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2012年5月16日 (水)

インスタント精子っ!?

先月、京都大学の研究チームが

長期保存したラットのフリーズドライ精子を人工的に卵子と受精させ、

子を誕生させることに成功したというニュースを見ましたconfident

フリーズドライとは、カップめんnoodleなどのインスタント食品に用いられている方法で、

急速冷凍して真空状態で乾燥させる技術ですshine

これまでもフリーズドライ精子の報告はありましたが、

今回の報告ですと室温で3ヶ月、冷蔵庫だと5年間保存可能とのことで、

この技術が牛精液で実用化されれば液体窒素の補充といった作業が無くなるし

運搬も楽になって非常にいいなと思いますflair

http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0035043

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写真はET研究所の供卵牛たちですtaurus

先週から放牧が始まりましたsun

青草食べて、また受精卵をたくさん生産してくださいshine

2012年5月15日 (火)

雄?雌?

最近、酪農家さんより受精卵の雌雄判別(性判別)のご依頼を多数いただきます。

誠にありがとうございます!

性判別は受精卵にダメージを与えないよう、できるだけ少ない細胞を切り取り、

その少量の細胞の遺伝子検査を行うことで雌雄を判定します。

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今回、数年前から昨日までに性判別を行った受精卵の性比を調べてみました。

1,937個のうち・・・・・・・・・・・・・・雌が911個

すなわち、雌率47%です。

フィッシャーの原理で知られる通り、多くの生物の性比は1:1に安定しています。

不思議ですね。

もちろん、日によってどちらかに大きく偏る時もありますが、

トータルを計算するとご覧の通り約1:1。

(ヒトは男:女=105:100と言われています。個人的には牛も雄が少々多いと思います)

この性比をコントロールすることに世界中の多くの研究者が挑むわけです。

最もよく聞く膣内のpH(アルカリ性、酸性)にはじまり、女性の社会的順位、栄養、

疾病、ホルモンバランス、ストレス、年齢、季節などなど。

膣内pHの話は、ドイツのお医者様が性交前に女性の膣を薄い重曹溶液(アルカリ性)で洗浄したところ、

その後生まれた53例がすべて男の子だったというセンセーショナルな結果で大流行しました。

しかしながら、上述したいずれの説にも賛否両論あり、

性比コントロールに至っていないのが現状です。

もちろん我々ET研も性比コントロールにチャレンジしましたが・・・・・、非常に難しい。

その中でも、偶然得られた結果を今日はご紹介したいと思います。

ある実験で、過剰排卵処置後の排卵のタイミングを超音波装置を用いて3~4時間間隔で観察していました。

約2日間、観察を続けました。

観察時期は1~2月・・・・、観察場所はもちろん北海道・・・・。

それは地獄のような日々でした・・・・。

卵巣の観察を終え、数日後に受精卵を回収し採卵結果を記録。

ついでに性判別も行い雌率を確認すると、

「うん?」

卵巣観察を行っていない牛群の雌率より少々高い結果が。

例数を増やすため意を決して追試を行うことにしました。

待っていたのはあの地獄のような、いや、地獄の日々です・・・・。

何とか観察を終了し、データ整理すると対照群(発情期に卵巣観察を行っていない牛群)の雌率

51%(41/80)に対して、実験群(卵巣観察を行った群)は66%(61/92)と7割近くの受精卵が雌と判定されました。

「ここで実験群・対照群の説明」

実験群:卵巣を超音波で観察するため3~4時間毎に捕獲し、直腸検査を行います。

対照群:卵巣を観察しないため捕獲しない=直腸検査も行わない。

これらの結果と過去行われてきた研究を照らし合わせ、

雌牛に対する軽度のストレスが受精卵の性比に影響を与えるのではないかと推察し、

何とか簡易的な処置で卵巣観察を行った時と類似した体内環境を作り出すことに専念しましたが、

現在もその方法を見出すことはできていません。

海外でも本試験の追試が行われ、雌の受精卵が多くなりそうだということが報告されました。

大きく視点をかえる時期に差し掛かっているかもしれません(発情期の生殖器に対する連続刺激とか?)。

今後も我々は農家さんの生産効率を改善するための研究を行ってまいります。

どうぞよろしくお願いしますhappy01

2012年5月14日 (月)

空飛ぶ受精卵!

ET研ではチルド保存(4℃)した受精卵の配送も行っておりますsign03

チルド保存した受精卵は液体窒素が必要ないので空輸が可能ですscissors

今日は九州から9胚注文がありましたが、空輸であれば今日中に福岡空港へひとっ飛びですairplaneupwardright

そして明日移植という感じになっております。

以前の記事(新ETシステム@徳島!)にも書きましたが、受胎率も良好ですhappy01

ということで、今日はチルド受精卵の配送のため帯広空港まで行ってきましたcardash

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今日はすごく天気が良かったですよぉ~sun

ふと温度計を見ると20℃でしたcatface

お昼に大好きなおそばをいただきました。

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ごぼう天ざるですshine

ボリュームありすぎてお盆の意味がないんですけどぉー(笑)

コシの強いそばでとぉーってもおいしかったですdeliciousheart04

2012年5月11日 (金)

十勝新ETシステム

ET研究所では十勝管内を4地区に分けて週替わりでETのプログラムを組んでいます。

今回は研究所からもっとも近い上士幌、士幌、鹿追地区の移植に行ってきましたcardash

分娩時期や連休の関係からか、いつも以上の申し込みがあり、なかなかハードな1日でしたcoldsweats02

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今日移植したのは7軒の農家さんで合計22頭。全頭受胎してほしいですね~。

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鹿追ではレストランを併設した農家さんにも行きましたdelicious

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お昼にハンバーガー(牛乳付taurus)をいただきました。ボリュームもあってとってもよかったですnote

2012年5月10日 (木)

ブラウンスイス

ET研究所にはブラウンスイスもいます。

・・・現在妊娠をして,採卵はしていませんがtyphoon

彼女らには個人的な思い入れがあります。なぜなら・・・

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北海道でブラウンスイスの雌卵(凍結)を作成し,

茨城でホルスタイン7頭に(私が)移植後,無事に生まれてきてくれた5頭の雌だからですsmile

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さらに現在ブラウンスイスを妊娠中sign01

思えばこの子らとは凍っている受精卵snowのときからのお付き合い。

まだ嫁入りはもう少し先のようですが,それももうそろそろ。

詳細が決まったらまたアップします。

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嫁ぎ先はいいとろこに決まってくれますよーにshine

2012年5月 9日 (水)

春レタス

先日鵡川に膣内留置プロジェステロン製剤を抜きに行きましたdash

訪れた農家さんで「レタス収穫していってみれば?」

とのお言葉に遠慮なく収穫させていただきましたsun

鵡川の春レタス最高においしかったですup

今週の受精卵移植全力尽くしますsign03

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2012年5月 8日 (火)

レスポアール レーガンスター ハーゲン!

昨日、天塩郡豊富町の佐藤道寛様より日本を代表するショーカウ「レスポアール レーガンスター ハーゲン号」をお預かりしましたtaurus

得点は国内最高の95sign03

過去に

2006年 北海道総合共進会 グランドチャンピオンshine

2007年 北海道ナショナルショウ グランドチャンピオンshine

などなど輝かしい受賞歴をもちますscissors

採卵が非常に楽しみですdash

「レスポアール レーガンスター ハーゲン」

生年月日:

2001.6.25

検定成績:

2-11 305 11,810 3.6 3.3

父:レーガンクレスト エルトン ダーハム ET

母:レスポアール カムスター ハーゲン

母の父:コムスター リー ET

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2012年5月 7日 (月)

ピンクのドアの中

ET研ってどんなところなのsign02

そんな疑問をお持ちの方に・・・今日はET研の実験室を紹介したいと思いますsecret

このかわいいピンクのドアが実験室でーすheart04

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ではさっそく・・・おじゃましま~すrunnote

なんだかちょっと物がいっぱいですが・・・sweat02

Nt

upwardrightここでは体外受精や核移植など精子や卵子、受精卵などを扱って実験を行っておりますrock

顕微鏡やクリーンベンチなどがありますhappy01

さて次は・・・調剤室hospital

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ここupwardrightは実験に使うお薬を量るお部屋ですsign01

手前にある顕微鏡は受精卵の性判別を行うものですtoilet

体外受精?核移植?性判別?・・・気になるワードがたくさん出てきたかもしれませんが、

実験室でどんなことをしてるのか?については、おいおいアップしていきたいと思います~wink

2012年5月 6日 (日)

新緑!

GW最終日午前は快晴となりましたsun

ということで今季初の(週末限定)自転車通勤bicycle

ET研周辺も御覧のように新緑がまぶしい季節になりました。

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今日は培養中の細胞にエサを与え、明日の仕込みです。

明日から、パワー全開がんばりますup

2012年5月 1日 (火)

新ETシステム@徳島!

ETシステムとは、ET研究所職員が農家さんの庭先まで受精卵を配送しETする新しい試みですnew

3月、北海道上士幌町から徳島県までチルド(4℃、冬眠状態sleepy)空輸した受精卵の受胎結果が出ました

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8頭にET7頭の受胎を確認(受胎率87.5%good

全農ET研究所の受精卵はフレッシュな状態で全国どこへでも配送が可能ですsign03

全農ET研究所ブログ開設です!

こんにちはsun

JA全農ET研究所のブログが本日開設ですsign01

このブログでは、受精卵移植(ET)や人工授精(AI)技術についてわかりやすく情報を提供し、もっと全農ET研究所の「今」を知っていただくことを目的としていますtaurus

お客様に楽しみにしていただけるような最新newの情報を紹介していけるブログを職員一同で作り上げていきますので応援よろしくお願いいたしますconfident