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2015年3月

2015年3月15日 (日)

東日本分場新体制

こんにちは。久しぶりの東日本分場ですsun
実はET研究所は3月より一部の人員配置が変更されています。
東日本分場も配置替えがあり、現在新体制で業務に当たっていますsign01

という私も3月より上士幌本場よりこちらの東日本分場(茨城県笠間市)へ異動になりました

さて、こちらへ赴任して2週間、様々な点で本場とは異なり驚きます。
一番の大きな違いは

採卵がない!

これに尽きます。
以前はこちらでも採卵をしていたのですが現在はおこなっておらず、本場から供給される受精卵を使用しています。
その分、新ETシステムがこちらではメインであり、あちらこちらへ移植へ行く日々のようです。
まだまだ慣れぬ日々ですが、フレッシュな気持ちで頑張りたいですね。
関東地方近辺の皆様、新たなET研究所もよろしくお願いいたしますhappy01


2015年3月12日 (木)

あれから4年

 昨日は日本人にとって忘れることができない日付、3月11日でした。

 震災からの復興も進みつつある昨今ですが、福島県には東京電力福島第1原子力発電所事故の影響で、今も避難生活を余儀なくされているの畜産農家の方々が数多くいらっしゃいます。

 そんな中、福島から離れた地に移り住み、見事経営を軌道に乗せることができた生産者の方の記事がありましたのでご紹介いたします。

(「飯舘牛の血 残せた」 山武に避難 小林さん「古里にいつかは」 東京新聞 3月11日)

 小林将男さん(58)は、福島第一原発事故の影響で全村避難となった福島県飯舘村から「飯舘牛」と一緒に、千葉県の山武市に移住し、2011年6月に牧場経営を再開させました。それから独自ブランドの立ち上げや飼料開発などに成功し、みごと経営を軌道に乗せたそうです。

 一方、「古里に、いつかは戻れると信じて牛を育てていきたい」という気持ちも強くなってきているそうです。

 復興の遅れが叫ばれる中ではありますが、新天地で成功を収めた明るいニュースでした。

我々も普段被災地を意識する機会は減ってしまいましたが、日本の農業を支え抜く矜持を忘れず、受精卵を通して被災地の皆様を支えれるよう尽力して参ります。

 

2015年3月11日 (水)

受精卵品質診断装置

人の体外受精は、日本で年30万回以上実施されており、成功するのは2割程度だそうです。
牛だと精液や卵子の品質にもよりますが、移植できるものは3割程度つくれるくらいでしょうか。
そこから妊娠!となるとさらに確率が下がってしまいます・・・weep

妊娠率をあげる注目すべき研究を紹介します。flair

山形大大学院理工学研究科、阿部宏之教授(生殖生物学)の研究が、独立行政法人科学技術振興機構の支援プログラムに採択されました。
「受精卵品質診断装置の開発」で、妊娠する可能性の高い受精卵を選ぶことにより、不妊治療の成功率を向上させることが期待されているそうです。

 阿部教授は、細胞内のミトコンドリアの呼吸(酸素消費量)で細胞の活性度が判定できることに注目。電気化学計測技術を応用した測定装置を開発した。山形牛の受精卵診断で使ってみたところ、妊娠率が2倍近くに伸びたという。ヒトの受精卵に応用すると、目視で形態評価した場合と比べて妊娠率は2倍、流産率は4分の1に下がった、としている。
 採択されたプログラムでは、超高感度マイクロ電極と医療対応の測定液を開発する。受精卵品質評価の精度を高めるだけでなく、再生医療での細胞診断にも応用できることを目指している。
 阿部教授によると、日本では夫婦7組に1組が不妊で、年間3万人が不妊治療を受けて出産している。人工授精や体外受精、顕微授精の成功率は18%以下で、医療費負担の大きさ、母体への影響も無視できないという。
阿部教授は「晩婚化で不妊治療が増えている。新しい診断装置が出来れば体外受精の成功率を高めることができるようになる」と話しています。
 (朝日新聞 2015年2月27日引用)

移植前に受精卵の見極めを良くすることで移植により母体にかかる負担が減るのではないでしょうか。今後の研究に期待です!happy01


2015年3月10日 (火)

ブランド牛って……自由だぁ〜!

最近、色んな名前の牛肉、通称「ブランド牛」を目にしますよねfastfood

北海道の十勝内だけでも、数種類のブランド牛がいます。


だけど、そもそもブランド牛って、何を基準に決めてるんでしょう?
血統?肉質?飼料?風土?


そこで、ちょっとGo○gl○さんに聞いてみました。


説明は以下の通りです。


「牛肉の銘柄(ブランド)は、産地(地理的表示)、血統(品種)、枝肉の格付け、飼育法などにより、ある一定の基準を満たしたものに付けられているのが一般的です。


牛に限らず、銘柄家畜の命名や基準については、(社)中央畜産会が定めた「産地等表示食肉の生産、出荷等の適正化に関する指針」に従うことが望ましいとされています。


各基準には明確な法律などがあるわけではなく、最終的には、各推進団体の任意にて適用範囲などが決められます。各銘柄は、商標登録などされている場合がほとんどなので、実質的に、適用範囲外のものはその銘柄を名乗れません。
各推進団体とは、いくつかの団体や組合などが集まった、半ば公的なところとなりますが、各推進団体の信頼度やブランド≒牛のブランド、といったところでしょうか。」


けっこう、ゆるいですね。


極端な話をすれば、例えばスズキさんが自分の牛を勝手に「スズキ牛」と呼んだりするのはもちろん自由ってことですね


ちなみに、日本全国人気第一位のブランド牛は、山形県の米沢牛でした。

2015年3月 9日 (月)

高い確率で作れるようになりました

今日はNatureダイジェスト Vol.12 No.3から

「Rudimentary egg and sperm cells made from stem cells」

という記事について紹介しますmemo

ヒトの始原生殖細胞を多能性幹細胞から高効率で作成する方法が開発されたそうですflair

まず、イスラエルと英国の共同研究チームが試験管内でヒトの皮膚細胞から

精子と卵子の前駆細胞を高効率で作り出す方法を見つけ報告しました。

マウスでは、京都大学の研究チームが胚性幹(ES)細胞や人工多能性幹(iPS)細胞から

精子と卵子を作り出すことに成功しており、得られた精子もしくは卵子を使った

体外受精で健常な仔マウスが生まれています。

また、2011年にはマウスの精子や卵子の源になる細胞である始原生殖細胞(PGC)に似た

始原生殖細胞様細胞(PGC-like cell;PGCLC)を初めて体外培養系で作り出しました。

このマウスPGCLCは、試験管内では前駆細胞段階から先に進めなかったのですが、

マウスの精巣に移植したところ、成熟して精子になりました。

この精子を使って仔マウスも得ることが出来ました。

卵巣にも移植し、同様に卵子と仔を得ることも出来ていますscissors

ヒトでも精子や卵子を人為的に得ようとする研究は行われ、PGCLCは得られていますが、

幹細胞からのPGCLC作製効率は非常に低いのですdown

しかしながら、今回イスラエルと英国の共同研究チームにより、男性由来と女性由来の

ES細胞やiPS細胞を使って、配偶子の前駆物質を

25~40%もの高効率で作製出来たと発表されました。

この率は今までで最高の作製効率だそうですshine

人工的に精子や卵子を作るという研究は少しずつ進んでおりますrun

倫理的な問題はありますが、ヒトでも人工的に作製した精子や卵子を使って

子が得られる時代になるかもしれませんし、

今回の研究はPGCの形成や精子、卵子への分化の研究等に活かされるのでしょうhappy01

2015年3月 5日 (木)

JAからつの方と会食

JAからつの肥育牛部会の方々との会食が行われましたbleah

(写真の撮影は失念しておりました…coldsweats01

実はET研には筆者を含めて2名の佐賀県出身者(しかも同期)がおり、所長に加えて呼んでいただきました!

北海道の農場等の視察に来られており、和牛の話、故郷である佐賀の話など、様々な話に花が咲いておりました!!

なんと筆者はJAからつにお勤めの高校の部活の先輩と感動の再会を果たすこともできましたweep

和牛の世界は広いようで狭いなぁと感じました・・・。

また是非色々と勉強させていただけたらと思っております。

我々も佐賀牛増産に一役買えるよう尽力して参ります!!

2015年3月 4日 (水)

しほろビーフ

ET研究所のある上士幌町ではナイタイ和牛が有名ですが、
おとなり、士幌町では『しほろ牛』が生産されていますsign03

気になるお肉の特徴は~sign03

十勝北部・東大雪山系のすそ野に位置する自然環境豊かな一大農業地帯・士幌町。最高峰の東ヌプカウシヌプリをはじめ勇壮な山々を臨むこの広大な大地で、しほろ牛は育ちます。

しほろ牛は、この地の新鮮な空気と水で健康に育ったホルスタイン牛で、脂肪が少なく、ジューシーで柔らかい赤身が自慢です。(JA士幌町HPより)
マスコットキャラクターもいてかわいいのです。taurus

最近は健康志向でヘルシーな赤身肉も人気ですねhappy01

しほろ牛を提供しているレストランではステーキやハンバーガーを味わうことができますよfastfood


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高さに圧倒されますねeye
パテは牛肉100%でした!

2015年3月 2日 (月)

中国の酪農家では・・・

中国のある酪農家では、ここ数ヶ月で乳牛180頭、

飼育している家畜の約20%を処分したそうですshock

世界的な供給過剰で牛乳価格が6年ぶりの安値に落ち込んでいるためだそうですdown

この農家さんでは、こんなにも牛を処分しているにも関わらず、

1ヶ月当たり10万元(約190万円)以上の損失があるそうですmoneybag

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左)中国の牛乳輸入価格の推移(1トン当たり)

右)世界の牛乳生産量(単位:100万トン)

 

乳製品ブームがこの3年で反転し、牛乳を破棄したり、牛を処分したりしている

中国の酪農家は多いそうですweep

その影響は中国以外にも及んでおり、米国やオーストラリア、ニュージーランドの酪農家も

今年は価格競争や、家畜の削減、収入減に備えているのですpunch

ニュージーランドの中銀は、牛乳輸出大国であり乳製品の価格の下落は

最大の経済的リスクの1つだと述べていますpaper

約3年前、中国の牛乳や粉ミルク、チーズの旺盛な需要を受け、

ニュージーランドの酪農家からウォール街の銀行まで

誰もがこぞって牛乳に大きく賭けたそうですdollar

やはり中国の影響って世界的に見てもかなり大きいですねwobbly

ということで、乳製品の価格下落によって中国の酪農家では

このような状況に陥ってしまっているそうです・・・crying