イグノーベル賞
今年もイグノーベル賞の発表がありましたイグノーベル賞とはあのノーベル賞とはまったく関係なく、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して贈られる賞です。
今年もなんと日本人が化学賞と医学賞の2部門で受賞したそうです
化学賞は、たまねぎを切ると涙が出る原因となる酵素を見つけた研究で、医学賞は心臓移植をおこなったマウスにオペラを聞かせると免疫系に作用して寿命が延びるという研究でした
一見すると笑えるユニークな研究ですが、よく考えると非常に独創的かつ革新的な発見のように私は感じてしまいます
イグノーベル賞とノーベル賞を両方受賞した人もいるようですから意外とすごい研究へと昇華する可能性も秘めているのがこの賞の受賞者のようにも思います
さて、他にはどんな研究があるのか少し紹介してみます
心理学賞:自分が酔っ払っていると思っている人は自分が魅力的に見えることを検証
実際に酔っているかは関係ないそうでお酒を飲んでいると思う自己評価があがるそうです。ちなみに外部からの評価は影響しないようで完全な思い込みですね
生物学と天文学の共同受賞:フンコロガシは方向を確認するために天の川を利用することを証明
フンコロガシと天の川という対比が面白いのでしょうか?過去にパンダのフンからバニラ香料を抽出した研究が受賞していたので、排泄物ネタが好きな傾向はあるかもしれません
安全工学賞:飛行機ハイジャック犯をワナに掛け、飛行機から落とすシステムの発明
個人的にはすごいと思ったのですが、落とされたハイジャック犯は生きた心地はしないでしょうね…。ちなみに特許も取得しているそうです
物理学賞:月でなら池の表面を物理的に走ることができることをシミュレーション
人が池の上を走る方法をシミュレーションしていました。地球上では物理的に不可能らしいですが重力が小さくなれば可能になるそうです。一見すると笑える研究ですがかなり詳しく研究されていて驚きました
考古学賞:死んだトガリネズミを噛まずに飲み込み後日に排泄されたものすべてを注意深く検査して、人間の消化器系で溶ける骨格と溶けない骨格を調査
すごい研究ですね…何十年前?と思ったら1995年だそうで思ったより最近の報告でした。文献がみつからなかったので詳細は不明ですが原始人の食生活の解明に必要だったのかもしれませんが他に方法はなかったのか…。
確率?(PROBABILITY)賞:1.より長い時間横になっている雌牛ほど先に立ちあがる。2.立ち上がった雌牛が再び横になる時間は予想できない。以上2つを証明。
当然といえば当然?牛の行動は牛に聞かないとわかりませんね
公衆衛生賞:外科処置による陰茎切断と感染症の関係を調査
やはりそういうネタがお気に入りのようです
いろいろと考えさせてくれる報告ばかりでしたね
一見するとバカバカしくとも、当事者は大まじめで、誰も想像しないような発見につながる可能性があるかもしれません
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