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2012年12月

2012年12月14日 (金)

受精卵の売れ筋

ET研究所で採卵した受精卵は定期的にリストを作成していますが、最近非常に人気の高い血統が目立ちますeye

それは、安福久という種雄牛の血統の人気が異常に高くなっていますup

安福久は鹿児島県の採精場で飼養されている種雄牛ですが、その子牛は肉質が非常に優れていることから高い人気があります。

とくに安福久を親にもつ雌子牛は肉質の良さ、繁殖への利用から非常に高値で取引されていますdollar

ただこの安福久、体が小さいことが最大の欠点でしょうか、そのため繁殖として残しても増体を期待した血統の種は難産のリスクから付けにくいという話を聞いたことがありますshock

そのため、分娩のリスクがない受精卵で安福久の人気が最近では異常に高くなっていますsign01

ただET研では安福久の供卵牛がまだまだ足りていないので、希望通りに販売できずご迷惑をおかけしておりますweep

今後牛が増えれば安定的に販売できると思いますので、もうしばらくお待ちください(人気ももうしばらく続いて欲しいですね)bearing

安福久以外にも人気の血統をご用意していますので是非全農の受精卵をご利用くださいnote

また和牛以外にも最近では受胎目的にF1(黒毛和種×ホルスタイン種)の受精卵をリーズナブルな価格で提供させていただいてます。なんとかもう1産させたいという方やETは試したいけど和牛はちょっと…というかたも気軽にご利用できると思いますhappy01

受精卵の購入やリスト、値段についてはET友の会に入会が必要(無料)になりますが、是非お問い合わせくださいnote

全農ET友の会: http://www.zennoh.or.jp/bu/chikusan/et/05shinki.htm

知っていますか?

皆さんはチーズがどのくらいの量の牛乳から作られることを知っていますか?
私は知らなかったのですが、
1Lの牛乳から100g程度のチーズしか作れないそうです。
通常の殺菌ではなく、低温殺菌で牛乳を殺菌し、
発酵させ、液体分を抜き、長期保存するにはさらに手間がかかるそうです。

http://kintaror.blog28.fc2.com/blog-entry-5035.html#comment2079

先日、上士幌町内の農家さんで、ET研究所より旅立ったブラウンスイスちゃんが誕生しましたと
報告をいただきましたsmile
そこの農家さんで、ブラウンスイスのチーズを作成したそうです。
このブラウン娘が、元気に育っていってくれることを祈っています。

2012年12月12日 (水)

広島新ETシステム

先週末に広島でETを実施させていただきました。

Imag0307

北海道から飛行機で向かい、あちらは少し暖かいことを期待していたのですが、

広島でも大粒の雪に見舞われ、ホテルに着いたのは

日付も替わりかかった深夜snow

次の日の早朝からETを実施させていただき、

Imag0305

今回は14頭同期化処置して13頭ETを実施いたしました。

(残念ながら1頭は排卵していませんでした。)

shine好結果を期待しておりますshine

帰る日はなんと大雪で、北海道行きの飛行機が欠航となってしまい

東京で一泊しすることにsweat01

Imag0313

↑空港に着いてから自分の車の雪をどかすのが大変でしたsweat01

今回お世話になりました西日本くみあい飼料の職員の方々、農場の方々

ありがとうございました。

2012年12月11日 (火)

私の「やる気スイッチ」はどこ?

男子中学生が「やる気スイッチ」を押して「ウォーー!」と走り出すCM、

結構好きでした

しかし、ホントにあるそうです「やる気スイッチ」

サルを用いた実験ですが、

大脳基底核の一部である腹側淡蒼球と呼ばれる部位がそれにあたるそうです

生理学研究所と米国NIHの共同研究です(米国雑誌NEURONに掲載)

実験ですが、サルにある運動を覚えさせ、うまくできたらジュースをもらえるという

いわゆる報酬に基づく学習プロセスの理解に貢献するというものです

私の腹側淡蒼球にも電気をビビッと流して活性化させますか

たまには。。。

2012年12月10日 (月)

ブラジルでBSE

日本では牛海綿状脳症(BSE)の対策開始から10年以上が経過しました。

特定危険部位の除去と肉骨粉飼料を使用禁止にしたことで、

世界中でBSEの発生は激減しましたねdownwardright

日本国内では2001年9月に千葉で確認されてから

現在までに36頭が感染牛として明らかになりましたが、

2009年以降、感染牛は確認されていませんdash

日本では年明けより国内のBSE検査対象牛が20か月齢超から30か月齢超に、

米国産牛肉の輸入制限も生後30か月以下に規制緩和されることになりました。

そんな中、ブラジルでは初のBSE感染牛が確認されてしまいましたsweat01

BSEが確認されたのは13歳前後の雌牛で、市場に流通はしていないそうですsweat02

近隣国では口蹄疫も発生していますし、日本でも発生したことはまだ記憶に新しいですねwobbly

常日頃から防疫対策に気をつけなければいけないと改めて感じましたsign03

Photo_2 

ちなみに卵巣採取のため食肉処理場で使用した道具も

全部消毒して持って帰ってきておりまするrock

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2012年12月 7日 (金)

爆弾低気圧その後

昨日はひどい雪で大変でしたね。

今日もET研の周辺は風がびゅんびゅん吹いていますsweat01

こんな中、移植作業に行ってまいりましたrvcardash

今日は池田、豊頃方面でしたが、意外に?雲1つない晴天で穏やかな天候の中移植ができました。

Photo

しかし、移植が終わってその帰路、上士幌に近づくにつれ風が強くなっているような…。

と思っていたら吹きだまりに車が突っ込んで動けなくなってしまいましたshockshock

途方に暮れていると、心優しい農家さんが重機で引っ張ってくださって助かりましたが、これからの時期吹きだまりには要注意ですね…danger

士幌の若い農園の方、ありがとうございましたsign01

2012年12月 6日 (木)

爆弾低気圧

本日は新ETシステムの黄体チェックに出かけていたのですが・・・
snowと雷thunderが鳴り響いておりました。
停電していた地区もあったりと、ここ最近で一番ひどい天候でした。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK0602G_W2A201C1000000/

明日の天候、大丈夫だろうか。
Imag0274
帰るころにはET研究所も埋まってました。
明日の朝はには扉も開かない??

2012年12月 5日 (水)

ET研究所ニュース12月号

ET研究所ニュース12月号アップしましたshine

http://www.zennoh.or.jp/bu/chikusan/et/news_pdf/201212.pdf

今回は分娩後の卵巣機能の回復を促進する方法について文献を探しました。

  新ETシステムでは、特に和牛繁殖農家さんからは、

分娩後50日前後の牛が受卵牛候補に挙がってきます。

 私はよく

「子っこついてますか?」

と農家さんに確認しております。

 北海道の和牛繁殖農家さんでは早期離乳をしている地域が少ないようで、

ほとんどの農家さんでは分娩後100日前後まで子牛がついてます。

このような牛の中にはまだ卵巣に黄体も無く、卵巣サイズも非常に小さい牛がおり、

たとえ膣内にプロジェステロン製剤を入れても黄体が形成されないことが多いですflair

 上記のようなケースでは分娩後早期の排卵促進剤の投与をご検討くださいhappy01

 

2012年12月 4日 (火)

卵胞液の組成でAI後の受胎性がかわる?

よくある話ですが、読んでみるとなかなか面白かったので・・・(実験計画がしっかりしてる)

今度ドイツで行われる国際受精卵移植学会(IETS)ネタです

しかし最近のIETSは、学会前に講演要旨が読めるので非常に助かります

ある程度予習をしておけば現場で無駄な動きをせずにすみます

さて、

THE LIPID COMPOSITION OF THE FOLLICULAR FLUID ON DAY 6 POST-AI MAY BE ASSOCIATED WITH THE GESTATIONAL SUCCESS IN NELORE COWS

サンパウロ大学のScolariさんの報告です

82頭の経産牛にAIを実施

41頭はAIした発情周期の6日目でもっとも大きな卵胞から液を吸引します(グループA

残り41頭は無処置(卵胞吸引なし、グループB

30日目で受胎状況を調べると、

グループAは53%、グループBは56%

ということで、6日目の卵胞吸引が妊娠に悪影響でないことがわかります

そして、グループA内で妊娠した牛、してない牛で卵胞液を分類し、

タンパク質解析を行いました

結果、妊娠した牛の卵胞液では脂肪酸が(非妊娠牛と比較して)130%UPしているようです

すばらしい研究ですね

例えば、体外成熟培地の組成を今回の試験結果に近づけることができれば、

受胎しやすい受精卵が大量に生産できるかもしれません

しかし、彼らはなぜ発情周期の6日目で卵胞液を吸引したのでしょうか??

(恐らく第一卵胞波のドミナントを吸引したかった??)

などなど、質問したいことが山ほどあります

私はドイツは行きませんが、行く人はしっかりと調査してきてください

以上、業務連絡でした

2012年12月 3日 (月)

I'll be back...?

今年の夏に生食用での提供が禁止された牛レバーですが、

厚生労働省は研究班を設置して、放射線照射による

殺菌効果を確認する研究に乗り出すことを決定したそうですflair

日本では、食品への放射線の照射はじゃがいもの発芽防止用としてのみ用いられていますbud

レバーの提供には中心部まで十分に火を通すことが義務づけられていましたが、

この研究がうまくいけば生食提供禁止の解除を検討するようですscissors

生レバー復活のためにこのような研究までされているなんて、

意外と(?)生レバーファンが多いのですねcoldsweats02

またいつか生レバーさんにお目にかかれる日が来るのでしょうか?

レバー好きさんには朗報でしたnote

ちなみにET研ではこのような殺菌灯(紫外線)が

実験室や検卵室、クリーンベンチ内に備え付けてありますsign01

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これで実験にお邪魔な細菌はイチコロですpunch