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2015年6月

2015年6月16日 (火)

不思議な卵巣所見

みなさんのご意見をお聞かせください。


症例の概要:症例は未経産ホルスタイン種。プロジェステロン製剤とPGにて発情誘起後、6月10日に人工授精を実施。その際、直腸検査にて、左卵巣にゴルフボール大の腫瘤を触診。
6月16日、同牛への追い移殖のために直腸検査にて黄体確認をしようとすると、左卵巣に1週間前に触診したのと同様の腫瘤を触診。エコーで観察すると、下の写真のようなエコー像を得ました。


Hs101v150616_162050


Hs101v150616_161952

卵巣内に卵胞らしき無数の濾胞状のものと、20mmの主席卵胞らしきものが1個、その他10mmの卵胞が数個。中には卵巣実質が充実している部分もあります。
黄体は存在しません。

中に液体が入っているような、卵胞嚢腫のような触診です。

多胞性卵胞嚢腫か?顆粒膜細胞種か?・・・・

顆粒膜細胞種であれば、一般的な超音波検査の所見で、断層像が境界明瞭で充実感を示し、触診ももっと硬いはずなのですが、今回の症例では、大きい主席卵胞があり、さらには触診がやわらかい卵巣なのです。

我々は卵胞嚢腫を疑っていますが、過去にもこの牛は幾度のCIDR留置とPG投与を試みていますが、この変な卵巣所見は変わらずなのです。
相変わらずの頑固者なのです。

はて、この卵巣所見、皆様はどのような診断を下し、さらにはどのような治療法を試みますか?
ご意見をお聞かせください。

2015年6月15日 (月)

平成27年度歓迎会♪

ET研では歓迎会を開きました~beer

ちょっと遅い歓迎会となりましたが・・・

5名の新人さんと、新所長、

ブログでも紹介されておりましたがつい先日、岩手県から研修に1名来られまして

年齢層がグッと若くなり、なんとなくフレッシュな会となりました。笑

そうそう、女性も増えましたよ~virgovirgovirgo

ふっふっふheart04

20150616_023316
ET研究所は上士幌町という所にありますが、

みんな住んでいるところがバラバラなのもありますし、(上士幌、士幌、音更、帯広)

なかなか大人数で頻繁には集まれないので良い機会となりましたhappy01

実はここ近年、ET研の中で士幌町民の勢力が増しております。笑

昔はほぼいなかったのですが、ここ数年の新人さんは士幌に住むことが多かったので

若い方が多いですね~bud

でも今年は私の住む音更町民も入ってこられましたので音更も少し増えましたwink

地域の話題も意外とネタになりますしね~笑

新人さんはET研に入ってしばらく経ちましたが、

まだまだ分からないことがいっぱいあると思いますwobbly

こうしてみんなと交流を深めて少しずつ仲良くなって、一緒にお仕事がんばりましょうrock

研修に来られた方も短い間ではありますが、一緒にがんばっていきましょうっsign03

さてさて、本日のお料理です↓笑

20150616_023221
これに天ぷら、お寿司がついておりました~restaurant

お腹もいっぱいで大満足な会となりましたcatface

楽しかったでーすnotes

2015年6月12日 (金)

生命をあやつる!?

最近、マイクロマニピュレーターを用いた胚操作の練習をしています。

20150612

上の写真は受精卵の除核(核を取り除くこと)をしている様子です。

左のピペットで受精卵が動かないようにおさえながら、 

右の針で透明帯に切れ目を入れ、そこから核を押し出して取り除きます。

少し前に一世を風靡したクローン動物は、こうやって核を取り除いた後に別の細胞を入れることで作ることができます。

 

私はかつて、除核ってすごく複雑な装置や方法が必要な特別な技術なんだろうなぁと想像していたのですが、意外と単純な方法でできてしまうことに驚きましたhappy02

 

ウシがウシであるための遺伝情報をすべて含んだ、いわば生命のプログラムである

「核」という重要な存在をこんなにも単純かつ物理的な方法で取り除くことができるなんて、なんだか不思議です。

それと同時に、生命を自在に操ることができてしまう生殖工学技術の進歩に恐怖と敬意を抱きましたcoldsweats02

 

…ちなみに「単純な方法」と書きましたが、実は結構コツがいるため、私にはまだまだ修行が必要ですsad

一日でも早く胚操作をマスターし、家畜生産の発展に貢献するために練習するぞー!!

2015年6月11日 (木)

さらなるフレッシュウーマン

今年度新人3名が加わったET研に、さらに新しいメンバーが加入しましたsign03

Dscf3155_2↑お決まりの表札前ショット

岩手県本部からの研修生で、半年間ET研にて修行してもらうことになりますsign03

以前ブログの記事にもありましたが、最近大動物分野に進む女性が多くなってきていることを肌身に感じますeye

我々メンズも尻に敷かれぬよう頑張らねば・・・punchimpact

2015年6月10日 (水)

疲労回復

無性に肉が食べたくなる時ってありませんか?

豚肉に含まれるビタミンB1は疲労回復によいってよく聞きます。
調べてみると、豚肉は身近にある食材の中では抜群にビタミンB1を含んでいるようです。
その含量は牛肉のおおよそ10倍sign03
なんて優秀なんだ。

ビタミンB1は、酵素の働きを助ける補酵素として働いて、お米などの糖質からエネルギーを生み出すのをサポートしています。
不足するとイライラしたり集中力が低下するそうです。


お疲れの時にはおすすめの食品なのでしたpig

2015年6月 8日 (月)

スーパー過剰排卵!

熊本大学の生命資源研究・支援センターの教授らが、

実験用のマウスで1匹のメスから100個以上の卵子を得ることに成功したそうですsign03

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020150608eaab.html

通常は下垂体から卵巣を刺激するホルモンが出て、多くの卵子が成育しますが、

卵子が過剰にならないように調節するインヒビンというホルモンも出ているため、

自然ではマウスは1度に5-10匹の子供を生みますgemini

実験動物のマウスでは効率的に子供を得るために、

メスに妊馬血清性腺刺激ホルモン(PMSG)を投与し、過剰排卵させますdash

この方法では20-30個の卵子が得られますgood

ところが今回はインヒビンを捕らえる抗体が入った「抗インヒビン血清」を使用し、

メスの体内のインヒビンを中和することで、

通常の過剰排卵処置で卵子を100個以上得ることに成功したのだそうですcoldsweats02

この得られた卵子を体外受精し、

仮親の卵管に移植して正常に子供が生まれることも確認できたみたいですscissors

マウスは卵子採取の際に殺してしまうので、

実験動物愛護の点でとても意味のある技術ですshine

牛でも現在の過剰排卵技術がもっと進化すると良いと思いますが・・・

マウスは多産で牛は1頭しか子供を生まないので比較すると

割合的には過剰排卵処置によって非常に大量の卵子が取れているのかな・・・?

2015年6月 5日 (金)

痛くない!!

芝浦工業大学の山西陽子准教授が、針のない注射器を開発したそうですeye

 

注射器の先端から高速で発射される気泡がはじける力で皮膚に小さなな穴を開け、その穴から薬をまとった微細な気泡(なんと大きさ1000分の1mm)が細胞内に注入されるとのこと。

気泡のガスは細胞内で収縮して消えるため、薬だけが患部にとどくうえ、細胞へのダメージも極めて少ないそうです。

つまり痛くない!!子供にやさしい!!!happy02

 

痛みを伴わずに薬を高い精度で目的の場所に届けることができるということで、様々な分野から注目されているというこの素晴らしい技術、当然私も卵子の研究に応用したい!!と考えたわけですが…

すでにウシ卵子の除核操作(卵子から核を取り除くこと)において実用化されつつあるそうです。一歩、いや、だいぶ遅かった…coldsweats02

さらに山西准教授は細胞への遺伝子導入やがん治療、再生医療などへの応用を目指しているとのことでした。

 

泡の力が現代科学の常識をくつがえす日は近いのかもしれませんねsmile

 

2015年6月 4日 (木)

和牛で農地再生

 ナイタイ高原牧場での放牧が始まったことは数日前の記事でお伝えしましたが、今後日本のあらゆるところで和牛の放牧が始まるかもしれないようです(荒廃地放牧 後押し 牛導入、技術習得に助成 農水省 日本農業新聞 2015.6.4)。

 農水省は荒廃した農地に和牛を放牧し、農地を復旧させようと、JAなどを対象に、繁殖牛の購入費と牧柵、簡易牛舎などの資材費を最大2分の1、牛舎から放牧地までの牛の運搬費や放牧の訓練、専門家による技術指導などの経費を、原則として全額助成するそうです。

 飼料コストの低減や飼料自給率の向上にも繋がると考えられています。

 日本の里山・田園風景が大きく変わるかもしれませんeye

2015年6月 3日 (水)

うど

この時期、ET研究所周辺では山菜がとれます。

今日は敷地内にてうどを収穫しました。bud

牛たちの糞から出た養分で大きく育っているようです。flair
調理方法、レシピを調べたところ、きんぴら、うどと牛肉のしぐれ煮などごはんの進むおかずになってくれそうです。

漢方では根茎を解熱・駆風・鎮痛などに用いるそうです。
ちなみに漢字では「独活」と書くそう。
独り身な自分にはなんだか似合う山菜だなと感じたのでした。gawk

2015年6月 2日 (火)

口永良部島の噴火

先日、爆発的噴火をした口永良部島。


「年単位」との専門家の見方も出る中、ふと、あることに疑問を抱きました。


「はて、この島には牛がいるのか?」


一時、島の外へ避難を余儀無くされた住民達ですが、飼育していた牛や豚達はどうなるのだろうか?


調べたら、やはりこの島にも牛が飼育されていました。


島内には四件の生産農家があり計60頭の牛が放牧されています。


放牧で自由に草を食べてしのげれるけど、長期避難で世話ができなければ親牛は痩せる。子牛も出荷の適齢期を過ぎてしまう。


牛が大きな資産となるこのご時世、県として、国として、島にいる牛への対策も講じるべきですね。
http://sp.mainichi.jp/m/news.html?cid=20150601k0000m040119000c&fm=rnk06