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2013年10月

2013年10月18日 (金)

雪と十勝平野

本日は10月の新ETの移植日でしたrvcar

そこでいつもお世話になっている福岡県酪連の獣医さんが研修にきてくれましたhappy01

今回も基本見ていただくだけにはなってしまいましたが、現場での作業に生かして頂ければ幸いです。

福岡は20℃を超えるそうですが、今朝のナイタイ高原は氷点下shock

先日降った雪のせいか視覚的にも寒さを感じる1日でしたので体調にはくれぐれも気をつけていただければと思います。

2

せっかく来ていただいたのでナイタイ高原をご案内up

先日の雪も残っていますが、雲ひとつない快晴と十勝平野の広さを喜んでいただけましたhappy01

さて、明日も移植です。今月も100頭越え…がんばるぞーっとcoldsweats01

ホルスタイン優良受精卵のご紹介~エリザベスファミリー~

本日、ホルスタイン優良受精卵のリストを更新いたしましたので、ぜひご一読をsign01

今回のホルスタイン優良受精卵の詳細は、

ホルスタイン優良受精卵詳細 よりご覧になれます。

今回ご紹介させていただく受精卵は、前回ご紹介させていただいた

エリザベスファミリーの受精卵とは異なった血統のものとなってりますので、

ご注意してください。

2013年10月16日 (水)

北海道とアメリカと

十勝では今日初雪でした。

つい先ごろまで行っていたアメリカ中西部は十勝より暖かい気候でしたが、

場所によっては、今年、10万頭ほど牛が突然の雪に埋もれて死んでしまったところもあったそうですsweat01

動物の飼養管理において急激な気候の変化には気をつけなければいけませんね。

あちらで撮った写真をご紹介いたします。

北海道ではデントコーンの収穫は終了しておりますが、

アメリカ中西部ではまだ刈られていないところが多いようでした。

Img_3010飼料用かと思っていたのですが、タクシーの運転手に聞くと

アメリカではやはりバイオエタノール用のコーンも多いようです。

Img_3018エタノールプラントです。

北海道の畑もかなり広いのですが、

Img_2840北海道でもここまでだだっ広い景色は見れないですからね。

規模の大きさにも圧倒されっぱなしでした。

 

初雪

ついに今年度最初の雪、“初雪”が十勝に観測されました。

帯広では例年より22日早く、1892年の観測開始以来4番目の早さとか

(朝日新聞デジタルより)。

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新ETシステムに向かおうと車に乗り込むと、窓に白いものが。

みぞれ交じりの雨が降ってるなーと思ったら、積もってました。

上士幌町内はこんな感じ、もしくはほとんど雨rainだったのですが・・・

Imag0516

鹿追町に入ると道路もうっすら白くなりはじめました。

夏タイヤなのに困ったな…。

Imag0517新得町にいくと。。。さらに真っ白でした。

写真撮影後、なにも無い道でスリップし、危うく防雪柵へと激突しかけました。

 

Imag0519

国道から一本入った清水町。

本日は車高の高い車で行ったため、はまることもなく進めましたが、

スポーツタイプの車なら通れないと思われました。

この道をさらに先に進むと・・・

Imag0518

雪の重みで木も倒れ、通行不可。

結局この先の農家さんのところには大回りしていきました。

本日、3台のrvcar夏タイヤcarで新ETシステムの黄体チェックに出かけて、

一人も事故を起こさず帰還できましたhappy02

さっそく事務所の公用車はすべてスタッドレスタイヤに換装し、

明日からの新ETへの備えはばっちりですscissors

安全運転でがんばっていきましょうup

2013年10月15日 (火)

受胎率を考えるとき

森よ、この世は色即是空、色あって色は空なり、万法みな色あり、しかして空なり、そなたこそわが仏なりとて<水上勉・一休>

 

「ストラテジストにさよならを」(広木隆 著)という本を一年ほど前に読んだ。

その一節に「相場」というものへの臨み方が記されてあった。

詳しくは本文を読んでいただくとして、ざっくりと要約すると

「相場が動く時に理屈で説明できることは少なく、運やアート(あやのようなもの)によるところが大きい。しかしだからといって理屈が重要でないわけでなく、むしろ理屈を極めることが重要である。コップに水が三割ほど入っていたとする。実体のない部分の七割(運やアート)を認識するためには、実体のある水(=理屈)が三割あることを認識しなければならない。」

これを筆者は般若心経の「色即是空、空即是色」になぞらえている。

色すなわちこれ空なり、空すなわちこれ色なり。

 

受胎率が悪い時、あるいは良い時を説明しようとしても、

(今の自然科学では)よくわからない部分も多い。

しかし前述の「色即是空」の考え方にのっとれば、

運の占める割合が大きいからといって、考えることを放棄してはいけない。

どこまでが理屈で、どこからが運かを、理屈を突き詰めることで認識していかなければ

ならないのだろう。

つまんないことを書いてしまいました。自分に対する戒めですね。

 

しかし私は熱心な仏教徒ではないはずなのですが、いつのまにか

「色即是空」は私の中で重要な言葉になっています。

お釈迦様、やりますね。

 

(色即是空、空即是色にはさらに壮大な思想があるようですが、

今回は広木隆氏の本の中の意味合いに限定しています)

 

 

 

2013年10月14日 (月)

季節の変わり目

今日は体育の日で三連休の方もいらっしゃったでしょうnote

こちら北海道では順調に季節が進んで紅葉シーズンが到来ですmaple

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山が黄色や赤に色づいてとても綺麗ですshine

Photo_2
本州の方では猛暑日の所もあるようですし、

北海道も日によって暖かかったり寒かったりしますし、

昼と夜の寒暖差も激しいですねsweat01

季節の変わり目は体調を崩しやすいので注意が必要ですpunch

ところで、お医者さんが効果的だと思う(お勧めする)風邪予防は

1位 手洗い(43.0%)

2位 うがい(24.7%)

3位 マスク(23.7%)

4位 加湿器・空気清浄器(8.6%)

だそうですflair

なんでも汚れた手からの感染が1番多いそうで、

すでに汚染された物品を触った手で、物を食べたり、

口などを触ることで感染してしまうそうですwobbly

皆様も風邪には十分ご注意下さいbearing

ET研内でも毎年流行るので、手洗い・うがいで予防しようと思いますgood

2013年10月13日 (日)

全農畜産技術シンポジウム2013

10月10日~11日つくば市で「全農畜産技術シンポジウム2013」

が開催されました

鶏、豚、牛それぞれの分野で開発された技術を紹介することで、

その技術を現場利用し、

もちろん最終的には生産者の所得拡大を目指すための系統内ミーティングです

牛に関連した発表は、

1日目①先進的畜産技術活用の幕開け

1日目②養牛飼料における技術的見解

2日目①牛初期胚の高性能非凍結低温(チルド)保存液の開発と応用

2日目②JAクリニックを利用した子牛の肺炎・下痢の予防事例紹介

2日目③分娩前の血液分析による分娩後の疾病リスクの予想

2日目④牛用人工乳の嗜好性を改善するフレーバーの提案

2日目⑤黒毛和種雌肥育で課題となる増体成績の改善に向けた飼養体系の検討

2日目⑥肉牛肥育における玄米、精白米、モミ米の消化特性と飼料設計時の注意点

と幅広い内容が紹介されました

我々ET研が担当したのは、

1日目①と2日目①

Dsc_2404

発表終了後は今後の参考となるご意見やご質問をたくさん頂き、

すでに来年のシンポジウムの講演内容もおぼろげながら考えているところです

今回の講演内容の「チルド受精卵」「チルド技術」に興味をお持ちの方は、

ET研ホームページから是非お問い合わせください

シンポジウム終了後は、

鯨の骨格標本のある大学で開催された学会に参加し、

新しい知識を頭に詰め込みました

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↑17mの鯨、でか過ぎてフレームアウトです

また、学会参加中の宿泊先が浅草寺の近くだったので、

「日本の畜産に大きく貢献できるような商品が開発できますように」

得意の他力本願に出かけました

雷門の大提灯を写真におさめようと上を向くと

ありゃ、、、何か変、、、

大提灯は修理中とのことで

写真の幕が掛かってました

Dsc_2413

大変珍しいことらしいです、、、

前向きに考えよう、、、運が良かったんだ、、、多分、、、

2013年10月11日 (金)

黄体と卵胞の同居

少し前の話になってしまいますが、先月の12日から14日、東京農工大で開催された「第106回日本繁殖生物学会大会」に参加して参りましたsign01

 その際特に筆者自身が興味深く感じた発表についてご紹介させていただきます。

 

 新ETシステムでは移植1~2日前に「黄体検査」を行い、黄体がきちんと形成されているか、左右どちらにあるかを超音波診断器でチェックするわけですが、この際黄体がある卵巣に卵胞(エコーで黒く抜ける部分)がある場合とない場合があることにお気づきの農家の方もいらっしゃるかと思います。

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この時見られる大きな卵胞は卵胞発育の第一波でできた主席卵胞であり、この卵胞が黄体と同じ卵巣にあるかないか(図2)により人工授精の成績に極端に影響が出るという発表がありましたsign01

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「黄体と同側の卵巣に位置する第1卵胞波主席卵胞の存在はウシの受胎率を低下させる」

三浦 亮太朗ら(帯広畜産大)

目的: 第一卵胞波が繁殖生理や受胎性に与える影響はよく分かっていない。

→第一卵胞波主席卵胞が黄体と同一卵巣内に共存するまたは共存しないことが人工授精での受胎率にどのような影響を与えるのかを検証した。

結果: 

総頭数

(総受胎率)

114頭(57.0%)

黄体と

第一卵胞波

非共存(60頭)

共存(54頭)

AI受胎率

72.2%
(経産:62.1%,

未経産:84.0%)

40.4%
(経産:27.6%,

未経産:55.6%)

 

上記の表のように第一卵胞波主席卵胞と黄体が共存する場合はそうでない場合と比べて極端に受胎率が低くなった。

また、血中プロジェステロン濃度は排卵後3日目で非共存群が高くなり、それ以降(6,12日目)は差がなかった(経産牛のみのデータ)。

 

・・・といったように、受胎率が30%近くも異なるという衝撃的なデータが出ていますthunder

  研究所職員が取ったデータでは、ET前の黄体検査で第一卵胞波主席卵胞が黄体と同一卵巣内に共存するか共存しないかにより受胎率に差はありません。

 これは今回紹介した発表において、6日目以降のプロジェステロン濃度に差がないことからも頷けます。

  つまり、第一卵胞波主席卵胞は黄体が形成されつつある初期の段階で悪さをし、黄体がしっかりと形成された後はあまり影響がないのではないか、ということです。

  もし授精後初期段階で主席卵胞が排卵した卵胞と同側に見られるなら、CIDRなどのプロジェステロン製剤の投与が特に有効になるのではないかなぁ、と感じました。もしくはいっそ卵胞を吸引 or 破砕してしまうのも一つの手なのかもしれません。

2013年10月10日 (木)

新ETシステム@今治市

先週の土曜日、愛媛県の今治市にある農家さんで、

新ETシステムの移植に行ってまいりましたhappy01

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選畜の日は、台風一過で晴れでした。

今回は帯広→羽田、羽田→松山と飛行機で乗り継ぎ、

台風の影響であわや飛行機が欠航sign02といったハプニングにも巻き込まれそうになりつつ

(飛行機の便を大分早めたおかげで回避できました・・・。)、

無事に移植を行ってきましたtaurus

10月とはいえ、愛媛は日中30度を超えることも。

選畜時からとまるちゃんなつこを与えてもらって、

YTガンで移植をしてきました。農家さんもYTガンの奇抜な形に興味深々でしたeye

1頭でも多く受胎しますよーにbearing

2013年10月 9日 (水)

ワールドデイリーエキスポ 番外編

先日WDEの報告をさせていただきましたが、

本日はそこで展示されていた畜産関連の商品の一部を紹介させていただきます。

展示物は餌、重機から、臨床関連のものまで多岐にわたっておりました。

 

重機↓

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↓ こちらわかりますでしょうか?

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牛の口から補液する道具です。

(われわれはまだ鼻からカテをつっこんでいるので、あれば便利だと思いました。)

続いて、こちらは一昔前にもあった眼鏡つきのエコーです。

Img_2719大分画像が鮮明になって、使いやすくなっておりました。

眼鏡で見ることで日光が液晶に当たっても画像が鮮明に見えるわけです。

このようにWDEは牛だけではなく、いろんな畜産、酪農関係の商品が展示されており、

いろいろ情報をアップデートできます。

もし機会がありましたら皆さんもぜひWDEに参加されてみてください。

北米のおける牛の改良の実態、また現場のニーズも知ることもでき、

非常に有益なものとなると思います。