• Photo
  • Img_20240417_002617572
  • Img_20240402_212350667
  • Img_20240318_211517328
  • Img_20240221_220708341
  • Img_20240206_114426084_2
  • Img_20240206_114426084
  • Img_20240204_181933563
  • Img_20240123_132449550_hdr
  • Img_20240120_182129566

« 2013年10月 | メイン | 2013年12月 »

2013年11月

2013年11月15日 (金)

和牛勉強会

先日、鹿追町の生産者の方々でつくる和牛研究会の方がたがET研究所へ来所されましたhappy01

今回はまだ和牛についてわからない方が多いため、和牛の血統や全農の和牛ETの取り組みについて簡単にお話させていただきましたshine

というのも鹿追町は牛乳生産がメインであり、和牛に関してはほとんどの方が未知の生き物でした。

しかし、最近我々が新ETシステムなどで和牛の受精卵移植を行うようになり、和牛ETのメリットを感じていただけた生産者のかたから和牛に関する知識を広げたい、ということで研究会が作られましたflair

Photo

若いメンバーも多く、賑やかな雰囲気のなか情報を共有できたように思いますhappy01

今回はお忙しいところ遠くまでお越しただきありがとうございました。また何か気になることや新しい情報があれば気軽に連絡くださいnote

是非今後ともET研究所および和牛受精卵をよろしくお願いいたしますconfident

2013年11月14日 (木)

冬の到来

先日十勝管内の高島町を走行していると、
白鳥の群れを発見しました!

白鳥の群れの中、ちょっと離れて鶴も3羽。

白鳥の中には灰色の毛の幼い鳥もおりました。
しかし水のないところでみる白鳥は風情がありません
(ここは川が近いのですがパッとみわかりません)
が、確かに冬なんだな、と実感しました。

牛舎もカーテンを閉め始め、
早く冬に備えましょう!

2013年11月13日 (水)

尻尾はどこ行った?

新ETシステムで訪れたある農家さんで、

写真のような牛が候補に挙がりました。

Dsc_0010_2

 

 

 

 

 

 

尻尾どころか、仙椎も欠損していると思われます。

初めて見る奇形で驚きました(写真掲載の許可はいただいております)。

生殖器が小さく、同期はいたしませんでしたが、

後日発情が来て、AIしたところ受胎したとのことでしたconfident

無事に妊娠継続してくれればなぁと思っております。

2013年11月12日 (火)

新ETシステム PRID in @島根

 月曜から火曜にかけて、新ETシステムのPRID inで島根県の出雲地方に行ってまいりました!!

Photo

↑月曜の夜出雲に着き、翌日の処置に向けて出雲そばで気合を注入

 今回出向かせていただいた農場はとても綺麗で、牛の気質も非常におとなしく、

7月から9月にかけての経産牛のAIでの受胎率は各月とも何と70 %以上をキープ

しているとのことでした!!

 毎月繁殖検診と削蹄も行っているとのことで、日頃からの管理の大切さを改めて痛感させられました。

Photo_2

 全45頭の候補牛を超音波検査、膣検査などで選抜し、計41頭に対しPRIDを入れました。

Photo_3

↑「出雲縁結び空港」で見つけた島根県観光キャラクター「しまねっこ」

 本日11月12日は旧暦では10月10日にあたり、旧暦の10月は通常「神無月」と呼ばれる一方、

出雲地方では全国各地からやってきた八百万の神々が集まる「神在月」と呼ばれます。

もちろん神頼みというわけではありませんが、この八百万の神々パワーにあやかって

一頭でも多くの牛が受胎すればなぁと思います。

2013年11月11日 (月)

スーパー牧草

突然ですが、化学肥料の一種で、農作物の栽培に広く使われている窒素肥料の問題点paper

one土の中の微生物の働きで多くが硝酸に変わり、一部は二酸化炭素の

約300倍の温室効果がある一酸化二窒素になって大気中に放出される。

two硝酸は農地から流出しやすく、地下水汚染の原因になったり、河川や海の富栄養化を招く。

この問題点を解決する『スーパー牧草』が開発されたそうですよbud

アフリカ原産で南米にも多いブラキアリアという牧草が根から出す物質に

微生物の働きを抑え、一酸化二窒素の放出量を1/10程度に減らす作用があることを発見eye

また、水質汚染の原因である物質の流出も減らせるのだそうですtyphoon

さらにさらにsign03ブラキアリアを近縁種と交配して栄養価も高くしたため、

肉や牛乳の生産量を既存の牧草より30%高められることも確認されているそうですよshine

まさに『スーパー牧草』ですねflair

南米では実際に栽培も始まったそうですup

日本では栽培できるのでしょうか?

環境に優しく、畜産物の生産性も向上できる牧草・・・すばらしいですねgood

2013年11月 8日 (金)

十勝獣医師会北ブロック懇親会

十勝獣医師会の北ブロック(上士幌、士幌、音更)会議と懇親会が士幌町の老舗旅館にて開催されました。

そこでET研からも地域の獣医師のかたとの交流を目的に参加してきましたhappy01

業務の関係で会議には参加できませんでしたので懇親会からの参加となりました。

普段は上士幌の山に篭っているET研職員ですが、地域の獣医師の方々とコミュニケーションがとれましたgood

特に新人職員は様々な方と交流を通じて人脈も広げられたことは非常に有意義であったように思いますnote

131108_202507_2

お酒のチカラもあり、地域の獣医師の方々と盛り上がりましたhappy01

131108_181620_2
ちなみに↑が旅館の名物である七面鳥ですsign01

昔は旅館の裏で七面鳥を飼育し、宿泊客に提供していたそうですchick

残念ながら今は輸入品ですが、一足先にクリスマス気分を味わえましたhappy02

2013年11月 7日 (木)

ホルスタイン優良受精卵のご紹介~リコリスファミリー他~

本日、ホルスタイン優良受精卵のリストを更新いたしましたので、ぜひご一読をsign01

優良ホウルスタイン受精卵は、期間限定の提示となっております。

早いもの順ではございませんが、一定の期間が過ぎましたらリストから下げさせていただきます。

ご了承ください。

今回の受精卵は、

前回より提示しておりますエリザベスファミリーの

”ダンケー ラデユツク エルメス ET” × アトウッド

リコリスを祖母に持つ

”ダンケー リンデイー プロント ET” × アトウッド

”ダンケー リンデイー プロント ET” × サンチエス

”サベージリー マンオーマン リコライス ET” × スーダン

デビージョーを高祖母に持つ

”RCA M リーダー デビージョー” × カーティス

と、受精卵の個数もさることながら種類も豊富にそろえております。

今回のホルスタイン優良受精卵の詳細は こちら にあります。

ぜひご一読をお願いいたします。

YTガンのセッティング方法

セッティングの方法詳しく知りたいという方が多くいらっしゃいますので、

皆様にみてもらえるよう、

苦労の末にようやくyoutubeにアップできましたsweat01

preparation of YT gun
 YouTube: preparation of YT gun

何かご質問などありましたら気軽に御連絡ください。

 

2013年11月 5日 (火)

ウシの原始卵胞は?

 ヒトの原始卵胞の話が昨日出たことに感化されたので、今日はウシの体外で培養した卵子がどこまで若いステージまで活用されているかについてご紹介しますhappy01

2

 ウシの場合、原始卵胞どころか、原始卵胞から一次卵胞を経てさらに進んだ二次卵胞(卵子の周辺を取り巻いている細胞・顆粒層細胞が分裂・増殖して層状になった段階)由来の卵子から、胚盤胞を作り出すことに成功したという報告すらまだありません。

 ウシにおいて卵子を取り出し体外培養を経て子牛を生ませることができた最も若い卵胞ステージは、二次卵胞のさらに次の段階であり、顆粒層細胞の中に卵胞液の腔が形成され始める大きさ1 mm未満の初期胞状卵胞です。

 ウシの卵巣を薄く切り、顕微鏡で見ると、小さな初期胞状卵胞が明るく透けて見えます。この初期胞状卵胞をメスを使って切り出し、破ると中から直径約95 μmの卵子が出てきます。この卵子を特殊な培養液中で二週間程度培養すると、約115μmまで発育します(一般的な体外受精で使われる卵子は直径約120μm)。このようにして卵子を体外で発育させる技術は、In Vitro Growthの各単語の頭文字を取ってIVGと呼ばれています。

 この卵子を成熟培養・体外受精してできた胚盤胞をETすることによって、子牛を産ませることは可能なわけなのですが、依然として胚盤胞が作れる割合は、一般的な体外受精と比べるとまだまだ低いのが現状です。ET研でも現在扱っている技術ではありません。

 将来的にIVGが発達していけば、素晴らしい血統のウシが死んでしまい、どうしても子が取りたい時などに大いに役立つと思っていますconfident

2013年11月 4日 (月)

原子卵胞さえあれば・・・

ヒトの卵巣には思春期に約50万個の「原子卵胞」という卵子の元になる細胞が存在しています。

これが成熟し、毎月1個ずつ排卵されますが、

閉経時はこの原子卵胞は数千個にまで数が減っているそうですdown

卵巣の機能低下によって40歳未満で排卵が止まり、

月経がなくなってしまうことを「早期閉経」と言います。

先日、早期閉経患者の原子卵胞を成熟させ、

初めて出産に成功したという報告を見ましたeye

早期閉経患者の卵巣を摘出後、液体窒素で急速冷凍保存しますsnow

そのうち原子卵胞が残っていた卵巣の切片を特殊な培養液で培養しますspa

培養後、卵子の成熟に適した卵管付近に移植したところ、成熟した卵子を得ることに成功scissors

顕微授精により受精卵を作出し、子宮へ戻したところ出産にも成功したそうですsign03

もし排卵が止まってしまっても卵巣の中に原子卵胞さえ残っていれば、

子を得ることができるかもしれないという可能性が見えてきましたねshine

晩婚化・少子化等によりヒトの生殖医療分野が近年注目されておりますが、

少しずつではありますが、不可能なことを可能にする成果が出ておりますね。

繁殖分野の研究は日々前進しておりますrun