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2021年1月

2021年1月 9日 (土)

声で病気がわかる?

natureで取り上げられてました

タイトルだけでも

「その手があったか!」

という感じです

そう言われれば、

ADHD(注意欠陥・多動性障害)の子が

少し早口だったりということを聞いたことがあります

現在の研究では、アルゴリズムを組んで、

パーキンソン病やうつ病のリスクを

「あー」

という声だけで特定できそうな感じらしいです

そのうち、アレ〇サに組み込まれそうですな

「モー」

って声で

「BLV発症してます」(保因は難しいか??)

とか

「BVDVです」

とか判定できるようになると最高ですね

さて、話変わりますが、

1月と言えばIETS(繁殖関連の国際学会)です

30代の鼻息荒い頃は、

学会前に講演要旨を全部読んで

お気に入りの研究は学会の前に追試して、

学会当日に

「ココがうまくいかないんで教えて」

とか

「共同研究やろうぜ」

とかディスカッションしてたんですが、

今は体が英語に拒否反応を示します、、

がんばって連休中に読んでみましょうか

何か面白い研究があったらまたの機会に紹介しましょう

さてさて、

新しい年も始まりました

そろそろ福岡もエンジンかけたいと思います

今月はOPUの申し込みをたくさんいただきありがとうございます!

優秀な子牛をドンドン造成していきましょう!!

それでは  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓

Newyear

みなさま、よい週末を~

2021年1月 8日 (金)

標準化したゲノム育種価について

かなり前になってしまいますが、ゲノムプレミア卵の

総合育種価についてコメントでご質問がありましたので、

答えさせていただきます。

遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。

リスト販売の書類では、

「枝肉重量、脂肪交雑、歩留基準値の標準化した

ゲノム育種価を1:2:1の割合で足し合わせたもの」

と記述しておりますが、確かに文章では伝わりにくいですね。。

今回はET研保有種雄牛を例に見ていきたいと思います!

Photo_2

まず枝肉重量について見てみますと標準化育種価は

1.87ですね。

例えば、±1σ(標準偏差)に収まる割合は

約68%です。

上位のみで考える場合、(100-68)/2=16%です。

つまり、標準化育種価が1だった場合は、

ET研供卵牛群(淘汰済み含む)と比較して上位16%

くらいの位置にいるということです。

枝肉重量の1.87は、正規分布表を見ると上位約3%、

脂肪交雑の1.29は約10%、

歩留基準値の1.38は約8%です。

こちらを1:2:1の総合育種価に変換すると

1.87+1.29×2+1.38=5.83

というように算出しております。

この値で順位を付け、ゲノムプレミア卵

を決定しています。

コメントをくださった方ありがとうございました。

今回の説明でご理解いただければ幸いです。

他にもご要望、ご質問等ございましたら、

コメントいただければと思います。

よろしくお願いいたします。

Z

2021年1月 6日 (水)

削蹄!!

新しい年となりましたが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか?

今年の干支は丑ということなので、牛さんたちと一緒にいい受精卵を作れるよ

う頑張っていきたいと思いますtaurusshine

今回の記事は「削蹄」についてです!

ET研究所では削蹄師の方に来ていただき、供卵牛の削蹄をしていただいています。

Photo

さすがプロの方!あっという間に削っていただきました!

定期的に削蹄をしないと蹄の病気にかかるリスクが上がります。採卵成績も

悪くなるうえ、立てなくなってしまったら淘汰なんてことも。。(´;ω;`)

そうならないためにも、定期的に削蹄を行うなど適切な飼養管理を心掛け、健

康な牛たちでいられるようサポートしていきたいと思います!

μ

2021年1月 5日 (火)

OPU卵子のランク

新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

今回は私が去年より練習していたOPUについて書こうと思います。
このブログを読んでいる人は、OPUについて知っている方がほとんどかも知れませんが、
簡単に説明します。
OPUは日本語で言うと経膣採卵法といいます。
膣内にエコーのプローブを入れて、卵巣の状態をエコー上で確認しながら、
プローブの先の針を卵胞に直接刺して卵胞液を吸引し、卵子を得ることができます。
このとき、卵胞のサイズが小さいと針での吸引が困難なので、
あらかじめFSH(卵胞刺激ホルモン)を投与して、卵胞を発育させてから行う事が多いです。

ここで、このFSHの投与量についてですが、宮城県畜産試験場の報告を紹介します。
FSHの投与量を無処置・8AU・16AUの3群に分けて、
OPUで採取した卵子のランクに差が無いかを調べました。
卵子のランクをA~Dに卵丘細胞の付着順、つまり、その後の発生が見込める順に分け、
各群間で差が無いか調べました。
結果として、A・Cランクはどの群間でも有意な差は無かったのですが、
Bランクの割合はFSH8AUが最も多く、Dランクは無処置群が最も多い結果となりました。
また、A+Bランクの卵子の割合は、FSH8AUを投与した場合に有意に高い結果でした。

私が行っているOPUではFSH20AUを投与しているのですが、
卵子の質を考えるともっと減らしたほうがいいのかも知れません。

ここから私事ですが、
こちらでは10月の季節の変わり目位から、卵胞が育ちにくくなり、
また、胚盤胞率もよくない結果が続いています。

もともと10AUで投与していたのですが、卵胞の育ち・数が全然よくないため、
20AUに増やしましたが、数は取れても卵子の質が悪いのが目立ち、
胚盤胞率に影響しているかと思われます。

7月~9月の暖かい時期は、FSHを投与しなくても多くの卵胞がみられ、
胚盤胞率もよかったのを考えると、牛にとっても北海道の寒さは
かなりこたえるようです。。。

南の牛ではまた違うのでしょうか。。。

AM