• Photo
  • Img_20240417_002617572
  • Img_20240402_212350667
  • Img_20240318_211517328
  • Img_20240221_220708341
  • Img_20240206_114426084_2
  • Img_20240206_114426084
  • Img_20240204_181933563
  • Img_20240123_132449550_hdr
  • Img_20240120_182129566

« 2012年5月 | メイン | 2012年7月 »

2012年6月

2012年6月18日 (月)

卵子の吸引

今日は食肉処理場で採取した卵巣から卵子の採取方法を紹介します。

実験室に持ち帰った卵巣は生理食塩水でキレイに洗いますshine

卵巣のドアップ写真載ってます↓

びっくりしないで下さいsweat01

Photo_4

卵巣の表面にプチプチとしたものが見えるかと思いますupwardleft

これが卵胞(らんぽう)というもので、中は卵胞液という液体で満たされていて、卵子が入っていますsign03

Photo_2 

上の写真のように卵胞に注射針を刺して、卵胞液とともに卵子を注射器で吸引していきますwink

卵胞の多さにびっくりした方もいるかもしれませんが、これは未熟な卵胞ですchick

排卵にいたる卵胞はこの中の1つのみで最終的には成熟してもっと大きくなりますfull

他の卵胞は発育周期のどこかの段階で消失していってしまいます。

このため、ウシは基本的には1回の発情で排卵する卵子は1個になりますtaurus

注射器での吸引は慣れると手早くたくさんの卵子を吸うことができますが、たまに勢いあまって針を手に刺してしまうことがあるのでご注意をwobbly

2012年6月15日 (金)

現場作業の小さな楽しみ

何度かブログでも取り上げていますが、生産者の庭先におじゃまして牛に発情

の同期化から移植までの一連の作業をおこなうのが新ETシステムですtaurus

基本的には十勝管内を4つに地区分けし、それぞれを週替わりでおこなっています。

Photo

上が十勝の地図になります。ちなみにET研究所は北方の上士幌町にあります。

ここから十勝のほぼ全域に向かって車を走らているわけです。

ちなみに十勝管内の総面積は1万831Km2sign01

もし十勝を1つの県とした場合、その面積は全都道府県のなかで秋田県に次ぐ第7位になりますsign01

なんと東京都5つ分。大阪府なら7~8つ分ですcoldsweats02

これだけ広いと色々な風景、人、物そして食べ物があるわけですねnote

今回は時間に余裕があったので生産者の方オススメのレストランでお昼を食べました。

120615_115127

1日の走行距離も長く、忙しい日が多いですが、せっかく広い十勝をあっちこっち走っているので

たまにはおいしいものを食べて午後への活力にしたいものですhappy01

2012年6月14日 (木)

気持ちいいかい?

ET研究所では日々,牛に採血をしたり,ホルモン剤を注射したり,

直腸検査を行ったりと,牛が嫌がることをしていますsweat01

これも受精卵を作るためだったり,研究のためだったりと割り切ってやってはいるものの,

心が痛みますbearing

なので,たまには牛に気持ちがいいことをしてあげようと思っておるので,

その一つを紹介します。

本当に気持ちがいいかはtaurus牛さん自身しかわかりませんが,

気持ちよさそうにしているので気持ちいいはずsign03

①牛の後ろに立ちます。蹴られないように注意してください

Photo

②尻尾の付け根をこすってやります

Photo_3

すると・・・

Photo_4

だんだん・・・

Photo_6

あがっていきます。

大部分の牛がこれで尻尾を上げてじっとしてくれます。

採血で失敗したときや,牛にちょっとやさしくしたいときには,ぜひ試してみてください

(大学時代,友人に教わった技でした)。

また,発情観察で陰部を見たいときにも役立つので,人もうれしく一石二鳥scissors

2012年6月13日 (水)

分娩予測

みなさんは分娩のタイミングを予測するのにどういった方法をとられていますか?

体温?

子宮外口の開き具合?

監視装置を使われている農家さんもいるかもしれませんねflair

外観から判断されるのであれば、

個人的には仙坐靭帯の弛緩が一番の指標といえるのかなぁと思っていますshine

Dscf2384_6

↑分娩5日ぐらい前の写真です

尾根部が滑らかですねflair硬い粘液が外陰部から漏出しています

Imag0137_4

↑分娩当日(昨日)です

かなり凹んでいますねflairこの状態を”産道が落ちる”ともいいます

緩んだら12時間以内に分娩開始するといわれていますtaurus

大事な子牛ですから乳房・乳頭の張りや外陰部からの粘液など総合的に判断して

分娩にはしっかり立ち会いたいものですhappy01

2012年6月12日 (火)

最強戦士!クマムシ!

その歩く姿から緩歩(かんぽ)動物と言われるクマムシ。

うらやましいことにストレスに強いんです。

どれくらい強いかと言うと・・・・、

ハンパないですよcoldsweats02

「120年間、乾燥に耐える」

「6,000気圧の超高圧に耐える」

「真空状態に耐える」

「多量の放射線に耐える」

「-273℃の超低温に耐える」

「+151℃の高温に耐える」

耐えて耐えて耐えまくりですpunchimpact

すなわち、液体窒素に「ジュー」っと入れて、電子レンジで「チーン」しても生きてるわけですね。

(注:凍結および融解スピードが影響するかもしれませんが)

しかし、本当にそうなのか?

試してみたいところですdash

「最強戦士」はどこにでもいるそうなので、すぐに見つけられます(要顕微鏡)。

数年前から子供の夏休みの宿題のテーマにと仕向けていますが、未だ実行できず。

今年こそはsign03

downwardright5分30秒で凍結とクマムシがわかります(ナレーション付き)。


YouTube: クマムシ / Water Bears 地上最強の生物

牛受精卵の凍結保存技術の進歩も著しく、近年ではかなり高い受胎率が得られるようになりました。

凍結受精卵と言えば・・・・、

6月7日、ET研の「受精凍結卵リスト」を更新!

今回は「隆之国」「光平照」など人気の種雄牛の受精卵を取り揃えました。

でも、目玉eyeは・・・・、

レーガンクレスト エルトン ダーハム ET × ハイロード ダンデイー エピソードの凍結受精卵sign03

詳細は、本ブログ右上の「受精卵リスト」からご覧いただけます。

2012年6月11日 (月)

卵巣採取

ET研では週に1、2回食肉処理場へ行っていますcardash

Photo_4

屠殺されたウシから卵巣を採取するためですhairsalon

この卵巣から卵子を採取することで、低コストにyen大量にsign03実験用の卵子がゲットできますscissors

Photo_5

この日は67個の卵巣を獲ったどーーーrock

ウシのBSE検査が始まって以来、検査終了まで卵巣を外に持ち出すことが出来ないので、施設内で1日保存をしますnight

そして次の日大切にET研まで持ち帰りますpresent

これでまた実験がんばりますっupshine

2012年6月 8日 (金)

場内での妊娠鑑定その2

今週妊娠鑑定をしていると、おや?と思う超音波画像がありました。
Hs101v120605_152702 Hs101v120605_092803_2
左の画像は30日目の妊娠鑑定時の画像です。
一見すると子宮内に胎水が十分に貯留し、妊娠している画像にみえます。
しかし、いつもなら白く見える膜のなかにいる胎子が見当たりません…coldsweats02
右の画像は同じく30日目なのですが、まず子宮内の胎水が少ないように見えます。
そしてうっすらと、ひも状のものが浮いているのが確認できると思いますsign04
じつはこの2つの画像、どちらも胎子が死んでいる状態もしくはその前兆なのですdown

Hs101v120529_112301
こちらもまた別のときに見つけたものですが、30日目にしては胎水が少なく、胎子らしき塊がみえますが形がいびつではっきりしません。この牛は翌週には子宮の中には、何もいなくなり、結局妊娠はマイナスでしたshock
初めの2つの画像の牛も、翌週に胎水がなくなればはっきりとマイナスの診断ができると思いますが、時には60日ころまで残っているものもあります。このような牛では、しっかりとした妊娠鑑定をおこなわなければ見落としてしまう可能性もあるので注意が必要ですね。
ただ今回の鑑定結果、何かの間違いであって欲しいので結論は次週に先延ばししていますsweat02

2012年6月 7日 (木)

7月、ブラウンスイス、十勝

7月の十勝ホクレン市場にブラウンスイスを上場予定です。

120607_163458

いいおっぱいではないでしょうか??

ヒルトップエーカースX精液にて、絶賛妊娠中ですsign03

2012年6月 6日 (水)

鳥取新ET

昨日・一昨日と鳥取に受卵牛の同期化処置に行ってまいりましたdash

Photo

米子鬼太郎空港ですairplane

空港のネーミングがイケてますsign02

西日本くみあい飼料株式会社の方々お手伝いいただきありがとうございましたshine

農場のスタッフの方々も牛の捕獲・入れ替えなどスムーズにしていただき助かりましたshine

おかげさまで頭数が多かったのにもかかわらず早く終わることが出来ましたhappy01

なるべく多くの牛たちをETまでもっていければよいなぁと思いますshine

Photo_2

今回農場さんの掲載許可を得忘れてしまったのでcoldsweats01

作業現場写真ではなく農場から見えた大山(だいせん)ですsun

またETの際には皆様よろしくお願い致しますconfident

優良ホルスタイン受精卵のご紹介

60kb

6月6日(水)、JA上士幌町 小椋淳一様 所有の「ハイロード ダンデイー エピソード 号」(写真)

の採卵を行いました(交配精液:レーガンクレスト エルトン ダーハム ET)。

「ハイロード ダンデイー エピソード 号」

検定成績:4-11,   305,   11,028Kg   457   4.1%

体型得点:93点

賞歴:2008年 北海道ナショナルショウ 3歳ジュニア 1位shine

    2008年 インターミデイエイト チャンピオンshine

    2009年 北海道ナショナルショウ 4歳 1位shine

詳細は全農ET研究所ホームページdownwardleftでご覧いただけます(7日~)。

http://www.zennoh.or.jp/bu/chikusan/et/index.htm