けてずいぶんと過ごしやすい気候になってきました
牛舎の前にも春を感じる植物が...!!
ふきのとうかわいいですね~(後ろから牛さんも見ています)
冬は牛舎の床も凍るような過酷な環境だったので、暖かくて牛さんたちもしあわせそうです
日向ぼっこ気持ちよさそう~
いい気候になることで、採卵成績も上がることを願っています
μ
本州では桜が見頃のようですね
北海道でも雪が解けてずいぶんと過ごしやすい気候になってきました
牛舎の前にも春を感じる植物が...!!
ふきのとうかわいいですね~(後ろから牛さんも見ています)
冬は牛舎の床も凍るような過酷な環境だったので、暖かくて牛さんたちもしあわせそうです
日向ぼっこ気持ちよさそう~
いい気候になることで、採卵成績も上がることを願っています
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今年度最後のリスト発信です!
例年この時期から5月ごろまで、クラスター事業での利用が多くなるとのことなので、
多くの方の希望に添えるようにいつもより多くの受精卵をご用意いたしました!!
まずはリストをご覧ください。
和牛凍結卵リスト☞20210323.pdfをダウンロード
☆高ゲノム卵☆
・G6323 【福之姫-百合茂-安福久-忠富士】
ET研の高ゲノム卵は「枝肉重量」「脂肪交雑」「歩留基準値」の3項目の総合で評価しています!
本牛は「枝肉重量」のゲノムで特に優れていますが、「バラ厚」「皮下脂肪厚」のゲノム値もかなり高いです♪「ロース芯面積」も高いのでスキのない優等生タイプの牛ですね(学校のクラスに2人ぐらいこういうタイプの人いますよね)
本牛は4歳ですが、年齢のわりに牛舎で1番大きい牛の群に入っていますのでゲノム通り体格は大きく枝肉重量には期待できるといえそうです。
・G6392 【美国桜-金太郎3-安福久-百合茂】
本牛は「脂肪交雑」「歩留基準値」のゲノムで特に優れています。それに「ロース芯面積」もかなり高いです。「枝肉重量」「バラ厚」「皮下脂肪厚」も高めです。
本牛は同じ群にいる牛とくらべ、坐骨あたりの脂肪の付着がいいです!
ぷにぷにぃ~としていて見回りの時ついついもみもみもみもみ
ET研にいる北海道育種価2期1位をとった『まるの1』が同様に同じ群の牛と比べると別格に脂肪がついているのですが、脂肪交雑に優れる牛はその牛自体も脂肪が付着しやすいのですね。
☆安福久☆
いつも数多くの注文をいただきありがとうございます。
今回は九州地方で農家採卵させていただいた受精卵になります。
希少な精液をご提供いただきありがとうございました!
血統は【安福久-諒太郎-平茂晴-安平】です。
安福久-諒太郎の並びは珍しいのではないでしょうか。
母体で残したいですね!
抽選に当たられた方の受胎およびメスの出生を期待しています!
無事生まれましたら是非コメントください
☆勝忠平-満天白清☆
・G6521 【勝忠平-満天白清-勝平正-福之国】
現在ET研には3頭の満天白清ドナーがいます。どのドナーも個性があって見ていて面白いです!
本牛は寛骨幅がしっかりあり、深みややあり、飛節下も長くすっきりとしています。やや尻上がり気味ですが、皮膚の柔らかさにしっかりと安平らしさがでています。まだ導入馴致後の牛群にいますが体格の大きさは抜き出ている感がありますね。
年齢も初産したてで若く、卵巣の発達は未熟と感じたため「安福久」は交配しませんでしたが(実際回収できた卵も少なめでした・・)、いつか「安福久」を交配してみたいですね
満天白清ドナー受精卵のET研価格はまだ安いランクですので、お買い得かと思います!
☆勝乃幸☆
最近製造をやめていた勝乃幸ですが、肥育成績をみせてもらったところ脂肪交雑がいい成績だったこと、移植で回っていた農家さんから「市場の値段がよかったけど最近受精卵つくっていないのかい?」と意見を頂いたので、少量ですが早速製造再開してみました
ET研の長崎県出身の職員も製造再開に喜んでいます
好評でしたら今後もぼちぼち作製したいと思います
・G6477 【勝乃幸-諒太郎-美津照重-百合茂】 ゲノム:BMS高め
・G6214 【勝乃幸-勝忠平-第一花国-安平】 ゲノム:枝重・BMS・バラ高め
・G6028 【勝乃幸-平茂晴-平茂勝-美津福】 ゲノム:枝重高めで相性抜群!長崎コンビ
☆百忠平☆
全農期待の種雄牛”百忠平”!!!”
http://etken-blog.lekumo.biz/et/2020/12/post-2473.html
当ブログ12月に紹介した「百忠平」ですが、ブログにある通りすんごくかわいいです
この前春の陽気だったので、全身シャンプーをしてもらっていましたが、
暴れることなく気持ちよさそ~にしていましたよ
さて、「百忠平」の受精卵を紹介いたします。
・R2418 【百忠平-平茂晴-平茂勝-安平】
ドナーはET研供卵牛でゲノム「枝肉重量」「バラ厚」がどちらも2位の牛です!
(ゲノム「脂肪交雑」が並、「歩留まり」がやや低いため高ゲノム卵とはなっていません)
「百忠平」は「枝肉重量」「バラ厚」「脂肪交雑」のゲノムが優れており長所を伸ばす交配となっていると思います!
お求めやすい価格となっていますので是非検討ください☆
「百忠平」パンフレットはこちらから☞
☆ホルスタインX卵☆
今回も共進会で活躍したファミリーで作成した受精卵を多く揃えていますので、
共進会に興味がある方は是非ご検討ください
ホルスタイン凍結卵リスト☞x20210323.pdfをダウンロード
ホルスタイン凍結卵血統☞x210323.pdfをダウンロード
3月30日(火)が申し込み締め切り日となっております。
価格や申し込みに関してはお近くのJAまでお問い合わせください。
期待の精液・希望の交配などなどありましたら情報・コメントをお待ちしております。
F
3月19日(金)に繁殖義塾に入塾した研修生の卒業式が行われました。
例年、4~5名が入塾し、はじめの1年は上士幌の本場、十勝管内を周る新ETをローテーション形式で
研修し、2年目は全国各地の分場に行く人、本場に残り新入生を指導する人など様々な進路に進み
経験を積んでいきます
当日は、1年生からの送辞、卒業生からの答辞があり、それぞれの言葉から多くの人への感謝と
これからの未来への大きな希望を感じて、とても感動する式でした
写真は、ET研前、いまだに雪もあって所々に草が少し見えるぐらいですが、これから一気に
青葉やタンポポが咲き渡る、とても、気持ち良い季節がやってきます(^^)
春は、もう、すぐそこ
SK
ウチの若い衆が書いてくれるので
最近さぼってましたが、
さて何のネタからいきましょうか?
★3月9日配信の凍結卵リスト
にもたくさんのご注文をいただきありがとうございました
今回の注文数は
いつもより雰囲気で言うと2段くらい多くいただきました
人気どころは、福之姫、美国桜、若百合などなど変わりませんが、
安福久もまだまだ強い引きが続いています
今回も倍率は10倍越えでした
また作りますので引き続きよろしくお願いいたします
最近の傾向を少しだけ、
母体では久、美国、耕富士は当然ですが、
諒太郎もグイっと来てる感があります
あと、葉山桜の肥育成績をいただきました
雌雄ともにいい感じです
特に雌は久が入らなくてもかなりよさそうですよ
今後、期待大の牛です
★研究分野もこの1週間騒がしかったです
私、本気で牛のiPS細胞などの幹細胞から「卵子」ができました~
体外受精して子牛をバンバン作ります~
って時代にここ10年くらいで突入するんじゃないかと思ってるんですが、
ついにヒトで幹細胞から「受精卵」をつくることに成功したとの発表がありました
そうきましたか、って感じです
早速、natureの論文をもらってペラペラしてますが、
写真を見るとかなりきれいな胚盤胞ですね
今回、ヒトのiPSで作られているので、
胚盤胞までで終了~なんですが、
この技術を実用化するのであれば絶対に家畜は外せないでしょう
たとえば、「てつせん」の体細胞をiPSにして受精卵に分化させる、、、
あるいは「てつせん」の卵子を単為発生させて、、、
ICMからESを樹立して受精卵に分化させる、
無限に広がる「てつせん」
ぐふふ
変態的妄想は尽きません
しかし、この技術ってクローニングともとらえ方が変わってくるんでしょうね、
さて本題に入りましょう
★OPUが熱いです
和牛も乳牛も極めて超高能力、
しかしながら、少々繁殖に難あり牛(笑)
のOPU依頼をたくさんいただいてます
今年度、強く思い出に残っているのは、
7歳未経産!
の高ゲノム育種価牛から妊娠牛をつくれたことですね
あと、
鳥取県有牛の異父兄弟も依頼していただいたり、
3日前は何と!
豊獎菊の母からOPUさせていただきましたヨ
(沢之福の母でもある!)
当該牛は現在12歳で最近AIで妊娠できない、
ということでご依頼いただきました
いつもOPUしながら農家さんと雑談させていただくんですが、
この雑談が非常~に勉強になるし、
ある時は新しいアイディアが思い浮かぶこともあります
皆さん改良に熱い方々ばかりです!
で、直接お話しさせていただくと
こちらもなんとか妊娠牛を造成して
少しでも牛群改良に貢献したい、
という気持ちが芽生えてきます、沸沸と、、
今回もたくさん高品質受精卵ができますように!
さてさて、長くなってしまいましたが、
明日から沖縄の離島にお邪魔します
12月訪問予定でしたが、コロナで延期になってました
はじめてお邪魔する島なので楽しみです
それではよろしくお願いいたします
★最後にもう一つ
ET研ブログ、
苦節何年か忘れましたが、
アクセス数が100万件に到達しました!
みなさま、いつもご覧いただきありがとうございます
今となっては多い日は2,000件のアクセスをいただくET研ブログですが、
開設した日を今でも覚えてますね、、
1日目は4件、、
それも自分がアクセスした件数、、
当時の上司に馬鹿にされてましたが(笑)
いやいや、立派になりました
継続は力なりです
うちの若い衆も協力いただきありがとうございます
今日はコジンマリ乾杯します
色々と考えさせられる論文があったのでご紹介します。
先に言いますが、挑戦は失敗に終わっていますのでタイトルを見て期待してしまった方はごめんなさい。
A randomized controlled clinical trial on the effect of acupuncture therapy in dairy cows affected by pyometra 2020
子宮蓄膿症の治療として、まずはPGF2αを投与するなどして、黄体を退行させる必要があります。日本の獣医師ならばだいたいそうすると思います。
今回の報告ではPGを使わない子宮蓄膿症の治療に挑戦しています。
さて、何をしたか。
PGを使わない…。
薬を使わない…。
薬の入っていない注射。
注射。
針!?
と筆者らが考えたかはわかりませんが、この文献では鍼治療を行なっています。
そんなんで治るのかよ、と思ったみなさん。甘く見てはいけません。
鍼治療で繁殖性が改善したという報告はちらほらあるのです。
経絡を鍼で刺激するのが鍼治療ですが、刺激できれば何でも?良いそうで熱で刺激するお灸も鍼と同じ戦略です。
今回は鍼治療とレーザー刺激の2パターンを実施しています。
さてその効果は!
とまあ冒頭書きましたが、残念。効果はありませんでした。
はい、全く。
何がしたいんだよ!とツッコミが入りそうです。私も論文読んで思いました。
ただこの実験を行なった経緯を読むと色々と考えさせられます。
この研究はアメリカの報告ですが、アメリカでは通常の牛乳とは別にオーガニック認定を受けた牛乳が販売されています。
このオーガニック牛乳を生産する牛には、なんとPGを投与することができないそうです。他にも抗生剤が使えないとか、遺伝子組み替えの飼料を与えられないとか、非常に厳しい基準が設けられています。
そのため、今回のような普通だったらとりあえずPGとか抗生剤という治療が行えず、何とかして治療する方法がないか検討しているそうです。
子宮内膜炎の治療に出てきたキトサンもこの流れなんでしょうね。天然由来で治療しようというコンセプト。
他にもオゾンで治療とか一見すると驚く治療方法ですが、それのような戦略をとらざるを得ない世界があることを学びました。
今、付加価値で強い農業を推進する流れがあると思いますが、オーガニックなんかはそれに該当するものの1つだと思います。ちなみにオーガニック牛乳は通常の倍くらいの値段だそうです。
トンデモナイ研究だ、といって受け入れないのではなく、我々も農家さんのためを思うならばそういった世界もあるという広い視点も持って仕事にあたる必要があるのかなと考えさせられました。
以前F1市場で全農種雄牛鉄忠平産子の雌が好調であったことを紹介
しましたが(詳しくはこちら)、ブログの反響もあってか、
精液の注文をいただいております!
いつもブログを読んでくださっている皆様、
本当にありがとうございます!
今回は前回も紹介した鉄忠平の雄の市場平均価格も入手しました!!
(クリックで拡大します)
画像が荒くて申し訳ありません。。
雄においても5位となっていて、
雄雌共に高値で取引されていることが分かりました!
ET研究所では、鉄忠平以外にもゲノム選抜した優秀な
種雄牛を取り揃えております。
ご興味がございましたら一度ご連絡ください。
今後も高能力受精卵の製造、供給のために
牛群の遺伝的改良を進めていきます!
ご期待ください!
Z
6週齢のマウス精巣から精子のもととなる精子幹細胞を取り出し、成体の雄マウスからとってきた精巣の一部と一緒に培養してやると・・・精子ができた!という論文が発表されたのが2011年のことで、人間に応用できれば精子形成が開始される前の若者からでも精子が作れるのではないかと期待されました(こちらの論文)。
具体的にこの事例の何が良いかというと、第二次性徴前の若者がもしがんになってしまった場合、治療によっては生殖能力が低下する恐れがあります。そのときに治療前にとっておいた精子幹細胞があれば、子供を作ることができるかもしれません。
今日紹介する論文では、マウスではありますが「もっとフツーの培養で」「もっと若い年齢で」同じように精子形成ができるかを試した論文です。
In vitro production of haploid germ cells from murine spermatogonial stem cells using a two-dimensional cell culture system
Theriogenology. 2021 Mar 1;162:84-94.doi: 10.1016/j.theriogenology.2020.12.024. Epub 2021 Jan 5.
この論文では精巣との培養を行わず、生後5-9日のマウスの精子幹細胞にたいして通常の細胞培養を行ったのですが、
①培地に血清を入れる代わりに、一部をKSRと呼ばれる代替物に置き換えた
②精子形成で重要となる減数分裂を促すといわれるレチノールという物質を添加した
ことが功を奏したようで、減数分裂を起こす細胞の割合が増え、精子のように少し細長くなった細胞も出現したそうです。
ただ冒頭で紹介した論文とは異なり、さすがにしっかりとした精子の形をしたものはできなかったようで、そこはやはり精巣との培養が現時点では優れているようです。
もしこれが実現すれば人間でも幼稚園児で(生物学上は)お父さん、ということが可能になるかもしれませんね。
今回は自動活動モニタリングシステムを用いて、
凍結または新鮮精液で受精した場合の妊娠率と、各性周期におけるAIの
タイミングとの関連性を調査した論文を紹介します。
Timing of artificial insemination using fresh or frozen semen after
automated activity monitoring of estrus in lactating dairy cows
ドイツの4つの農場において、自動モニタリングシステムを用いて、
乳牛の発情強度を低強度(35-89)、高強度(90-100)に分けました。
発情の平均持続時間は、14.3±4.6時間であり、
発情開始(発情強度35以上)からAIまでの平均間隔は16.8±8.0時間、
発情のピークからAIまでは11.9±8.1時間、
発情終了からAIまでは2.5±8.7時間でした。
未経産牛は経産牛と比較してAIごとの妊娠率が高かったが、
精液の種類(凍結or新鮮)は妊娠率との関係性がみられませんでした。
また、発情強度の低い牛(26%)は発情強度の高い牛(32.8%)に比べて、
妊娠率は低くなりました。
さらに、発情開始後7-24時間もしくは
発情ピーク後の1-18時間に受精した牛が
最も妊娠率が高い結果となりました。
こちらでは自動活動モニタリングシステムがないため、
供卵牛の方々が毎日見回りをして牛の状態をチェックしていますが、
こんなシステムを導入できたらとても楽になりそうです。
でもすごく値段が高そうなので、夢で終わりそうです・・・。
AM
風邪をひきました
保育園で大流行しており子供から家族全員に風邪がうつったのですが、
こんなご時世なので出勤できない
今回はリスト掲示だけで失礼いたします
和牛凍結卵リスト☞20210309.pdfをダウンロード
ホルスタイン凍結卵リスト☞x20210309.pdfをダウンロード
ホルスタイン凍結卵血統☞x210309.pdfをダウンロード
3月16日(火)が申し込み締め切り日となっております。
価格や申し込みに関してご不明な点があれば
お近くのJAまでお問い合わせください。
受精卵や血統に関するご意見・ご要望があれば
お気軽にコメント欄まで!お待ちしております
F
主催.全農で、タイトルのセミナーのオンライン視聴可能となっています。
詳細は下記URLからご覧下さい。
https://app.it-online-event.com/zennoh-rakunou-2020/
実施期間:2021年3月3日(水)PM1:00~2021年3月26日(金)PM4:00となっており、
申込フォームから、無料で視聴できます。
自分も見てみましたが、とてもわかりやすく、栄養管理について、またクリニック事業について
説明されていて全農の裾野の広さを改めて感じました。
コロナ禍で、良いことといえばあまり思い浮かばないですが、セミナーが動画で何度もいつでもどこでも閲覧できるのは良いですね!
日常では、繁殖について学ばなければならないですが、より視野を広げて様々なことを勉強していかないと、と思います!
もしお時間がございましたら、是非是非、ご覧下さい^_^
SK