• Img_20240713_120440540_hdr
  • Img_20240703_175932616
  • Img_20240627_161151842_hdr
  • Photo_4
  • Photo_3
  • Img_20240619_231026913
  • Img_20240531_134826829
  • Img_20240526_171614910
  • Img_20240523_000129956
  • Img_20240426_184454149

« R2年度 IVF凍結の受胎率は? | メイン | 新研修生の勉強会 »

2021年4月13日 (火)

胎盤停滞のリスク要因とは

今回は、胎盤停滞(retained placenta:RP)の起こる
リスクが高い条件について調査した論文を紹介します。

Farm and cow factors and their interactions on the incidence of retained
placenta in holstein dairy cows

データは、イランの9つのホルスタイン牛群から収集しました。
ロジスティック回帰モデルを用いて、合計59610頭の牛の記録から、
初産と経産牛のRPのリスク因子を分析しました。

結果として、RPを起こす確率は、平均して12.3%でした。
全ての季節の中で、最もRPを起こす確率の高い季節は、春でした。
また、分娩の時期に関わらず、難産・死産・双胎では、RPの発生率は上昇しました。
初産年齢が28ヶ月を超える牛や妊娠期間が短い(271日未満)
もしくは長い(281日以上)牛でも、RPの発生率は上昇しました。

RPは過肥や、ホルモン剤による分娩の誘起によって発生率が上がると
言われていますが、今回調べてみて、発生率が10%を超しているということに
驚きました。十勝管内の乳牛のRP発生率はおよそ16%もあるようです。
乾乳期の栄養管理を強化して、過肥にならないようにすることで予防するしか
なさそうですね・・・。

AM

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。