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2017年2月

2017年2月24日 (金)

毒物チェック!

 

幅広い研究を行うET研究所には,実にさまざまな種類の試薬が存在しますeye

 

その中には,人体に有害な毒物・劇物と呼ばれるこわーい試薬も含まれていますbomb

毒劇物は鍵のかかったロッカーに収納され,細心の注意を払って使用するのですが,

今週はこれら毒劇物の確認作業を行いましたcoldsweats01

 

Photo

 

毒物は赤字に白地で,劇物は白地に赤字での表示が義務付けられているので,

表示がはがれていないか,貼り忘れがないか等を確認しましたshock

念のためすべての試薬を再確認するという気合の入れっぷりhappy02

 

作業しながら,毒物と劇物の違いが何なのか気になったので調べてみましたeye

 

「毒物」は誤飲した場合の致死量が2g程度以下のもの,「劇物」は致死量が

2~20g程度のものだそうですflair

さすがに誤飲することはないと思いますが,皮膚からの吸収にも気を付けなければ…

 

しっかりと試薬管理を行い,事故のないように研究を進めていきますsign01

2017年2月22日 (水)

「ふくこ」号と「ふくひめ」号の凍結受精卵を販売します

高育種価牛「ふくこ」号と「ふくひめ」号の凍結受精卵を販売します。

詳細は下記の広告をご覧ください。

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02222

受精卵に関する質問等ありましたら、お気軽にお問い合わせくださいsign03

2017年2月20日 (月)

冬からの春~♪

みなさんこんにちはhappy01

雪が積もりましたよーsnow

20170220_123229

ちょっと!普通じゃん!と思われた方!ここは本場(北海道)ではないのですよ…

なんと東日本分場(茨城県)でございますよhouse

ブログに載せるのが少し遅くなりましたが、2月の上旬は東日本分場も一瞬北海道のような一面雪景色になったのですsnowboard

20170220_123204

なかなかの積もり具合ですよねsweat01

ニュースでは茨城県積雪12センチとか…こんなことを言ったら北海道民に「え?」と言われちゃうと思いますが、大雪警報も出ていたのですよ(これで。笑)

本場から東へ来たメンバーは「なつかしい景色」と言っておりましたcatface

確かに。笑

しかしさすがは関東、すぐに溶けていつも通りの雪のない景色に戻りましたよshine

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春が近づいてきているせいか最近は風の強い日が多いですtyphoon

そしてこの日の最高気温は16℃ほどになりましたよspa

わき道でたんぽぽが咲いているのを見つけましたbud

20170220_123317

春ですねcherryblossom

こちらではもうそろそろ雪の心配もしなくて良いですかねwink

しかし、これから花粉との戦いが始まりますcute

東のメンバーにはすでに花粉にやられている方もいますshock

季節の変わり目は体調管理にお気をつけ下さいdanger

2017年2月17日 (金)

世界の体外受精卵生産

 

先日参加したIETSにおいて,世界のOPU/IVF事情についてのシンポジウムがありましたflair

  

2014年に世界中で生産された約1200万個の受精卵のうち49%がIVF胚だそうですeye

IVF胚のうち3分の2はブラジルをはじめとする南アメリカで生産されたものだとのこと。

  

Photo_3

  

 

 

(Blondin, Reprod Fertil Dev, 2017より )

 

 

グラフの中でオレンジ色の棒がIVF胚,青色が体内胚の生産個数ですが,

体内胚が横ばいなのに対し,IVF胚の生産はどんどん増えてますねhappy02

体内胚とIVF胚の生産個数が逆転する日も近いかもしれませんcoldsweats01

 

IVF胚の生産個数が増え続ける理由としては,培地の改善による発生率の向上,

性選別精液の利用に加え,OPU/IVFによりゲノム選抜をスピードアップできるという

メリットがあるそうですshine

 

ただし,IVF胚のうち凍結胚の割合は20%程度と低いままですshock

IVF胚は体内胚よりも耐凍性が低いため,凍結技術の改善が急務であると感じましたflair

もちろん,凍結に耐えうる高品質IVF胚の生産効率向上も重要ですsign03

 

世界の体外受精卵生産の現状と課題が見えてきたところで,ET研究所も

立ち止まることなく技術向上に励んでいかねばならないと,気合を入れなおしましたbomb

 

2017年2月15日 (水)

荒療治!?

普段は繁殖管理が基本のET研獣医師たちも、患畜が出ればお医者さんに変身~!

今回の症状はこれですsign03
みなさんも写真をみてどんな症状か考えてみてください。

患畜Aさん
右側から

Photo

左側から

Photo_2

分かりましたか!?


お腹の大きさが左右で違いますね。
今回は触ってみると波動感があり中に液体がたまっていることが分かりました。
大体は他の牛にどつかれて出来た打ち身で自然治癒するのですが、
今回は腫脹が広範囲のため溜まった液体を排出する処置をしました。

触診によりどこから液体を排出するか決め、太い針を刺します

もう針とは呼べないほど太い、太い針ですsweat01

処置後がこちら

Photo_4


お腹が一回り小さくなりました。
なんと20リットルほどの滲出液が出てきました。impact
しばらく液体を排出するため穴は開けたままにしておきます。
最後に薬を投与して治療は終了です。

荒療治に思えるかもしれませんが、一般的な方法ですよcoldsweats01
はやく良くなりますように。happy01

2017年2月14日 (火)

凍結受精卵配送拠点の変更について(ご案内)

日頃ET研究所事業につきまして格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。

さて、これまで凍結受精卵につきましては、全農ET研究所(上士幌本場)を配送拠点にしておりましたが、
平成29年4月1日より、全農繁殖義塾に移転します。

このため、まことに勝手ながら、平成29年4月1日以降受精卵タンクを返送いただく際は、以下の住所までお願いします。

全農繁殖義塾
〒080-1200
北海道河東郡士幌町上音更西3線180番地 
TEL : 01564-9-5122 FAX : 01564-9-5133

また、新拠点の整備および決算対応等により、3月15日(水)~4月2日(日)までの期間、凍結受精卵の出荷ができません。


皆様には大変ご不便をお掛けしますが、何とぞよろしくお願い申し上げます。

2017年2月10日 (金)

リニューアル!!

 

採卵に欠かせない道具とは何でしょうsign02eye

 

バルーンカテーテルや還流液,受精卵をキャッチするフィルターなど

たくさんの道具が必要ですが,関係者すべてが必ず使用する

超重要な道具があるのですflair

  

それは……記録用紙&貼り付けボードですshine 

 

記録用紙には過排卵処置の方法や過去の採卵成績,使用した精液など

たくさんの情報が記載されており,採卵前に必ず確認しますhappy02

採卵後は黄体数などの所見を記載して,受精卵の入ったフィルターとともに

検卵室に移動し,受精卵の数やランク,ストロー番号なども記録されますflair

 

この地味にすごい記録用紙&貼り付けボードをなぜ紹介したかといいますと…

 

2_2 

本日,貼り付けボードが18年ぶりにリニューアルしましたsign03

 

ET研究所が北海道上士幌町に移ってきてから18年,採卵のたびに欠かさず

使用されてきた貼り付けボードですが,新品のホワイトボードに変わりましたsmile

ぴかぴか光っててまぶしいshine

 

ちなみに古い貼り付けボードはこちらeye

 

Photo 

うーん,歴史を感じさせますsweat01

記録用紙のピン止めを繰り返しすぎてぼろぼろになってますcrying

ぼろぼろすぎてピンがすぐに抜けてしまい,引退することにsad

 

ET研究所の採卵をずっと見守り,支えてくれた貼り付けボードさん

本当にお疲れ様でございましたjapanesetea

 

リニューアルしたボードとともに心機一転,ET研究所もますます

進化していきますよ~upup

 

  

2017年2月 8日 (水)

「ひみこ」号の凍結受精卵を販売します

「ひみこ」号は枝肉重量、脂肪交雑ともに優れています。
後継牛の造成を考えている方にはおすすめの受精卵です。

詳細は下記をご覧ください。

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「ひみこ」の育種価など質問がありましたら、お気軽にお問い合わせください!

2017年2月 3日 (金)

子宮炎の痛み!?

 

子宮炎による繁殖成績低下にお悩みの方は多いと思いますbearing

その原因の一つとして,陰部から悪露が出ている顕著なケースを除いて,

子宮炎の診断がなかなか容易ではないということもあるのではないでしょうか。

 

臨床獣医2月号において,子宮炎の新たな評価方法についての記事が載っていたので

紹介しますflair

Journal of Dairy Scienceに掲載された海外論文を,宮崎大学の北原先生が

翻訳してくださったものですhappy02

 

「乳牛における子宮炎に起因した内臓痛の評価」 (Stojkov et al. 2015)

  

乳牛の背中に色つきワックスを塗り,直腸検査時の背弯姿勢を撮影したのち,

下に示した図のように定量的に評価したそうですtaurus

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直腸検査を行っている際の背弯姿勢は,子宮の触診の有無にかかわらず

子宮炎罹患牛が健康牛に比べて有意に広くなったとのことsign03

この原因として,子宮炎罹患牛では炎症によって痛みに過敏となり,

触診に敏感に反応する可能性が考えられるとのことsad

ウシにおいても,子宮に炎症があると内臓の痛みが生じるようですdown

 

多少の苦痛には文句も言わずにぼーっとしているように見えるウシたちも,

実はとっても繊細なんですねsweat01

直検時にものすごく背弯するウシがたまにいますが,もしかしたら

どこかに痛みを抱えているのかもweep

 

ウシの苦痛を減らすには,技術向上あるのみですpunch