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2021年2月27日 (土)

NFkB

子宮内膜炎について文献読んでいると、時たま目にする言葉にNFkBというものがあります。
略さずに書くと
Nuclear factor kappa-light-chain-enhancer of activated B cells
となるようで、核内で働く、B細胞によって活性化される、免疫グロブリンAのκ鎖に結合する、エンハンサーとして見つかったのでこの名前のようです。
最初はB細胞特異的と思われていたようですがその後全身で見つかり、免疫反応に重要な役割を果たします。
ちなみにエヌエフカッパービーと読みます。

気になった理由が以下の論文でして
(The Pre-Implantation Embryo Induces Uterine Inflammatory Reaction in Mice.2021)
マウスの子宮で発言する遺伝子を調べたところ、子宮内に受精卵が入った場合と入ってない場合で異なる遺伝子がいくつか見つかったそうで、それらがNFkBとの関連が強いそうです。
免疫と繁殖というのは深い関係があるので、このNFkBも受胎(この場合は着床とそれに関する子宮の変化)との関連が伺えます。
面白そうだと調べると、牛でも同様?の報告ありまして
(Proteome of the early embryo-maternal dialogue in the cattle uterus.2012)
こちらは子宮内のタンパク質を調べたようです。
こちらでは受精卵があると、NFkBが下がるという内容になっています。

どのような機序かはわかりませんし、マウスと牛では着床の様式が異なるのでこれまた複雑なんでしょうけど、免疫と繁殖の関連を理解する上でのキーとなるものみたいですね。

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