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2012年9月 4日 (火)

卵胞が少ない牛はAI後の受胎性が低い

「Low numbers of ovarian follicles ≥3 mm in diameter are associated with low fertility in dairy cows」

Mossa et al., J Dairy Sci (2012)

Evans博士に論文をいただきました

いつもお世話になってます

たまには真面目な本業ネタをご紹介

【方 法】

306頭のホルスタイン種経産牛を供試して、

3mm以上の卵胞数が15個以下(少)16~24個(中)および25個以上(多)で3グループに分類

卵胞数は発情日から平均して4.6日目(第1卵胞波)でカウント

次の発情周期でAIして受胎率を調査

【結 果】

分娩後最初のAIにおける受胎率は31%(少)45%(中)および38%(多)の間に有意差あり)

繁殖シーズン全体で受胎率をみると84%(少)88%(中)および94%(多)の間に有意差あり)

【感 想】

卵胞数が少ない牛の受胎率が低くなるとの報告です

AI前の発情同期化と併せて卵巣を確認することでその後の受胎性をおおまかに予想できそうですね

特に貴重な精子を使う場合の判断材料になりそうな。。。

また、高価な超音波装置(3mm以上の卵胞を調べているので結構小さいものまで見えてますね)がなくても

(ある程度、)卵胞数は卵巣の大きさに比例するので、

卵巣の触診のみでも同じような傾向がでるかも?

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Photo

upwardright卵巣の大きさで卵胞の多い少ないが判断できそうですよね(写真は屠場由来卵巣)

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