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2017年3月

2017年3月31日 (金)

繁殖技術研修生

 

今年度から,ET研究所では繁殖技術研修生の受け入れを開始しましたeye

 

将来,酪農家または和牛繁殖農家の仕事に従事するためにウシの人工授精および

受精卵移植等の繁殖に関する知識・技能を学ぼうとする方を研修生として受け入れ,

現場での実践研修および座学研修により,腕を磨いてもらおうという制度ですflair

 

今年度は記念すべき第1期生として2名を受け入れ,1年目が終わろうとしていますconfident

それまで直検などしたことがなく,ウシ繁殖は素人同然だった研修生たちですが,

この一年間で目覚ましい成長を遂げましたshine

二人とも昨年8月には人工授精師の資格を取得し,バリバリ現場で活躍していますhappy02

 

今年度最後のブログは,この研修生たちの紹介をしたいと思いますhappy02

 

第一号:Mさん

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 ただ今人工授精中!!

  

 

採卵を行う供卵牛チームに所属するMさんは,発情観察やエコーでの卵巣チェック,

人工授精まで幅広くこなすマルチプレーヤーに成長しましたflair

以前紹介した,「発情観察職人」(3/17ブログ記事参照)でもある彼女は,

ET研に来るまでは発情を見るどころか,ウシに触れたこともほぼなかったそうですeye

 

「センスが良い」と絶賛される彼女,この写真を撮らせてもらった時も

あっという間に人工授精を終わらせており,あまりの手早さに驚きましたcoldsweats01 

 

 

第二号:Kくん

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エコーで黄体確認中!

 

 

新ETおよび農家採卵チームのメンバーとして各地を飛び回るKくんは,ET研の

ムードメーカーですsmile

ET研の場内はもちろんのこと,農家さんの牛群においても経産牛への薬注を

完璧にこなすほどの腕前の持ち主でもありますshine

 

現場での試験の際にはたくさん助けてもらいましたhappy02

本当にありがとうsign03

 

4月からは繁殖義塾2年生として,より実践的な研修に移行しますflair

また、来年度は新たに6名の研修生を迎えることになり,

後輩の指導にも力を尽くしてもらうことになりますsmile

 

未来のエースたちのさらなる活躍を期待してますsign03

2017年3月29日 (水)

N牛舎

ET研究所には牛舎がいくつもあり、それぞれ番号がついています。

採卵でおなじみの供卵牛たちは採卵棟に近い牛舎で飼養されていますが、

ET研究所の奥にはさらに牛舎があるんです!!

奥の牛舎はN牛舎と呼ばれていて、ET研究所でつくられた受精卵を移植するための受卵牛が飼養されています。

本日は移植に立ち会うことになり、N牛舎まで行ってきました。bearing

移植チームのみなさん、移植なれしているため作業が手早く、あっという間に本日の移植分が終了しました。

妊娠した受卵牛たちは全国に旅立って行きますdash

2017年3月24日 (金)

出会いと別れと…

 

長く厳しい冬を越え,ようやく春の訪れを感じる季節となりましたconfident

卒業式も終わり,多くの若者たちが新たな世界に飛び出そうとしていますshine 

春といえば…そう,出会いと別れの季節ですweep

 

ET研究所もまた,新たな年度に向けての準備に大忙しですsweat01

ET研究所は北海道だけでなく,岩手・茨城・福岡に拠点を持つため,

年度末には職員の異動が起こりますcoldsweats02

 

本日は,異動する方々の送別会でしたbeer

日本全国を飛び回るET研職員が,これだけ一同に会するのは久しぶりですwink

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贈り物の一つとして,メッセージ付きの直検手袋も用意しましたhappy02 

  

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毎年のこととはいえ,異動する方を見送るのは複雑な気分ですsweat02

もっと色々教えていただきたかったという残念な気持ちと,

新天地でのさらなる活躍を期待する気持ちが入り混じりますthink

 

4月からは新メンバーも多数加わり,新たなスタートを切ることになりますhappy02

これからも進化し続けるET研究所をよろしくお願いいたしますsign03

 

2017年3月17日 (金)

発情観察職人

 

採卵成績向上のための最も地道かつ最も重要な仕事,

それは発情観察ではないでしょうかhappy02

 

ET研究所においても,朝・昼・夕の発情観察を徹底しておりますshine

自然発情から同期化プログラムに入る牛を見つけるため,また

同期化・PG投与後の授精の適期を見極めるため,発情発見は欠かせませんsign03

 

多くの方は発情発見のためにテールペイント等を用いると思いますが,

ET研が誇る発情発見職人たちは道具に頼らず,ひたすら牛群を観察して

発情兆候を見つけ出しますeye

テールペイントではスタンディングを示した時間が正確にはわからず,

授精適期を確実に見極めることができないからだそうですsweat01

 

職人の仕事ぶりをご覧くださいsmile

 

Photo  

毎日早朝から,早いときには5時半くらいからひたすら牛群を見つめ続けておりますcoldsweats01

しっかり乗られてピタッと止まる,良い発情を見逃しませんwink

ちなみに職人いわく,このマウンティングにはやる気が感じられないそうですsmile

 

最後に職人からのメッセージ:

「発情発見がすべてのスタートラインである」

うーん,かっこいい~lovely

2017年3月15日 (水)

頼もしき相棒

研究開発室では体外受精卵に関する研究を行うために、
週2回帯広にある屠場まで卵巣採取に行っています。その距離往復100キロ!!
この道中をともにしていた公用車が古くなったため、買い換えることになりました。

Photo


なんと24万キロ走っておりました。。。
冬の凍った路面snowもなんのその、頼もしい相棒でした。
いままでありがとう。さようなら~


新しく納車された車はすごく派手です!笑notes
心機一転して屠場に通います。shine

2017年3月10日 (金)

採卵用フィルター

  

これまで何度もブログで紹介してきた「採卵に欠かせない道具」シリーズ、

今回ピックアップするのは受精卵回収用フィルターですflair

 

子宮の還流液は下の写真のようなフィルターを通すことで、

受精卵だけをキャッチして不要な還流液をどんどん捨てていくことができますhappy02

 

Photo

 
  

 

 

 

(AGジャパンHPより)

 

 

 

一昔前は還流液を全て回収し、一頭あたり何十枚ものシャーレを検卵していた

そうな…shock

ものすごく時間がかかりそうですねsweat01

このフィルターの登場は、受精卵回収に革命を起こしたと言われていますflair

このような、単純かつ革新的な発明には本当に憧れますlovely

  

このフィルターですが、さらに進化を続けていますhappy02

最近ET研究所では、こんなフィルターを使うことが増えてきましたeye

 

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装着式のフィルターですshine

採卵者に装着できる上に温度管理がしやすいので野外での採卵に適しており、

フィルターが縦型になっているためつまりにくく、液があふれる心配も

ありませんsmile

さらになんと、検卵シャーレと一体型なので、そのまま検卵できるという

優れものsign03

  

みなさまぜひ試してみてはいかがでしょうかsign02

…フィルターから排出された液が長靴に入るという事故にだけは

お気を付けくださいbleah

2017年3月 8日 (水)

そのこころは?

同じ条件下で培養した体外受精卵でも
受精しないもの、発育途中で死んでしまうもの、きれい発育するもの、などなど・・・sweat01
発育スピードも本当に様々です。

下の写真は
同じ条件下で体外受精した受精卵2つを凍結融解したものです。
細胞ひとつひとつが分かりやすくなるように青く染色しています。

凍結前のステージとランクはそれぞれ同じでしたが・・・


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細胞の密さがぜんぜん違うのがお分かりいただけますかsign02

(ちなみに、右と左の受精卵は細胞数はほぼ同じ数です。)
右の受精卵はシュリンク(収縮)しているため、細胞と細胞がつまっているように見えています。

同じステージ-ランクの受精卵に同様の処置をしても反応も様々です。wobbly
この反応の差が受胎に影響しているんだろうな~thinkなんて思いつつ研究しています。search

2017年3月 7日 (火)

受精卵リスト発信・締切の曜日変更について(ご案内)

日頃ET研究所事業につきまして格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。


さて、これまで凍結受精卵につきましては、毎月2回


水曜日受精卵リスト発信 → 翌週水曜日注文締切 


とさせていただいておりましたが、平成29年4月より


火曜日受精卵リスト発信 → 翌週火曜日注文締切


に変更させていただきます。


勝手ながら大変申し訳ありませんが、何とぞよろしくお願い申し上げます。

2017年3月 3日 (金)

OPU練習中!!

 

最近OPUの練習をしていますhappy02

 

以前ブログでも紹介したとおり,現在世界の受精卵生産の49%は体外受精卵であり,

そのほとんどはOPUにより採取した卵子を使用していますflair

体内受精卵の採卵技術をなんとか習得し,次なる目標はOPUだ!!と,気合を

入れて臨んでおりますが,思った以上に難しい…crying

  

思うように卵巣を動かせなかったり,狙いを定めて針を刺しても刺さらなかったり,

まだまだ課題は山積みですsweat02

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OPUの後は自分で検卵をし,IVFもするのですが,

先週行ったOPU練習から4個/頭の凍結可能卵を作ることができましたnote

自分で採取して育てた胚盤胞を初めて目にしたときの感動は忘れませんshine 

 

熟練した技術者がOPUした場合,一頭から40個くらいの卵子が取れる

とのことですので,この数字を目指して精進したいと思いますcoldsweats01