牛の体型審査
今日は、未経産和牛の体型審査が行われました。
全農ET研では、未経産和牛を一度分娩させた後、ドナーとして用いているのですが、
受精卵を回収させるまでに、母牛として供用してよいかを体型審査により判断しなければなりません。
体の高さ、幅や各部位に得点を着けていくのですが、ここで得点が低過ぎると・・・。残念ながらお役御免となってしまいます![]()
今回の審査は全ての牛が無事合格できたようです![]()
立派なドナーになって、たくさん受精卵を作ってもらいたいものです![]()
今日は、未経産和牛の体型審査が行われました。
全農ET研では、未経産和牛を一度分娩させた後、ドナーとして用いているのですが、
受精卵を回収させるまでに、母牛として供用してよいかを体型審査により判断しなければなりません。
体の高さ、幅や各部位に得点を着けていくのですが、ここで得点が低過ぎると・・・。残念ながらお役御免となってしまいます![]()
今回の審査は全ての牛が無事合格できたようです![]()
立派なドナーになって、たくさん受精卵を作ってもらいたいものです![]()
人生で3回あるといわれるモテキ。
まだ、一度も来ていない!!![]()
なんて人もいるのでは!?
いいえ、そんなことありません。
すでに一度目は来ているはずです![]()

これは卵子に多数の精子が群がっているところです。
薄い青の大きな丸が卵子です。その上にある小さい楕円形が精子です。
この画像だと300個以上の精子が集まっています。
生体の中では何億、何十億もの精子が卵子を目指して泳いでいるのです。
こんなにモテるなんて、きっと人生史上最高だと思いま~す。![]()
ちなみに『モテる』とは『もてはやされる』からきているそうです。
なんでカタカナなんでしょうかね。不思議。
https://fbcdn-video-c-a.akamaihd.net/hvideo-ak-xpf1/v/t42.1790-2/10908553_383269018510584_1317625742_n.mp4?rl=300&vabr=163&oh=85ef4fbbf5208d5913fedb7cbe7e5e2f&oe=54EEE3BE&__gda__=1424942393_9923f02199e899ee647f9b0af590278f
↑NHK東海より。
岐阜県畜産研究所は12日、現場後代検定を行っていた種雄牛「花清勝」の期待枝肉成績で、脂肪交雑数値が県歴代最高の4.25だったと発表しました。
これまで、県内の歴代最高であった「花清国(はなきよくに)」 号が4.11で、それを上回り最高の能力を持つと評価されています。
同研究所飛騨牛研究部の高原伸一主任専門研究員は「きめ細かい脂肪交雑や明るい肉色など、飛騨牛の特徴を受け継ぐ牛」として今後の活躍を期待しています。
今日は分場へ移動される方や退職される方の送別会を行いました![]()
焼肉屋さんで盛大に行いましたよ![]()

まずはかんぱ~い
ですね![]()

会社ではお仕事しておりますので、なかなかゆっくり話す機会もないので
こういった飲み会の時には話に花が咲きますね![]()
お肉もたくさん食べました![]()

写真を見ていたらおいしそうですよね![]()
今日はこの写真に影響されて焼肉を食べたくなる方が多数出ることでしょう(笑)
送られる方々に感謝の意を込めて、とてもキレイな花束を渡して
写真もしっかり撮ったのですが、焼肉の煙がもくもくで・・・(笑)
残念ながら載せることができませんでした~![]()
っと、そこへ・・・

きました
きました~~~~~~![]()
上士幌ナイタイわぎゅーーーーー![]()
![]()
![]()
上士幌の誇りです(笑)
この上質な脂ののったお肉を山わさびでいただく・・・
至福の時です![]()
って、お肉の話ばかりになってしまいましたが、
移動される方々、退職される方々、今までET研を支えて下さいました。
我々も多くのことを学ばせていただきました。
本当にありがとうございました![]()
伊万里牛のテーマパークができるかもしれません!!
(伊万里牛テーマパークを!市職員が市長に提案 佐賀新聞2015.2.19)
伊万里牛といえば、佐賀県のJA伊万里管内で飼養された和牛を指し、全国的に認知度の高いブランド和牛の一つとなっています。
西九州自動車道の延伸に伴う伊万里市の交流人口の拡大と定住促進策を研究していた若手市職員の「伊万里に来てくんしゃい対策チーム」が施策提案の一つとして、伊万里牛を提供する食事施設のフードテーマパーク「伊万里牛タワー(仮称)」構想を塚部芳和市長に報告したそうです。
北海道では札幌らーめん共和国などがフードテーマパークとして知られていますが、和牛専門のフードテーマパークは私の調べでは他に見つかりませんでした!
地域振興、和牛の普及に繋がる面白い取り組みだなぁと感じました![]()
St Valentine's Day![]()
みなさんどのように過ごされましたか?
今年は土曜日で仕事休み、チョコが少なかった!!
なんて人も多いのでは!?![]()
ET研究所 実験室にも遅くなりましたがバレンタインの贈り物が届きました![]()
じゃ、じゃーん![]()

ハートの卵巣です![]()
普通の卵巣は楕円形ですが、この卵巣は黄体がありうまい具合にハートの形をしていました。![]()
ちなみに普通の卵巣(上)との比較写真も

この卵巣たち、主に体外受精実験に使っています。![]()
卵巣にある卵胞から卵子になる細胞を吸引し、成熟、体外受精、発生を行います。
卵巣によって大きさ、色、形は様々ですがハートの形をしたのははじめてでした!
牛さんからの贈り物だと勝手に解釈しました。![]()
ハッピーバレンタイン![]()
先日、農家さんから、こういう質問を受けました。
「うち、搾乳の時に、パンパンに乳房はれてるのに、絞っても出ない奴がいんだよね。
そういう牛にはオキシトシン打ってるんだけど、オキシトシン打ったやつに授精しても、全然とまんないの。
授精する牛に、オキシトシン打っちゃダメなの?」。
オキシトシンは通常、子宮収縮作用、射乳作用等があります。
事実、過去の報告では、授精直後のオキシトシンの使用は早期の胚死滅につながることが1999年6月号のJ. Prostagrandinsに報告されています。
オキシトシンは子宮から血中および子宮内へのプロスタグランジンの放出を促し、ひどい場合は黄体の退行 や子宮収縮によって受胎できなくなります。
テネシー大学の試験では人工授精後5-8日に100IUのオキシトシンを1日3回注射した場合の受胎率は33% で、注射しない場合場合(80%)に比べて大きく低下しました。
よって、授精後少なくとも2週間はオキシトシンの注射はすべきではありません。 (Dairy Herd Management、2000年 12月号)
搾りを優先させるか、授精を優先させるべきか、悩ましいところですね(੭ु xωx )੭ु⁾⁾
京都大学の研究グループが、精子幹細胞の
新しい自己複製メカニズムを発見したというニュースを見つけました![]()
精子幹細胞は精子形成を支える細胞です![]()
精巣では、少数の幹細胞が自己複製することによって、精子を生み出し続けます![]()
精巣の体細胞が分泌するグリア細胞株由来神経栄養因子(GDNF)は
精子幹細胞の自己複製に必要であることが分かっていましたが、
今回の研究でFGF2と呼ばれる増殖因子で増殖する
精子幹細胞が存在することを見出しました![]()
試験では、GDNFに依存しない幹細胞が精巣内にあることが分かり、
精巣細胞をFGF2の存在下で培養したところ、細胞集団を形成し、
5ヶ月以上にわたって培養可能であることが示されました![]()
実際に長期培養を行った後に不妊マウスの精巣へ移植すると、
培養細胞由来の精子形成が再開され、正常な子孫を得ることができたそうです![]()
この研究によって、ヒト精子幹細胞の培養系の確立につながり、
近い将来男性不妊症の治療法の開発や、
遺伝病の発症機序の理解が進むことが期待されるそうですよ![]()
この研究成果は米科学雑誌「Stem Cell Reports」に掲載されております![]()
先日、双子にもかかわらず死んでしまった胎子のエコー画像を紹介しました。
悲しいかな、また胎子が死んでしまった画像に出会ってしまいました![]()

最近の寒さのストレスによるものなのでしょうか、他にも妊娠鑑定後の流産なども続いています。
寒さがどのように胎子死や流産に関わるのか、北国における最大級の問題です
。
何か対策はないものでしょうか…。
全農ET研の供卵牛は、他の繁殖雌牛と異なり、妊娠、分娩を行うことはあまりありません(採卵開始の前に一度分娩させる、淘汰が決まった後、妊娠させ市場出荷する、基本的にはこの2回)。
妊娠分娩・泌乳によるエネルギー消費が生じないため、過肥になりやすいのです。
そのため、採卵終了後の供卵牛は、次の採卵が近づくまで、牛舎から広いパドックに放され、配合飼料を与えられず飼養されます(もちろん、牛舎のスペースに限りがあり、全ての牛をずっと牛舎に置いておけないことも理由の一つなのですが)。
よって、定期的に採卵が近づいた供卵牛を牛舎に戻すために、パドックにて牛を分ける作業が必要になります。これが「牛分け」と呼ばれる作業です。
一つの区画にまとまった牛を、別の区画に分ける作業なのですが、牛の動きを読んで的確に追う判断力や持久力、動く牛の耳標を正確に把握する動体視力が要求されるゲーム性を帯びた作業なのです!
作業は大きく分けて2種類。牛を見つけて、別の区画まで追う人は、正にサッカーで言うところのフォワード、分ける前の牛と分けた牛が混ざらないように、区画の間に立って番をする人は正にキーパーと言えます!
人呼んで「牛分け番長」である私は2年近くキーパーをやってきておりますが、当初から比べると、かなり熟達してきました。日本代表も夢ではないかもしれません。寒い冬のパドックで、今日も元気に牛を分けました!
2020年東京五輪にて、日本の畜産を普及する目玉として、和牛サッカー「USHIWAKE」が競技登録されることを密かに願いつつ、今日の筆を置かせていただきます。