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2021年4月16日 (金)

胚段階でのゲノミック選抜について

ゲノム育種が現場に導入され始めてしばらく時間が経ちましたが、

子牛市場等でもゲノム育種価が公表されるところが出始め、

機運が高まっているような気がします。

遺伝的改良を効率よく進めるためには、世代間隔、選抜の正確度等が

重要となります。

Potential of preimplantation genomic selection for carcass traits in Japanese Black cattle

Journal of Reproduction and Development 65, 251-258.

この論文では受精卵をバイオプシーし、15細胞ほど切り取りDNAを抽出、

残りをガラス化保存して、ETしております。

15細胞ほどでも全ゲノム増幅を行うことによって、大部分の受精卵で

ゲノム育種価予測可能な精度のSNPデータを得ています。

また、バイオプシーした受精卵をETした際の受胎率は、

41.9%であり、バイオプシーなしの受精卵を移植した場合より

多少低い程度であると報告されています。

受精卵段階でゲノミック選抜ができれば、

世代間隔が劇的に縮まり、

より効率的な遺伝的改良が期待できます。

ET研牛群のより効率的な改良、

高能力受精卵の製造の為にも

今後、研究として取り組んでいきたいです。

Z

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