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2021年2月20日 (土)

子宮内膜炎の治療

先日の採卵時、子宮内膜炎の牛が何頭か出てしまいました。
白いブツ?が出てきたわけですが、この時点でテンション下がります。

奇跡的に?数個正常卵が出た牛もたまにいますが、だいたいは使用できる卵は0であることが多いです。

内膜炎に関しては極力避けるよう牛を選抜したり薬剤を注入して対処していますが、どうしても時たま出てしまいます。

何かいい対策はないものかと見ていたら、内膜炎の治療についての文献見かけたので紹介します。
(Using chitosan microparticles to treat metritis in lactating dairy cows 2020)
キトサンを注入してその効果を見た、という論文です。
昔キトサンて話題になりましたが、その後音沙汰なくどうなったものかと思っていましたが昨年新たな報告があったようです。

で、その内容はというと...キトサンは良くないみたいです。
この文献においてと一応ことわっておきますが、キトサンを注入して治療した区と、抗生剤で治療した区と何もしなかった3区で比較しています。

結果、治った率、その後の受胎率、淘汰率全てキトサンが悪い結果となりました。つまり何もしないより悪い...。
ちなみに抗生剤はやはり効果あるみたいです。ただ休薬期間があるかつ効果もそれほどといった感じなのでそこは考えものですが。

地道に子宮洗浄するとかPG打って排出を促すのくらいなんですかねー。

コメント

産褥熱に効果のある抗生物質の筋肉注射などはどうでしょう?
経験談などあれば教えていただきたいです!

田舎の牛飼い様
コメントいただきありがとうございます!
体験談ではありませんが、発熱を伴うような急性の内膜炎であれば抗生剤の全身投与はよく行われているようですね。
内膜炎の治療に関するレビューを読みますと急性の内膜炎では全身投与に加えて子宮内投与を併用するケースもあるそうです。
効果はあるようなのですが、限定的(効いてるような自然に治っているような?)な感じはあるそうで抗生剤の効果についてははっきりとしないようです。
使うべき牛とそうでない牛(効く牛と効かない牛?)がいるんですかね。

ご返事ありがとうございました。
新記事とともに読ましていただきました。
科学は常に進歩してるんですね。
ファージが実用化されるまで、獣医さんに診療してもらいつつ、
頸管に注入棒を通す練習がてら子宮洗浄に務めます。
新たな技術の記事、興味深く読ませていただいてます、これからもブログ運営お願いします!

田舎の牛飼い様
コメント並びにいつも応援いただきありがとうございます。
みなさまに興味を持っていただける内容を提供できるようこれからも頑張ります!

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