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2021年1月19日 (火)

子牛の食事が体重と性成熟の時期に及ぼす影響

子牛の食事の管理によって、
性成熟の時期をはやめることができるかもしれません。

Interaction of dietary energy source and body weight gain during the
juvenile period on metabolic endocrine status and age at puberty in beef heifers

こちらの論文では、
14週齢前後の子牛(F1)を、
高粗飼料・多量(HF-HG)、高粗飼料・少量(HF-LG)、
高濃厚飼料・多量(HC-HG)、高濃厚飼料・少量(HC-LG)
の4つの群に分けました。

4カ月齢の時点で、14週間上記の飼料を与え、
その後は性成熟までいつも通りの飼料に戻して与えました。

1日平均増体量・性成熟の早さに関しては、HG群のほうがLG群より大きくなりました。
しかし、平均体重に関しては、どの群間でも差はありませんでした。
HC-HGに関しては、他群と比較して血清中レプチンの値が高く、
26週齢まで高い値のままとなりました。

ちなみにレプチンは飽食シグナルを出すホルモンで、
満腹になると放出されやすくなります。
ですので、今回HC-HGでレプチンが放出されるのは当然の結果ですね。
こちらの実験では、26週までしか追ってないですが、
その後も高い値を出し続けると、太りにくくなるのでしょうか・・・。

子牛の時期により栄養価の高い試料を多く与えることで、
性成熟の時期が早まり、生産性を高めることができるかもしれませんね。

AM

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