「ひらしげみ18」号および「ふくひめ」号の凍結受精卵を販売します
超高育種価牛「ひらしげみ18」号および高育種価牛「ふくひめ」号の凍結受精卵を販売します。
脂肪交雑においてひらしげみ18号は全道175位,ふくひめ号は全道373位と,
どちらも大変優秀な成績をおさめています。
交配精液等の詳細は下記のチラシをご覧ください。
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超高育種価牛「ひらしげみ18」号および高育種価牛「ふくひめ」号の凍結受精卵を販売します。
脂肪交雑においてひらしげみ18号は全道175位,ふくひめ号は全道373位と,
どちらも大変優秀な成績をおさめています。
交配精液等の詳細は下記のチラシをご覧ください。
受精卵は卵割という細胞分裂を経てどんどん細胞数が増えていきます。
受精6日目くらいから胚盤胞というステージに入り受精卵の見た目に大きな変化が起こります。
それまで「細胞のかたまり」だった受精卵が膨らんできます~
このステージでは細胞ごとの役割が決まっているおり、胎仔になる部分が顕微鏡下で分かるのです
写真の矢印の箇所が内部細胞塊(ICM)と呼ばれおり、ここが胎仔になります。
ここだけ黒いから良く分かりますね。
透明の部分にはぎっしり細胞が詰まっているのではなく、風船のようになっています。
実際、温度が低下するなどのショックを与えるとしぼみます。
受精卵を染色して、ひとつひとつの細胞を分かりやすくしてみると・・・・
青い丸がひとつの細胞を表しています。
満遍なく細胞が散らばっている中に、一部細胞が集中している箇所(白矢印)があります。
ここがICMで、他のところより細胞が集まっているのが良く分かりますね。
ICMが立派だと育ての親としては頼もしいかぎりです。
「がんばって牛になるんだよ!」と送り出しています。
みなさん、こんな話は聞いたことありませんか
人間や動物の出産は月の満ち欠けに影響されている・・・
でもこの話は嘘なのか本当なのか・・・いちおう人における調査では出産と月の満ち欠けには関連はないと報告されていたそうです
それが今回の東大の研究により、牛においては関連性があるということが明らかにされました
牛の出産は満月が近づくと増え、満月を過ぎると減るということが米科学誌プロスワンに発表されたのです
この研究では2011年9月から3年間、夜間の照明がない北海道の牛舎でホルスタイン牛の出産日と月の満ち欠けの関係を調べました
自然分娩で生まれたケースを対象とし、この期間428回の分娩についてのデータをまとめると下の表のような結果となりました
(PLOS ONE http://dx.doi.org/10.1371/journal.pone.0161735)
↑縦軸が出産数、横軸が月の満ち欠けを示しています。(○は満月●は新月)
満月が近づくにつれて出産数が増え、満月前の約3日間が71回で最も多かったそうです
一方満月を過ぎると出産数は減り、新月のおよそ7日前から3日前にかけての約3日間が35回で最も少なかったそうです
この結果には、睡眠や性腺の調節などに関わるとされるメラトニンというホルモンが関連していると考えられています
メラトニンの分泌は、満月の時期に低下することや妊娠中に増加して出産後に低下することが知られています
今後はメラトニンの分泌低下と出産の関係を明らかにする予定だそうです
都市伝説のように語られていた月の満ち欠けと分娩の関連性が分かりスッキリしました
次の満月は10月16日です
牛の分娩を控えてるみなさまは満月を少し意識してもいいかもしれませんね
さて,ここで問題です
下に示した5枚の写真はそれぞれ何を表しているでしょうか
正解は…なんと全てウシの卵子です
1.卵丘細胞をはがす前の卵子(染色なし)
2.染色体を染めた卵子
3.表層顆粒という細胞内小器官を染めた卵子
4.ミトコンドリアを染めた卵子 その1
5.ミトコンドリアを染めた卵子 その2
見た目も色も全然違いますが,全て同じ発育ステージの卵子なんです
いろいろな方法で染めることで,様々な個性を見せてくれるんですね
七変化…とまではいきませんが,コロコロ姿を変えるにくいヤツですこと
シルバーウィークいかがお過ごしでしょうか?
最近は月曜日休みのことが多いですが、そんな週でもきっちり週3回採卵は行われています。
今週は月曜日と木曜日が祝日のため、採卵は火曜日、水曜日、金曜日となっています。
そんな水曜日の出来事。
採卵で回収された液の中から受精卵を捜していたとき、こんなものに出会いました。
通常は単体ですが、たまに数個が結合しているものに出会います。
今回のものは過去最大でした!
このような場合、ヒアルロニダーゼと呼ばれる酵素中で洗うまたはピペッティング(ガラス管の中から出し入れ)することで1つずつにしていきます。
まわりに少し細胞が接着しているものも同様の作業をおこないます。
バラしてみると18個もありました!!
高育種価牛「としえ1」号および「あおぞら」号の凍結受精卵を販売します。
脂肪交雑はとしえ1号が全道61位,あおぞら号が全道606位と,どちらも大変優秀な成績をおさめています。
交配精液等の詳細は下記のチラシをご覧ください。
いよいよ学会シーズンが始まりました
第一弾の今週は,日本大学で行われた獣医学会と,全農内部での研究発表会でした
獣医学に関するあらゆる分野の発表が行われる獣医学会は,日本全国から多くの人が参加しており,
要旨集の厚さはなんと2cmを超えていました
シンポジウムも含めると,15の分科会からなんと795もの演題が
たっぷり勉強させていただきました
続いて全農内部の研究発表会は,畜産生産部に所属する3つの研究所の合同で行われました
鶏や豚のワクチン開発や感染症予防,肉牛のストレスに関する研究など,同じ全農でもET研究所とは全く異なる研究について
学ぶことができ,かなり刺激を受けました
また,都心のど真ん中のビルの32階で皇居を見下ろしながら発表するという,普段ど田舎にこもって研究をしている私には
衝撃の体験もできました
どちらもかなり緊張しながら発表をさせていただきましたが,多くの鋭い質問やありがたいアドバイスをいただき,研究のモチベーションは上がるばかり
学会の旅はもうしばらく続きますが,この経験を生かしてバリバリ研究したいと思います
以前、実験室で使用している試薬、培養液は手作りだとブログでも紹介しました。
ET研究所で作っている凍結受精卵用の凍結液ももちろん手作りです。
こちらは特にET研究所の売りである凍結受精卵の受胎率に大きく関係する大事な部分です。
慎重に手作りされています。
作製風景をぱしゃり
1リットルのメスシリンダーに量った試薬をいれていきます。
スターラーと呼ばれる試薬を混ぜる機械に乗せて、全体が均一になるように混ぜていきます。
1回の凍結で30ml~50ml使うため、これで2ヶ月分くらいでしょうか。
これを分注(小分けして)して冷凍しておきます。
たくさんできました!しばらくはこれで安心
どーもー東日本分場です
先日ふっとしたタイミングでこんなものを見つけました
おーう小ぶりですがスズメバチが巣を作っているじゃありませんか
ここは分場メンバーが車を停めているすぐそこで、毎日ここを通っておりますが今まで全く気づかなかったことに驚きました(笑)
見上げないと視界には入らないけれど、それなりの存在感がありますので・・・
ところでスズメバチの巣は何で出来ているのでしょう?
正解は木の繊維です
木を噛み砕いて唾液と混ぜてペースト状にし、大顎と前肢を使用して薄く延ばしながら表面に貼っていくそうです
まるで左官職人ですねそして芸術作品です
働きバチがあちこちで巣材を集めてくるため、材料の違いからあの特徴的な模様ができます
この模様にはハチの種類によって特徴があるので、種類を判別するのに役立ちます
模様から判別すると・・・分場に巣を作っていたのはキイロスズメバチのようです
気づいていなかったころは何ともなかったのですが、存在を知ってしまうと無駄にビクついてしまいます
と、いうことでハチさんにはかわいそうですが巣を取ってもらいました
巣が無くなっても何匹かのハチが名残惜しそうにその場を飛んでいました
ハチさんごめんね