• Photo
  • Img_20240417_002617572
  • Img_20240402_212350667
  • Img_20240318_211517328
  • Img_20240221_220708341
  • Img_20240206_114426084_2
  • Img_20240206_114426084
  • Img_20240204_181933563
  • Img_20240123_132449550_hdr
  • Img_20240120_182129566

« 2013年9月 | メイン | 2013年11月 »

2013年10月

2013年10月31日 (木)

2013北海道ホウルスタインウィンターフェアの写真

先日のウィンターフェアの写真をご紹介します。

うまく写真が撮れなかったりしたので全部の写真を載せれるわけではないのですが・・・。

21

第2部一位 中札内の堀江さん(父:スパークリング)。

215et

第2部は1-5位までET産子でした

4427

第4部。1位の大樹町の木村さんの牛(父:アトウッド)がほかの牛よりとびぬけてでかかったです。

1712

1-7部の1と2位の牛たち。

Jcrjc

第6部1位、清水町の(有)田中牧場さんのジュニアチャンピオン(父:アトウッド)と、

第5部1位、帯広市川西の野原さんのリザーブ・ジュニアチャンピオン(父:ゴールドウィン)。

10

第10部1位鹿追町の高田さんの牛(父:セプテンバー ストーム)。

11

 第11部の乳房たち。ぷりぷりですheart01

11rimc

第11部1位&リザーブ・インターミディエイトチャンピオンの本別町唯野さんの牛(父:KED アウトサイド ジーブス ET)

91212

 第9部―12部までの1位と2位の牛たち。

141rxcrgc

 第14部1位&リザーブ・シニアチャンピオン&リザーブ・グランドチャンピオンの

上士幌町の吉田さんの牛(父:ロイレーン ジョーダン ET)。

Dsc01549

 第13-15部の1位と2位の牛たち。

Gcrgc

 第15部1位&シニアチャンピオン1位&グランドチャンピオンの日高町 花岡さんの牛(父:ダーハム)と

リザーブ・グランドチャンピオン上士幌町 吉田さんの牛。

 

2013年10月30日 (水)

馬小屋に

先日新ETシステムで空知に行って参りました。

ばん馬をご存知でしょうか?

帯広にはばんえい競馬というレースがあり、

それに出場する大型の馬のことです↓

20131029_140738_2

一軒の農家さんは馬を多数保有していらっしゃいました。

20131029_140910_2

↑親子かと思いきや、実はばん馬の子供と

ポニーの子供でした。

ある馬房には牛が↓

20131029_140718

ダイエットのため餌のコントロールを行っているとのことでした。

馬も飼養されているからか、牛舎環境、餌もすごくいいものを与えられている印象を受けました。

もちろん受胎率も良好な農家さんです。

2013年10月29日 (火)

暑熱ストレスの指標

先週、10月24、25日に釧路で行われた北海道技術研修大会にET研からも参加させていただきましたsun

今回の全道大会で、優秀賞を受賞した研究発表の中で、大変興味深かった研究内容をここで紹介させていただこうと思います。

(発表は計根別農協の女性の授精師の方がされており、記事の掲載に関しては了承済です。)

演題「暑熱ストレス指標としての牛体表面温度の検討」

目的:牛の体表面温度が暑熱ストレスの指標として用いることができるか検討するため、赤外線温度計を用いて体表面温度を測定し、環境要因や繁殖成績と比較した。


2_13


調査①:環境要因と体表面温度の関係、THIと体表面温度の相関を検討

結果↓


72_4


7_3


8_3


⇒THIと体表面温度は強い正の相関を持ち、体表面温度はTHI同様、暑熱ストレスの指標として用いることができると考えられた。

調査②:体表面温度と飼養環境、繁殖成績の関係を検討
結果↓


10_3


⇒繋ぎ牛舎での牛の体表面温度は有意に髙かった。しかしながら、受胎牛と不受胎牛とで体表面温度の差は認められなかった。

まとめ↓


11_3



今回、この発表を聞いて、大変貴重なデータだと思いました。 夏場の牛舎内で、扇風機の風向きを変えてみる等の、ちょっとした改善策で牛の体表面温度が低下し、暑熱ストレスも改善されるかもしれません。 もっともっとこのデータを農家さんに見てもらいたいと、私は思いました ぜひ、来年の2月に行われる全国大会でも堂々と発表をしていただきたいと思います。

2013年10月28日 (月)

平成25年度研究開発会議(中間報告)

恒例の研究開発会議(中間報告会)を先週の土曜日に行いましたsign03

本場では13名参加いたしました。

あとはテレビ会議で北日本、東日本、本所、福岡とつないで

まずは、畜産業界の現状をみんなで把握し、

この状況を打開するために私達が出来ること、すべきことを確認し合い、

研究報告をしてみんなでディスカッションしましたpaper

今年入った新人さん達にとっては初めての会議の参加だったので、

緊張していたとは思いますが上手に研究報告していましたねwink

若い力も加わり、これからもパワー全開でがんばっていきますので

どうぞよろしくお願いいたしますcatface

休日にも関わらず、ご参加いただいた方々はどうもお疲れ様でしたconfident

Photo
↑会議中の写真を撮り忘れましたので、会議に参加した方々の車を撮ってみましたが・・・(笑)

 皆様本当にお疲れ様でした!

2013年10月27日 (日)

2013北海道ホルスタインウィンターフェア

本日は北海道ホルスタインウィンターフェアでした。

本日1日、準備なども含めると相当な期間だと思いますが、

素晴らしいショウをありがとうございましたhappy01

各部チャンピオンだけですが、結果だけアップしておきます。

ジュニアチャンピオン

TMF マチダム アツト リンジー

(清水町 (有)田中牧場、父:メープルダウンズアイ G W アツトウツド ET、第6部)

リザーブ・ジュニアチャンピオン

ダケツト ハービユー ゴールド フロンテイア ET

(帯広市川西 野原慎也さん、父:ブレイデール ゴールド ウイン、第5部)

インターミディエイトチャンピオン

クリスタル フンシエン エレベーシヨン

(帯広大正 今井宏さん、父:コムスター リヴエレスト ET、第12部)

リザーブ・インターミディエイトチャンピオン

AM チエミ JV マリリン

(本別町 唯野虎次郎さん、父:KED アウトサイド ジーブス ET、第11部)

シニアチャンピオン (グランド チャンピオン

グリーンフラワー ダーハム アデイーン ET

(日高町 花岡正徳さん、父:レーガンクレスト エルトン ダーハム ET、第15部)

リザーブ・シニアチャンピオンリザーブ グランドチャンピオン

ハツピーライン ロイレーン フオーブス フラワー

(上士幌町 吉田智貴さん、父:ロイレーン ジョーダン ET、第14部)

Dsc01558

(写真右側:リザーブグランドチャンピオン、左側:グランドチャンピオン)

Dsc01560

(写真右側:グランドチャンピオン、左側:リザーブグランドチャンピオン)

ほかの写真は後日アップ予定です。

みなさまお疲れさまでしたconfident

2013年10月25日 (金)

第69回北海道家畜人工授精技術研修大会

昨日と今日、釧路において第69回の北海道家畜人工授精技術研修大会が開催されましたhappy02

ET研からも数名の参加と、1題の発表をおこなってきました。

会場での様子などは後日参加した者がブログにアップしてくれると思いますのでそちらをお楽しみにhappy01

今日はその中から個人的に興味のある1題をご紹介したいと思いますflair

北海道立試験場の研究で、ホルスタイン種経産牛の発情後出血のみられる時期とAIの受胎率についての研究です。

試験内容は

1、発情と排血までの日数。

2、排血の頻度と発情行動の有無。

3、排血の有無と受胎率

以上を調査しています。

結果は

1、発情開始後2日後に多くの牛が排血。

2、発情行動がみられたほうが排血の頻度が高い。

3、排血がみられたほうが受胎率が高い傾向。

個人的感想

まず思ったより高い割合で排血がみられることと、発情後2日後に集中していることに驚きましたsign01

排血の確認のみでETをするのはリスクが高いと思っていましたが、2日後にくることが多いのであれば排血後5日でのETもある程度有効であるように思えます(発情発見が基本なのはもちろんですが)。

また、発情あり⇒排血あり⇒受胎良好という結果から、排血をみつけることも牛の状態の把握に有効かもしれません。

普段の観察では排血に気付かないことも多いと思いますが、膣鏡での排血チェックも併用していけば受胎性の高い牛の選抜やより正確な移植のタイミングがつかめるのかもしれませんねconfident

 

 

 

2013年10月24日 (木)

北海道ウィンターフェア

が、今週末の10月27日(日)、音更町の十勝農協連家畜共進会場で開催されます。

北海道では今年最後の共進会ということで、しっかり観察してこようと思いますeye

能力と体型、どちらも一緒に改良するのは非常にむずかしいと思いますし、

実際にそれを目指して牛群を改良されている農家さんからお話を聞いた時も、

そのように感じました(当然なんですが・・・sweat02

我々がお手伝いできることは採卵、OPUやETなど、できることは限られていますが、

出来る限りのことを尽くして牛の改良や増産をお手伝いしたいと思っております。

共進会会場で1頭でも多く、全農がお手伝いした牛がみられることを祈っていますconfident

2013年10月23日 (水)

受精卵の移植場所

皆さんYTガンはもう使われているでしょうか?

YTガンを使うことで、子宮深部への移植が容易になりました。

どうして子宮深部に受精卵を移植する方がよいのかご存知でしょうか?

理論的には

・子宮深部のプロジェステロン濃度が高いこと。

(下記数値は子宮組織中のプロジェステロン濃度(ng/gm)) 

C.W.Weems et al. (1988) Endocrinol. Japon.

Photo
・プロジェステロン濃度が高いと胚の成長が良好であること。

(vitro試験で培地にプロジェステロンを添加した区の方が胚の伸長が

早いというデータです。↓)

 C.E. Furguson (2012) Theriogenology

2
かなり簡略してご説明しましたが、
 
こういったことがYTガンの高受胎率を裏付けているのかもしれませんね。

 

 

 

2013年10月22日 (火)

子宮修復と受胎率

牛の繁殖分野において、一年一産が農家経営の目標になっていますが、分娩後の卵巣機能の回復や子宮修復の遅延により、この目標達成は大きな課題となっていると思いますtaurus

最近読んだ文献で、面白い記事があったので、参考程度に読んでいただけると幸いですthink

「分娩後早期のPRIDの膣内挿入が黒毛和種牛の子宮修復と受胎率に及ぼす影響」

目的
分娩後早期の黒毛和種牛に卵巣賦活処置としてPRIDによる発情同期化と定時AIが、発情回帰や受胎律に及ぼす影響について検討した。

材料および方法
正常に分娩した2産以上の黒毛和種牛を使用。
分娩後29.5±2.3日をDay0とした。Day0で黄体がある牛にはPGF2αの投与、黄体がない牛にはGnRHを投与した。Day7でPRIDを挿入し、9日後のDay16に除去、同時にPGF2αを投与した。
PRID除去後24時間にE2を1mg、または48時間にコンサルタン(GnRH)と投与し、PRID除去後56時間に定時AIを行った。
その後、Day28(定時AI後10日)に黄体確認、Day49(同31日)でエコーにより早期妊娠診断を行った。

結果
Day0にGnRHか、PGF2αを投与すると、Day7で卵巣に機能的黄体のある牛が増加し、血中プロジェステロン濃度もDay0と比較して有意に上昇した。
また定時AIの受胎率は、Day7に黄体が無い牛よりもある牛で高い傾向にあった。
また、Day0からDay28にかけて左右子宮角の長さは有意に短くなり、同時に外子宮口の細菌数も減少する傾向にあった

結論として、分娩後早期からの卵巣賦活とPRID処置は子宮修復を促し、受胎率の向上に寄与することが示されました。

結果としては、まあ期待した通りの結果だなという印象は受けますが、もしこれらのちょっとした処置で子宮修復が早まれば、一年一産の目標クリアも夢ではないのかもしれませんねtaurus

だけど思い通りにいかないのも、動物の繁殖生理学の難しさだと私は思いますconfident


2013年10月21日 (月)

命をかけて

一部の有袋類の雄が交尾で死ぬ理由が解明され、

研究結果が米科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載されたらしいのですが、

私としては、・・・?という感じもするのですが、

動物生態学や行動学??などの観点からは非常に有意義な論文なのでしょうねflair

「けんかが原因」「子孫に食べ物をより多く残すため」といった推測がなされていましたが、

交尾に没頭するあまり男性ホルモンであるテストステロンのレベルが高くなり、

これが引き金でストレスホルモンが急激に増加し、

体内組織が破壊され、免疫系が崩壊することで死に至ることが明らかとなりましたbomb

哺乳類では非常にめずらしいですよねcoldsweats02

つまりは雄達は自分の子孫をより多く残すために、

1度に多数の雌と力の限りを尽くして交尾するということですねsweat01

・・・この研究結果を読んで私が大学生の頃の事を思い出しました。。。

マウスの受精卵を観察するという授業があり、

実験に使うマウスを飼育・管理していたのが私達の研究室でした。

エサや水をあげたりゲージのお掃除はもちろん、雌には数日間過剰排卵処置の注射をして、

過剰排卵処置が完了すると雄1頭に雌数頭でゲージに入れ、交尾をさせました。

授業が何度もあったために注射と交尾のサイクルが混乱してしまうぐらい多忙でしたtyphoon

マウスの雄も毎晩毎晩違う雌が突然ゲージに入ってきてさぞかし忙しかったことでしょう・・・

そんなある日1頭の雄が原因不明の死を遂げたのです・・・

病気かな?具合悪かったのかな?その当時はそんなことも考えましたが、

この論文からきっとそのマウスの雄も子孫を残すために

死にもの狂いだったのではないかと思いましたweep

このマウスだけではないですが、全てのマウスは命をかけて

私達に受精卵というものを教えてくれたのでしたcrying

こういう犠牲の上に私達の研究が成り立っているのだということを

いつまでも忘れてはいけませんねthink