卵子の吸引
今日は食肉処理場で採取した卵巣から卵子の採取方法を紹介します。
実験室に持ち帰った卵巣は生理食塩水でキレイに洗います
卵巣のドアップ写真載ってます↓
びっくりしないで下さい
卵巣の表面にプチプチとしたものが見えるかと思います
これが卵胞(らんぽう)というもので、中は卵胞液という液体で満たされていて、卵子が入っています
上の写真のように卵胞に注射針を刺して、卵胞液とともに卵子を注射器で吸引していきます
卵胞の多さにびっくりした方もいるかもしれませんが、これは未熟な卵胞です
排卵にいたる卵胞はこの中の1つのみで最終的には成熟してもっと大きくなります
他の卵胞は発育周期のどこかの段階で消失していってしまいます。
このため、ウシは基本的には1回の発情で排卵する卵子は1個になります
注射器での吸引は慣れると手早くたくさんの卵子を吸うことができますが、たまに勢いあまって針を手に刺してしまうことがあるのでご注意を