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生産 Feed

2021年4月10日 (土)

R2年度 IVF凍結の受胎率は?

九州分場では

体内採卵のみならず、

IVF卵も製造/販売してます

IVF卵は凍結すると受胎性が

10~20%程度落ちると言われています

最近、凍結後の受胎率を何とかしたいぜ!

といろいろと励んできましたが、

R2年度の受胎率が出ました

65%

レシピエントは乳牛経産がほとんどという中、

健闘した数字と思います

次はもちろん、

性別の選択やゲノムの評価ですね

IVF凍結卵でこれができると最高・最強です

OPUにも力が入ります!

さてさて、

話変わりますが、新年度となり

九州に新しい仲間が加わりました

鹿児島の種子島出身で牛を愛する好青年です

Polo

4月1日は緊張で

「フーフー」言ってましたが(笑)、

2日からはずーっと

現場作業に出てもらってます

一緒に巡回しましたがセンスもよく即戦力ですね!

Et

いいですね、当店No1の移植師パイセンが心配そうに見つめてます、、

とりあえず、彼は1年で300頭以上の移植を目標として設定しました

それでは、農家、JAのみなさま、いろいろとご指導よろしくお願いいたします!

2021年3月19日 (金)

好調!全農種雄牛その②

以前F1市場で全農種雄牛鉄忠平産子の雌が好調であったことを紹介

しましたが(詳しくはこちら)、ブログの反響もあってか、

精液の注文をいただいております!

いつもブログを読んでくださっている皆様、

本当にありがとうございます!

今回は前回も紹介した鉄忠平の雄の市場平均価格も入手しました!!

F1

(クリックで拡大します)

画像が荒くて申し訳ありません。。

雄においても5位となっていて、

雄雌共に高値で取引されていることが分かりました!

ET研究所では、鉄忠平以外にもゲノム選抜した優秀な

種雄牛を取り揃えております。

ご興味がございましたら一度ご連絡ください。

今後も高能力受精卵の製造、供給のために

牛群の遺伝的改良を進めていきます!

ご期待ください!

2021年3月 7日 (日)

ブラジリアン授精術

ブラジル発の論文が面白かったのでご紹介します。
(The effect of clitoral stimulation post artificial insemination on pregnancy rates of multiparous Bos indicus beef cows submitted to estradiol/progesterone-based estrus synchronization protocol)
この論文曰く、ブラジルの人工授精師はAI後に“clitoral stimulation”なる技を使うそうです。ウシの飼養頭数世界一のブラジルで一般的に行われているというこの技、気にならないわけがありません。
“clitoral stimulation”の意味はここで載せていいのかわからないので、各自辞書で調べてください。

さて、この論文ではAIの直後に3秒間の“clitoral stimulation”を行い、その後の受胎成績を調べています。
で、気になるその結果は…

なんと5%ほど受胎率が高い結果に!!

ただ有意差はありません。つまり結論は効果なしです…。

期待させといてなんだよ、と思いますが、筆者たちは真面目でして、過去の文献との比較を行ない効果の無かった理由をちゃんと検証しています。

“clitoral stimulation”の歴史は古く、1975年に米国にて最初?の報告が見られます。この時は6%ほどの受胎率向上を達成したそうです。
ほかに1994年の報告では12%の受胎率向上を記録しております。ちなみにこちらはメキシコ。

さて、今回の論文で効果の無かった理由として、定時AIであったことを挙げています。
そもそも“clitoral stimulation”の効果については、はっきりしないようで、言われている説としては神経系を介した子宮への効果が考えられているようです。ただ、今回の論文にあるようなホルモン剤を使用した定時AIでは、ホルモン剤の効果の方が高いため、その効果が出なかったと考察しています。
他にも3秒で良かったのか、文献によって5秒とか10秒とかもあるのでまだまだ検証の余地はあるかもしれません。

ちなみに12%の向上を記録したメキシコの文献では、技術者によって効果が異なったそうです。また乾季や雪の季節よりも雨季で効果が高いとのこと。特殊なテクニックが必要なのか、あとは湿度が影響しているのか…うーん、奥が深い。
神経系への作用から、神経質なウシを落ち着かせる効果もあるとの報告もあります。ただ今回の論文でも調査していたのですが、行動やウシの気質への効果は見られなかったようです。

有意差はありませんでしたが、5%受胎率が高かったことは事実ですし、有意差のあった報告も見られます。特にコストも必要ないのでブラジルに習って取り入れるしかないでしょう。
是非みなさんトライしてみてください。既にやっている方もいると思いますが。
それでもし受胎率向上したら手技含め是非教えてくださいね。

2021年1月30日 (土)

ココだけの話ですよ、、、

ブログ読んでいただいてる方だけですよ、、、

1月26日配信の凍結卵リストで久の受精卵出てますが、、、

採卵牛のゲノム育種価、、、

オールHですよ、、、

うちも後継牛造成用に何個か確保してますよ、、、

雌、生まれろ、、、

てか、融かして性判別しようかな、、、

とか考えちゃいますね!!

さてさて、

先日、

http://etken-blog.lekumo.biz/et/2021/01/et-2e85.html

↑和牛増産へ期待 ~ET事業~ 季楽里2021年2月号

で紹介したように、

JAさがの広報誌で採卵・移植事業を取り扱っていただいたんですが、

今度は

JAおきなわの広報誌「あじまぁ」でも事業を紹介いただきました!!

ありがとうございます

Iejima

http://www.ja-okinawa.or.jp/about/media/ajimaa/pdf/current.pdf

↑こちらです、是非ご覧ください

最後の

「現在は島内の農家に受精卵販売を行っていますが、

令和3年からは沖縄県全体に受精卵を供給する計画です」

にブルっときます

2021年1月22日 (金)

ゲノム育種価と推定育種価

ゲノム育種価と県育種価で一致しないことがある。

そういった話を耳にすることがあります。

ゲノム育種価と各県等で推定している

血統情報を基にした育種価(ここでは推定育種価とさせていただきます。)

になぜ乖離が出ることがあるのでしょうか。

DNAで黒毛和牛の能力予測

こちらの記事を見ますと

育種価正確度0.95以上の種雄牛99頭、

育種価正確度0.90以上の若雄牛20頭

および育種価正確度0.80の繁殖雌牛110頭

でゲノム育種価の精度検証を行っています。

結果は

・正確度の高い種雄牛におけるゲノム育種価と

 推定育種価の相関は非常に高い

・ゲノム育種価の方が期待育種価よりも正確度が

 高く有効な早期指標となりうる

※期待育種価は両親の推定育種価の平均値から

 算出される育種価です。

・繁殖雌牛では、育種価の相関は中程度

となっております。

推定育種価の正確度が高まるほど、

ゲノム育種価との相関が高くなるということです。

特に繁殖雌牛では、採卵等で産子を確保しない限り、

自身の産子の肥育成績が集まるスピードが非常に遅いです。

また、肥育成績が少ない際は、少数の肥育記録に推定結果が

引っ張られてしまいます。

このあたりがゲノム育種価と推定育種価の乖離理由の

一つではないかと思います。

他にも安福久産子などは、乖離が出やすく、これには

性染色体上の候補遺伝子存在の可能性やゲノムインプリンティング

の影響が示唆されています。

ゲノム育種価のメリットの1つは世代間隔の短縮です。

ET研では、子牛の段階で

0.8程度の正確度でゲノム育種価予測ができます。

これは、各県等で程度は異なるかと思いますが、

大体5頭分の産子の肥育記録が得られた際の

推定育種価の正確度に相当します。

5産して、さらに生まれた子牛が肥育・屠畜されるまで

かかる時間を考えると大幅な時間短縮が

できていることがわかるかと思います。

ゲノム育種価はなるべく若い牛を対象に検査し、

保留の判断に使うのが一番効率が良いと

考えられます。

ET研究所でもゲノミック評価はできますので

ご興味がある方は、ぜひご連絡ください。

2021年1月 8日 (金)

標準化したゲノム育種価について

かなり前になってしまいますが、ゲノムプレミア卵の

総合育種価についてコメントでご質問がありましたので、

答えさせていただきます。

遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。

リスト販売の書類では、

「枝肉重量、脂肪交雑、歩留基準値の標準化した

ゲノム育種価を1:2:1の割合で足し合わせたもの」

と記述しておりますが、確かに文章では伝わりにくいですね。。

今回はET研保有種雄牛を例に見ていきたいと思います!

Photo_2

まず枝肉重量について見てみますと標準化育種価は

1.87ですね。

例えば、±1σ(標準偏差)に収まる割合は

約68%です。

上位のみで考える場合、(100-68)/2=16%です。

つまり、標準化育種価が1だった場合は、

ET研供卵牛群(淘汰済み含む)と比較して上位16%

くらいの位置にいるということです。

枝肉重量の1.87は、正規分布表を見ると上位約3%、

脂肪交雑の1.29は約10%、

歩留基準値の1.38は約8%です。

こちらを1:2:1の総合育種価に変換すると

1.87+1.29×2+1.38=5.83

というように算出しております。

この値で順位を付け、ゲノムプレミア卵

を決定しています。

コメントをくださった方ありがとうございました。

今回の説明でご理解いただければ幸いです。

他にもご要望、ご質問等ございましたら、

コメントいただければと思います。

よろしくお願いいたします。

Z

2020年12月10日 (木)

受胎率は子宮の大きさで決まる??

 ホルスタインで人工授精時の子宮が大きいほど受胎率が低くなる、

という論文が3,4年前から何本か出ているようです。

今回は受胎率のみならずその原因やその後の妊娠が維持されるか

どうかまで調べた論文(まだ出たばかり)があったので紹介します。

Size and position of the reproductive tract impacts fertility outcomes and pregnancy losses in lactating dairy cows

A.M.L. Madureira et al., Theriogenology. 2020 Dec;158:66-74.

この論文によると、子宮が大きく位置も下がっているウシでは

受胎率が低く、また子宮の大きいウシの割合は経産牛の方が

高いようです(それはそうか)。

子宮が大きいほど受胎率が低いのは人工授精が難しくなる

からではないか?と最初は思ったのですが、どうやらそう

ではないらしく・・・理由はわかりませんが子宮が大きい

ウシでは無排卵の割合が高かったそうです。

さらに妊娠24日ぐらいから、発達してきた受精卵からでる

糖タンパク質が血中に移行するらしく、これを測定することで

その後妊娠が維持されるか予測できるそうなのですが、

子宮が大きかったウシではこの糖タンパク質の濃度が低く、

妊娠30日目から60日目の間に胎子が死んでしまう割合が高かったそうです。

この論文のように子宮の大きさからその後の受胎性が予測できると

すれば、牛群の管理・更新をするときに役立つかもしれませんね。

TKH

2020年12月 7日 (月)

ET研の「若き力」!!!ver1

本日、本場のあるナイタイ高原はしんしんと雪が降り、冬の訪れを感じますが皆様はいかがお過ごしでしょうかsnow

さて、今日は、ここ数回とは趣向を変え、ET研の今を知っていただきたく「若き力」、繁殖義塾の研修生を紹介させていただきますshine

ET研究所では全国から研修生を受け入れ、熟練した技術者の指導の下、繁殖に関わる業務を行い、日々研鑽していますsign03

今回紹介させていただくI君は、学生時代に人工授精師を取得し、更なる技術を学びに本州からはるばる北海道にやってきましたgood

今夏には、家畜体内受精卵移植師も取得し日々研鑽を重ねていますflair

下の写真では、採卵した卵を顕微鏡で観察する練習をおこなっています(検卵)。

Photo

練習中に感想を尋ねてみると、「一つなかなか見つけられないですね~sweat01」と満面の笑顔で答えてくれましたeye

将来、日本の畜産に貢献する人材となること間違いなしですね\(^^)/

SK

2020年11月23日 (月)

北海道における性選別精液の受胎率について

 現在ではその利用がかなりポピュラーになっている性選別精液ですが、やはり性選別の際のダメージから通常精液よりも受胎率が低いことが課題になっています。そこで今回は北海道でのホルスタインにおける通常精液と性選別精液の受胎率についてまとめた論文を紹介します。

Oikawa K et al

Effects of use of conventional and sexed semen on the conception rate
in heifers: A comparison study

Theriogenology Volume135, 1 September 2019, Pages 33-37

リンクはこちら

2012年から2016年までの未経産牛の初回授精に限ったデータですが、通常精液が受胎率56.9%に対して性選別精液では47.3%とやはり低い結果となりました。

また性選別精液は特に授精月による受胎率の差が大きく、最も高い1月で51.8%に対して最も低い7月で43.6%でした。

性選別精液は夏場の受胎率の落ち込みが激しいことから、通常精液と比べて授精時の高温にともなう母牛のストレスや排卵のタイミングのずれなどによりセンシティブなのかもしれません。

2020年11月19日 (木)

2020.11.17のリスト内の高育種価牛について

Photo_2 高育種価凍結卵リスト

先日掲載しました凍結卵リストの中で「北海道高育種価供卵牛凍結受精卵」が出品されていますが、

コレについて具体的な順位を教えて欲しい!とのお声をいただきました。

失礼いたしました。

 

今回出品した高育種価牛は脂肪交雑で道内「527位」(2020年7月公表)

道内には繁殖用の和牛雌牛が約9万頭!その中で527位!

大したもんです!

ET研の供卵牛には脂肪交雑育種価だけでも2桁順位が数頭いるので、

そう考えるとすごいことですね…採卵する手が震えます笑

今後も高育種価牛受精卵は出てきますので、ご期待ください!

 

また、ET研の誇るゲノム受精卵!

今回の受精卵はET研供卵牛の中でも上位1%に入る「SSランク」になっています!

母牛の改良や肥育にどうでしょうか?

「勝早桜5-安福久」ドナーに「幸紀雄」を交配しています。

我ながらアツいですね!笑

 

なお、11/24(火)が申し込みの締め切りとなっておりますので、

何卒よろしくお願いいたします!