牛IVF胚の受胎率はなぜ悪いんですか?パート2
http://etken-blog.lekumo.biz/et/2019/01/ivf-4743.html
「牛IVF胚の受胎率はなぜ悪いんですか?」はココ↑
じゃあ、どうするの?
の続きです。
最近、我々の業界では「タイムラプス」というマシーンが流行ってます。
これはIVF卵の培養機内にCCDカメラが組み込まれていて、
受精卵の写真を一定の間隔で何日も撮りつづけます。
たとえば20分に1回という頻度で1週間とか。
そして、
撮影した「きれいな胚盤胞」の写真を
パラパラと卵割初期から見ていきます。
すると、
「これは1細胞から3細胞にワープしてるから移植しない!」
とか、
「これは第1回目の卵割のタイミングがおかしいから移植しない!」
とか「きれいな胚盤胞」の中でも受胎しやすいものを選抜できるように。
この「タイムラプス」、
家畜の業界だけでなく、
近年は特にヒト生殖医療領域で広く使われるようになりました。
しかし、ここでも問題が浮上してきます。
少ないラボの職員で、
膨大な量の写真を確認する時間がない!
ということです。
そのためか、
「タイムラプス導入したけど、あまり使ってないね」
なんて聞いたりします。
なんだか、もったいない。。
じゃあ、どうしたらいいんですか?
我々、
流行りの「タイムラプス」を流行りの「人工知能」に観察させて、
受胎しやすい牛IVF胚を「人工知能」に選抜してもらおうぜ!
そして、卵割初期だけじゃなく、
ほかに受胎に影響を与えるポイントを「人工知能」に探してもらおうぜ!
っていうプロジェクトを進めてます。
ということで、
詳細はまた後日に。
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