子牛の食事が体重と性成熟の時期に及ぼす影響
子牛の食事の管理によって、
性成熟の時期をはやめることができるかもしれません。
Interaction of dietary energy source and body weight gain during the
juvenile period on metabolic endocrine status and age at puberty in beef heifers
こちらの論文では、
14週齢前後の子牛(F1)を、
高粗飼料・多量(HF-HG)、高粗飼料・少量(HF-LG)、
高濃厚飼料・多量(HC-HG)、高濃厚飼料・少量(HC-LG)
の4つの群に分けました。
4カ月齢の時点で、14週間上記の飼料を与え、
その後は性成熟までいつも通りの飼料に戻して与えました。
1日平均増体量・性成熟の早さに関しては、HG群のほうがLG群より大きくなりました。
しかし、平均体重に関しては、どの群間でも差はありませんでした。
HC-HGに関しては、他群と比較して血清中レプチンの値が高く、
26週齢まで高い値のままとなりました。
ちなみにレプチンは飽食シグナルを出すホルモンで、
満腹になると放出されやすくなります。
ですので、今回HC-HGでレプチンが放出されるのは当然の結果ですね。
こちらの実験では、26週までしか追ってないですが、
その後も高い値を出し続けると、太りにくくなるのでしょうか・・・。
子牛の時期により栄養価の高い試料を多く与えることで、
性成熟の時期が早まり、生産性を高めることができるかもしれませんね。
AM
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