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2016年2月

2016年2月29日 (月)

まだまだ雪だ!

今日は4年に1度のうるう年ですね~flair

そんな中こちら北海道は大雪にみまわれましたーーーーsnow

十勝は北海道の中でも雪の少なめな地域だと思うので、雪の多いところの方からはたいしたことないじゃないと思われるかもしれませんが・・・coldsweats01

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少なめな地域だからこそたまに降るドカ雪にびっくりします((;゚Д゚))

車がうまってるーーーrvcar

こんな日はET研の駐車場を除雪してもらうために、みんなで車を移動しますcardash

雪かきタイムですshock

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車の雪よけだけでも一苦労ですbearing

家に帰ったら駐車場の除雪もしなきゃ・・・weep

もう3月になるというのにやってくれましたねannoy

おかげで忘れられない2/29になりそうですnote

みなさん運転にはくれぐれもご注意をthink

2016年2月26日 (金)

トリプルエイト

 

昨年の流行語にもなりました“トリプルスリー”といえば、ソフトバンクホークスの柳田選手とヤクルトスワローズの山田選手ですが、

全農ET研究所にもそれを上回る男がいますeye

全農ET研究所の“トリプルエイト”男(ET師、23歳、彼女募集中)ですsign03

 

ET研のトリプルエイトとは・・・移植80頭、受胎率80%、その牛の価値80万円(初妊牛時価)でありますtaurus

ET研では以前から育成牛(繁殖適期前の8~12ヶ月)を隣町の牧場で預かってもらっていますが、昨年秋からその牧場でも

一部の牛に受精卵を移植するようになりました。

彼がほぼ一人で移植してトリプルエイトの数字をたたき出しましたshineshine

 

評判を聞いた同町JA家畜診療所の獣医師、授精師(ET師)さん達が、彼の移植を見学にきたのです。

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5人の技術者に囲まれながら移植を行い(やや緊張)、移植後はその場でディスカッションです。

この日の牛舎内は氷点下5度くらいの寒さ。にもかかわらず熱心な質疑応答が30分以上行なわれましたconfident

5人の技術者の方々も全農ET研の受精卵を農家さんで移植しています。

 

1%でも受胎率を良くすることが農家の収益向上につながるので技術者は真剣なのですsign03

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この成績がずっと続きますように・・・happy02

2016年2月24日 (水)

小道具

「弘法筆を選ばず」といいますが、、、

研究の世界は少し違うように思います。flair

よい道具を選ぶことや機械のセッティングは手技のひとつだと思うのです。


たとえば
こんな作業をしているとき

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胚盤胞をピペットで吸い付け固定し、右側から出ている針で穴を開けようとしているところです。

左側のピペットの穴が小さすぎると胚を上手く固定することが出来ません。
また、穴が大きいと固定する際にピッペトに胚が吸い込まれてしまいます。bearing
ピペットの穴の大きさや、先端のガラスの厚みはとても大事なのです。

そんなこだわりが詰まったピペットは一つ一つ手作りされています。
先端を拡大してみてみましょう。search

Dscf3332

左側はガラス管を伸ばしたもの、これを鑢で削ったものが真ん中です。
そこから水洗いして、先を丸めるために火であぶり一番右側が完成形です。

手間がかかりますが、ピペットの出来栄えによって成功率は全然違いますsign03
道具を極めることも大事なのです。wrench

2016年2月22日 (月)

精子、常温保存の術!!

順天堂大学の多田教授らは、動物の精子を1年以上にわたって常温で長期保存する技術を開発したと日本経済新聞電子版に掲載されておりましたmemo

簡単な概要としては、精子の水分を糖の分子に置き換え、構造を保ったまま乾かすそうですspa

それを水に浸すと元に戻るのだそうですrain

試験では、約500日間保存したマウス精子から正常な子供が生まれることも確認しているそうで、今後はさらに長期保存した精子から子供が生まれるか検討する予定だそうですflair

インターネットで見かけただけで、さらっとしたことしか分かりませんでしたが、興味津々eye

ウシの精子でも出来ないかなぁhappy02

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2016年2月19日 (金)

北海道しゃくなげ会

 

北海道しゃくなげ会の研修会に参加してきましたshine

  

第48回目となる今回の研修会は「牛の繁殖を考える」というテーマの下で行われ、多くのことを学ばせていただきましたconfident

20160220_16_53_35_2

 

まず基調講演では、「乳牛の分娩から受胎に至る生理と受胎阻害要因について」ということで、分娩後子宮や卵巣の機能が

どのように回復していくのか、さらに正常な回復から逸脱した場合にはどのような治療を行うべきかについて勉強させていただきました。

中でも特に印象的だったのは、「子宮の汚染と感染は違う」というお話です。

生理的な状況下でも分娩後の子宮内には細菌が存在しており、疾患を引き起こすような病原性細菌の感染とは区別して考えるべき

とのことでした。

また、子宮洗浄の効果としては、単純に細菌や膿を除くというだけでなく、子宮内膜への好中球の遊走を促進したり、子宮内膜を

刺激することによる発情誘起といった作用もあるそうですeye 

なるほど、そうだったのかsign03

 

その他にも現場で活躍していらっしゃるNOSAIの先生方が、双子分娩による事故軽減への取り組みや、発情日予測のための

超音波診断の有用性、さらには体系的に行われている繁殖検診の現状についてお話してくださいましたconfident

ちなみにET研究所からも、子宮炎とエンドトキシンについて少しだけお話させていただきましたよsmile

 

多くの方々から貴重なご意見やご助言、新たな取り組みについてのご提案をいただき、本当に勉強になりましたsign03

この経験を、今後の研究や受精卵生産へと役立てていきたいと思いますrock

2016年2月16日 (火)

全農ET研究所では繁殖技術研修生1期生の募集を開始しました

酪農家や和牛繁殖農家の後継者の方で将来、実家に戻って、人工授精や受精卵移植を自ら行おうと考えて、繁殖に関する知識・技能を学ぼうと志す、やる気のある方を全農ET研究所(日本では最大規模で牛体内受精卵の製造やETを全国的に実施しています)では募集しております。
 
 牛の繁殖に関する基礎的な講義や先端技術の知識習得のための講義はもちろん、試験牛を用いた繁殖実習や顕微鏡を用いた精液・受精卵の観察実習など繁殖に関しての知識と経験を豊かにしていただき、資格取得後は実践の中で、腕を磨いていただきます。人工授精師コース2年、受精卵移植コース3年間を原則としておりますが、有資格者は期間短縮も可能です。2-3年後には実家に戻られて、人工授精や受精卵移植(ET)での受胎率が高位安定的な成績が出せるように、全農ET研究所の職員が誠心誠意、指導させていただきます。
 
 身分は全農の臨時職員として有給で働いていただきます。応募方法・選考方法等の詳細は下記までお気軽にお問い合わせください。

日本の牛の生産性向上に寄与できる繁殖のプロを目指して自分自身を磨いてみませんか!!

詳細は下記をご覧ください。

hannsyokujijyutusei.pdfをダウンロード


2016年2月15日 (月)

Yはいりません

Y染色体をもつ個体がオスで(XY)、Y染色体をもたない個体がメス(XX)というのは生物界の常識ですが、科学誌ScienceにY染色体がないマウスでもオスとして生殖補助技術によって産仔を生産できたことが発表されましたflair

Y染色体の機能は、「Sox9」と「Eif2s3x」という2つの遺伝子によってすべて置き換えられる、つまりY染色体が無くても生物個体としては生存し、機能するらしいのですscissors

Y染色体をもたないマウスは、通常より睾丸が小さく、完熟した完全型の精子は作ることは出来ないそうですbearing

そこで、成熟する前段階の尾のない精子を生殖補助技術により、卵細胞質に注入することにより、仔マウスを得ることに成功したそうですsign03

調べてみると、Y染色体をもたない哺乳類は実際に存在するようですねcoldsweats02

日本の固有種であるトゲネズミでは、オスもメスもX染色体1本のみのXO型だそうで、Y染色体が消失したと考えられていますthink

哺乳類のY染色体上にはオスにとって重要な遺伝子が存在しておりますが、いくつかの遺伝子について調べると、X染色体上に存在することが判明しておりますdanger

XY=オスという認識はいつか変わってしまうのかもしれませんねdash


YouTube: Researchers Breed Mice Without Y Chromosome

↑この白いマウスがY染色体を受け継ぐことなく生まれた初めてのオスマウスだそうですnew

2016年2月12日 (金)

和牛キック再考

 

こんにちは,以前「和牛によく蹴られる」との泣き言を記事にした者です(12/11ブログ記事 「和牛キック」より)crying

 

あれから2か月がたち,直検技術は多少向上したように感じますが,相変わらず和牛には蹴られておりますsweat01

そこで本日は,和牛キックの傾向と対策について再び考えてみたいと思います。

あくまで私個人の場合,という独断と偏見に基づく考察ですのでご了承くださいsmile

 

原因その1  立ち方,立ち位置が悪い(ウシの右後肢の前に立っていることが多い…)

    対策: キックにあたるリスクを減らすため,両後肢の間に横向きで立つ。

    展望: ◎ 簡単に実現可能&リスク回避の可能性は高い

 

原因その2  腕が短く,ウシと距離を取ることができない。ウシのお尻に抱きつくくらい近づいていることが多い。

    対策: 踏み台を使うことで,腕を奥まで入れなくても深い位置を触診することが可能。

    展望: 〇 手軽かつ一般的だが,踏み台ごと蹴られた際のダメージは大きそう

 

原因その3 技術的に未熟なためウシへの負担が大きく,いらだたせてしまう

    対策: 練習あるのみ!!

    展望: ▲ 当面の間は蹴られ続けるということ!?

 

原因その4 和牛とはそういう生き物だとあきらめる

    対策: 蹴られてもめげないメンタル作り or プロテクター装備

    展望: ? 結局これしかないのか…

 

先輩方のアドバイスによると,ウシの後肢もしくは腰角の動きを見ていれば,ある程度は予測できるとのことでした。

また基本的なことですが,近づいたり,腕を入れる際などにウシを驚かせないよう気遣ってやることも重要ですねconfident

 

本日の分析を胸に秘め,来週からもまた頑張りまーすrockrock

 

2016年2月10日 (水)

42nd IETS !!

もう、2月になってしまいましたが、
1月23日から26日まで開催されていた、IETSにいってまいりました!
今年はアメリカ ケンタッキー州 ルイビルで開催されました。shine
ET研究所からはポスターを1演題発表しました。
下記から概要がみられます。
http://www.publish.csiro.au/nid/44/paper/RDv28n2Ab235.htm

遺伝子に着目した研究と卵母細胞のガラス化が目立った印象をうけました。
やはり学会に参加すると研究のやる気がみなぎってきますbearing
いろいろと情報収集をすることが出来ました。お話しをして下さった先生方ありがとうございました。happy01


おまけ・・・
ケンタッキーは競走馬とバーボンの有名な町です。
そして、メジャーリーガー御用達のバットを製造している有名バットメーカーの会社もあり、モハメドアリのふるさとだそうです!
この出張中のお気に入りの一枚。

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2016年2月 8日 (月)

初めの一歩

ある日の昼下がりの受精卵の様子をパチリcamera

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これは体外受精から1日後の受精卵の様子ですeye

この写真を撮ったときは、体外受精からちょうど24時間目くらいでしたかねwatch

もうすでに最初の卵割を終了したものもあれば、まだ割れていないものもありますtyphoon

今まさに初めの一歩を踏み出しているところですねrun

最初の卵割が起こる時間はそれぞれなのですが、体外受精開始から27時間以上経過してから最初の卵割が起こるものは染色体異常が多いという報告がありますdespair

さぁ、ただいま24時間経過・・・27時間までは残り3時間ですsandclock

この3時間の間に卵割が出来なければ良くない受精卵かもしれませんweep

がんばれーーーーsign03

そして順調に発育してこんな大人(?)downwardleftになって欲しいと願う今日この頃なのでした(笑)

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