DNAの抽出
北海道はだいぶ肌寒い季節になってきました
北海道の冬は初体験なので、気を引き締めていきたいと思います。
さて最近新たな機械を導入しました。
これはDNAの濃度を測定する機械で、
今までは1サンプルずつ濃度測定していたのですが、
この機械のおかげで一回に8サンプルずつ測定可能になりました
この機械でDNA抽出を効率化し、どんどんゲノム解析を行っていきたいと思います
それではまた。
北海道はだいぶ肌寒い季節になってきました
北海道の冬は初体験なので、気を引き締めていきたいと思います。
さて最近新たな機械を導入しました。
これはDNAの濃度を測定する機械で、
今までは1サンプルずつ濃度測定していたのですが、
この機械のおかげで一回に8サンプルずつ測定可能になりました
この機械でDNA抽出を効率化し、どんどんゲノム解析を行っていきたいと思います
それではまた。
本州ではまだまだ暑い日が続いていることかと思いますが,北海道は今
秋真っ盛りです
朝夕はめっきり涼しくなり,はやくも車の暖房を使い始めました
十勝の秋といえば,もちろん続々と収穫時期を迎える美味しい野菜ですが,
個人的に一番好きなものはといいますと…
そう,澄み渡る青空です
ET研究所の位置する北海道十勝地方は,年間を通じて晴天率が非常に高く
「十勝晴れ」という言葉もあるくらいです
秋から冬にかけては特に天気の良い日が続き,収穫期を迎えた畑の上に
青空が広がる光景にはいつも感動しています
また,夏の終わりから秋にかけては牧草の二番刈り全盛期でもあります
先週も,いたるところで牧草ロールづくりが行われていました
広大な土地を持つ北海道では牧草の自家栽培が主流です
十勝の澄み渡る青空のもとでたっぷりの日差しを浴びた美味しい牧草を食べて
ウシたちも健やかに過ごしてほしいものです
ブログをご覧のみなさま,ET研究所にいらっしゃるなら秋がおすすめですよ
先日、全農畜産事業部グループの新入社員・職員合同研修会があり
私も参加してまいりました
研修のなかでは、今後の日本の農業について考えるグループワークがありました。
飼料販売からスーパー等への販売まで幅広い業種の人でグループが構成されていたため、
日頃の仕事内容を聞くだけでもかなり勉強になりました
討論の時間では、次々にアイデアや意見が出て、
日本の農業をより良くしたい同志で話せる楽しさを再確認!
この経験を生かし、
一日も早くお役に立てるようになりたいと改めて奮起した研修でした!
これからも頑張ります
ET研究所における採卵風景はこれまで何度もブログで紹介してきました
採卵棟の枠場10個に供卵牛を入れ,複数名の獣医師が一斉に採卵を行います
個々の枠場にはペーパータオルやアル綿,さらにはPGやイソジンなどの薬剤が
設置されており,効率的に多くのウシから採卵を行うことができます
床暖房完備に加え,牛舎と採卵棟の間には凍結防止のためのロードヒーティングが
さらに検卵室とパスボックスでつながっているため,採卵を終えたフィルターは
待機している技術者によってすぐに受精卵の探索,品質評価にまわります
が,しかし
時にはこの恵まれた設備を出て,ワイルドな環境で採卵を行うことも
工事の関係で採卵棟まで連れてくることができなかったウシたちを
牛舎の連スタに並べて採卵しました
腰を振らないように隣り合わせでぎゅうぎゅうに詰めてます
キック防止は平打ちで↓
どんな環境や状況においても採卵を行い,皆様に1個でも多くの受精卵を
お届けする,それが我々ET研職員の使命なのです
これからも職員一同力を合わせて受精卵生産に励んでまいります
「はゆり」号と「ふくこ」号の凍結受精卵を販売します。
受精卵の詳細は、下記の広告をご覧ください。
和牛生産にかかわるすべての人が胸躍らせる季節がやってまいりました
そう,来週9月7日より11日まで,第11回全国和牛能力共進会(通称「全共」)が
宮城県にて開催されるからです
5年に1度行われるこの全共では,全国の優秀な和牛が一堂に会し,改良の成果や
その優秀性を競います
各都道府県が威信をかけて戦う,まさに和牛のオリンピックなのです
体型などの改良成果を審査する「種牛の部」と,肉質審査の「肉牛の部」がありますが,
肉牛の部の北海道代表として,ET研にて生産された「鼈甲丸」が選ばれております
勝早桜5を父に持ち,二代祖は安定の安福久まさにエリートですね
私が採卵した受精卵だったらどうしよう…と期待しましたが,
残念ながら違ったようです
ちなみに移植したのはこの人 ↓
以前ブログにて紹介した,受胎率80%を誇るスゴ腕移植師です
(2016年2月26日「トリプルエイト」http://etken-blog.lekumo.biz/et/2016/02/post-f352.html)
ET研究所職員,上士幌町の皆様,その他生産に関わったすべての人の夢を乗せて,
がんばれ鼈甲丸日本一の座をつかみ取るんだ
8月16日の記事にもあった通り、
ET研究所がある上士幌では、気球が有名です
そのため道路にある地名の標識も...
このように、気球の形をしています
私はまだ気球に乗ったことがないので
上士幌にいるからには乗らねばと思っている次第です
今週ET研究所では,スーパーVIPなお方のご来訪がありました
なんと,今年7月に任期を終えた全農の前理事長がET研究所に
激励に来てくださったのです
長きにわたり全農を支え,牽引してきた前理事長がこんな北のはずれの
研究所にお越しくださるなんて…本当にありがたいことです
全農に入って最初の新人研修においても前理事長講話の機会があったのですが,
「とにかく現場に出ろ!」という熱いメッセージに,強烈に感銘を受けました。
今回は繁殖義塾にて,我々ET研職員のために講話をしてくださいました
国内の農畜産業に関する,普段決して聞けないようなお話をしてくださり,
本当に勉強になるとともに,身の引き締まる思いでした
どんな状況下においても,生産者と消費者の皆様の幸福に貢献すべく,
歯を食いしばって進んでいかなければならないと強く感じました
そのために我々にできることは,一個でも多くの受精卵を作り,一頭でも多くのウシを
妊娠させること,そんな地道な努力を積み上げるのみです
これからもET研究所をよろしくお願いいたします
本日初めて受精卵のバイオプシーの練習をしました
顕微鏡下で受精卵を見ながら、ブレードを使って受精卵を切り、細胞を分離します。
切除した細胞はゲノム増幅を行った後、ゲノム解析に用いたり、他にもその細胞を用いて、性判別もできます。
たった十数個の細胞があればこれらの作業は行えるので、びっくりですね
きれいに切ることができるようになったら写真を撮って紹介したいと思います。
日々成長できるようにこれからも頑張っていきます。
よろしくお願いします
道外出身の私は
北海道の景色に毎日感動しています
最近は一面に広がるコーン畑に目を奪われます
おそらく道内の方は見慣れていて感動も薄いでしょうが
このような広大な景色は北海道ならでは!ですよね
(写真よりも本物はずっときれいなのですが、伝わりづらいですね...)
このデントコーンを牛さんたちが食べるのだなぁと想像すると
穏やかな気分になります
これからもきれいな景色をブログでお届けできたらいいなと思っています。
写真撮影をうまくならなければ!
お盆休みも終了し,北海道は完全に秋モードです
先日の花火大会では,上下ヒートテックの重装備で臨んだにもかかわらず,
寒さに凍えながら毛布にくるまって鑑賞しておりました
短い夏の思い出の中で一番心に残っているのは,やはり佐賀県唐津での採卵です
地域の皆様による,ものすごい協力体制に感動しっぱなしでした
と,いうことで本日はからつ採卵の検卵編です
野外採卵では,受精卵にダメージを与えない温度や光の管理が重要なのですが,
JAからつではいつもスペシャルな検卵設備を用意してくださいます
じゃーん,これがJAからつ式,検卵室です
屋根に向かうホースにご注目
コンテナの上から水を流し続けてコンテナ内の温度を下げてくれています
コンテナ内にエアコンもついているのですが,あつーい九州の夏ではエアコンだけでは
足りないということで,コンテナ全体を冷やしてくれているんですね
ほんとにすごい
コンテナ内は完全に実験室仕様になっており,3名体制で39頭の検卵を行いました
2台の凍結機も満員御礼のフル稼働です(写真は凍結を始める前です)
からつの皆様,本当にありがとうございました
またからつでの採卵に参加できる機会を期待しつつ,
少しでも皆様のお役にたてるよう技術向上に努めます
8/11が祝日だったこともあって長いお盆休みを過ごしている方が多いのではないでしょうか!?
ET研究所でも週3回ある月・水・金の採卵のうち14、16日はお休みです
しかし、来週からの採卵に向けて過剰排卵処置やAIなど採卵チームには仕事が・・・
研究チームも例外ではなく、先週始めた体外受精卵のお世話などをしております。
管理課は受精卵の抽選作業や証明書発行で忙しそうです。
いつもお疲れ様です。
今週の上士幌町は
バルーンフェスティバル開催があり盛り上がっておりました。
遠くに気球があがっています
ナイタイ高原牧場も観光客が多く駐車場がいっぱいでした
今週は金曜日が祝日のため、月水木という変則的な採卵日でした。
私が行っている業務は検卵なのですが、正確さももちろん重要ですがスピードも重要です
自分はまだ早いときで15分程度はかかってしまうのですが、早い人だと10分ほどでどんどん検卵していきます
一人前になれるように早さと正確性を意識しつつ、これからも頑張っていきます
8月になり1週間が経ちましたね。
最近の上士幌は涼しい気候が続いています
このブログでも度々取り上げている通り
ET研では、食肉処理場で採取した卵巣を用いて体外受精をしています。
私はまだまだ練習の身です
私が初めて体外受精を行ったのは先月のこと。
先輩に見守っていただきながら行いました。
ちゃんと育ってくれるかなと、かなりのドキドキ
数日経ってから顕微鏡を覗くと...
何個か胚盤胞が
ホッとする気持ちと嬉しさで、心がいっぱいになりました
これからも練習を重ねていき、精度を上げていきます
「としえ1」号と「てつせん」号の凍結受精卵を販売します。
今回の目玉はなんといってもET研が誇る脂肪交雑・枝肉重量ともに優秀な「てつせん」号です。
「としえ1」号も脂肪交雑に優れています
受精卵の詳細は下記の広告をご覧ください。
みなさん、お久しぶりです
東日本分場です
東も活動活発に採卵行ってマース
農家採卵で色々なところへお邪魔をするたびに、作業を円滑に行うためのみなさまの工夫等がよく目に付きます
みなさん手が器用な方が多いのか、何でも自分で作ったりしてしまうのですよね~
先日神奈川で採卵させていただいたのですが、この枠場神奈川の方の手作りなんですよ
信じられませんよね、このクオリティー
ペーパータオル入れやその他もろもろの道具入れもバッチリ装備されてます
作業台も枠場の間にあるのですぐに道具を取る事が出来てとても効率良く作業ができました
還流液をぶら下げている棒も伸び縮み可能で、このくらい高いところにあると液の流れが速く、採卵しやすいとET研の獣医師達は大絶賛でした
空いている牛舎を改造して採卵棟にしていただいたのですが、写真のようにすぐそこへ牛をつないでおけるし、枠場の数が多いので牛の入れ替えも楽チンでした
今、流行のDIY
ところでDIYってなんの略か知ってますか
「Do It Yourself」の略なんだそうです…恥ずかしながら今知りました。笑
ちなみに枠場の作成者の後ろ姿です笑
すごいです!尊敬です
今週,佐賀県の唐津市で行われた採卵に参加させていただきました
普段は実験室にこもって顕微鏡ばかり覗いている私,野外採卵に同行したのは
なんと今回が初めてです
JAからつではこれまでにも採卵させていただいており,皆さんとても親切で協力的だと
いうことで,ドキドキワクワクしながら初めての採卵を迎えました
北海道とは比較にならないほどの酷暑の中,2日間で39頭採卵という
一大イベントのスタートです
1日目はなんと27頭ということで長期戦を覚悟しておりましたが,
JAからつおよびJAさがの職員の方々,生産者の皆様によるものすごい協力体制の中,
あっという間に採卵が終わりました
ヒートストレス全盛時期にも関わらず採卵成績は良好で,うれしい悲鳴をあげながら
検卵に励みました
採卵後はすぐに新鮮移植を行うのですが,受卵牛を連れてきて
いただいたおかげでとてもスムーズに移植を終えることができたようです
話に聞いていた通り,からつの皆様には本当に多大なるお力添えを頂きました
採卵者一人一人に扇風機をあててくださり,さらには一頭採卵するごとに
キンキンに冷えた飲み物を差し出してくださったり,ありがたいお気遣いに感動
初めての野外採卵でこんなに素晴らしい経験ができた私は幸せ者です
これからも地域の皆様と連携して日本の畜産生産基盤を支えていけるよう,
成長したいと思います
…長くなってしまいそうなので,からつ採卵の検卵編は来週お届けします
お楽しみに~
先週になりますが、繁殖義塾にてホルスタインの一斉採卵が行われました。
その頭数なんと30頭!!
当日は牛を飼養しているところから牛を繁殖義塾へトラックで運び、義塾の枠場へおさめ
ひたすら採卵、検卵、凍結作業
その日の様子がこちら・・・
現場の緊迫した様子が伝わってきますね。
別のアングルからみると、ここが元小学校の体育館だったことが分かります。
採卵している奥に舞台が見えてます。
ちなみに忙しいのは採卵当日だけではありません。
採卵をおこなうためには一週間前にAI、さらにその前には過剰排卵処置と作業は盛りだくさんです。
あいにく海の日の3連休はこの過剰排卵処置の最中であったため、お休み中にも関わらず作業に繰り出した職員も
本当にお疲れ様です
おかげさまでなかなかの採卵成績をおさめることが出来ました。
ホルスタインX受精卵の供給をこれからもおこなっていきます。
食肉処理場で卵巣を採取していると,しばしば写真のように巨大な卵胞を持つ
卵巣に遭遇します
(右側は通常サイズの卵巣です)
巨大な卵胞は「卵胞嚢腫」と呼ばれる病気の一つで,発育した卵胞が排卵せずに
卵巣にとどまり続けることで発生します
分娩後のウシではこの卵胞嚢腫が高い確率で発生するため,畜産経営に大きな
損害を与える非常にやっかいな存在です
卵胞嚢腫があると採卵プログラムに入れないため,ET研究所においても
効率的な治療方法を確立すべく奮闘しております
この卵胞嚢腫,どうやらヒトでも発生するみたいですね
ヒトの卵胞嚢腫の中には「皮様嚢腫」と呼ばれるものがあり,
巨大な卵胞の中に皮膚や髪の毛,骨などが含まれるそうです
卵巣の中に髪の毛なんて,怖すぎる…
ウシにおいて卵胞嚢腫の発生が多いのは冬だといわれていますが,
最近やたら多いような…
やはり連日の暑さでウシもまいっているのでしょうか
十勝の短い夏はもうすぐ終わろうとしています
ウシたちよ,あと少しの辛抱だ
今週の月曜日に畜魂祭が執り行われました。
ET研究所職員だけでなく、上士幌の畜産に関わる多くの方が参列しました。
立派な碑のもとで供養は滞りなく終了しました。
個人的には乾杯が牛乳だったのが印象的でした
研究、生産両方に大変貢献してくれている牛さん達への感謝の気持ちを忘れずに
自分自身に気合を入れ直し、これからも業務に邁進していきたいと思います
ET研究所の会議室に入ると...
今まで発表されてきた研究のポスターがたくさん貼ってあります
働き始めて4ヵ月の私にとって、まぶしい光景です
いつか先輩方のような研究ができるよう
勉強していきます
黄金の左腕を持つスーパー技術者がひしめくET研究所ですが,
ごく少人数ではあるものの,ウシにほぼ触ることのないペーパー獣医師が存在します
かくいう私もその一人
人工授精や採卵の技術を一応習得してはいますが,普段は実験室にこもって
顕微鏡ばかり覗いております
採卵においても検卵や受精卵の品質評価を担当しているため,
獣医師っぽい仕事は一切行っていないという見事なペーパーぶり
ところが本日 深刻な人員不足によりペーパー獣医師である私も
久々に採卵を行うことになりました
3か月ぶりの採卵ということで,ちゃんとバルーンを設置することができるかドキドキ
久しぶりでも体は覚えているもので,きちんと回収することができたようです
あ~よかった
(本日は写真がないので先日の採卵棟の様子です)
緊急出動さえできない真性のペーパー獣医師にならないよう,たまには現場で
汗を流すことも大切ですね
みなさんこんにちは。
働き初めて3か月、検卵に参加してまだ一か月も経っていないのですが、
ランク分けなどに悪戦苦闘しながらも頑張っております
今回は検卵において重要な道具について少し紹介します。
それはこちらです。
そう、顕微鏡です
自分はこの顕微鏡がとてもお気に入りで、大抵この顕微鏡で検卵しています
ET研にある顕微鏡の中でもかなり古いものらしいのですが、自分には一番見やすいです。
まだまだ未熟ですが、どんどん検卵して慣れていきたいと思います
よろしくお願いします
研究をしていると、何度やっても楽しい作業が存在します。
わたしの好きなことといえば
蛍光画像の撮影と画像編集です
よくブログに登場するこのような写真
受精卵の細胞を蛍光染色したものです。ひとつひとつの細胞が青く染まっています。
この染色では生きている細胞と死んだ細胞(死細胞)ともに染まってしまうため、
死細胞のみを別の色に染めて、生きている細胞の数を算出します。
死んだ細胞は赤色に染めています。
それがこちら
赤く染まっている細胞が4つありますね。
そしてこれを発表などに使用する際は画像編集ソフトで重ねて・・・・
下のような画像をつくります。
きれいな画像に仕上がるように調整をおこなっています。
満足いくものが出来上がると気持ちいいものです。
連日猛暑が続いていますが,いかがお過ごしでしょうか?
ET研究所のウシたちもヒートストレスに負けぬよう,頑張っております
本格的な夏を迎え,ET研の新人職員および研修生もたくましく成長しております
受精卵を扱った経験ゼロの新人さんたちは日々地道な練習を重ね,
検卵業務の戦力として加わるようになりました
検卵室の顕微鏡はフル稼働です
2-3人体制で検卵をしていた昨年度が懐かしい…
大幅な戦力アップのおかげで,検卵のスピードは格段に上がりました
日々パワーアップしていくET研究所をこれからもよろしくお願いいたします
先日、ランチにナイタイ高原のレストハウスに行ってきました
レストハウスに到着し、車を降りると
気持ちいい風が吹いており、涼しく感じました
放牧されている牛たちも涼しさを感じていることを願います
おいしいランチと広大な景色を堪能し、充実したお昼休みでした
全農繁殖義塾において,繁殖技術研修生は受精卵生産の技術習得だけでなく,
定期的に講義および実習によってウシ繁殖の基礎的知識を学んでいます
今週行われた実習はこれ
ウシ生殖器の解剖実習です
ウシの膣から子宮頚管,子宮,卵管そして卵巣の位置関係やサイズ,
内部構造などを実際に体感しながら学びました
さらには色素の入ったストローで人工授精をし,自分が意識した位置に
きちんと注入できているかを確認しました
と場で採取した子宮は血まみれでグロテスクな状態なため,ひいてしまう研修生も
いるのではと心配していましたが,みんな一生懸命子宮をいじり倒しておりました
講義が終わった後,とっても嬉しいコメントをくれた研修生が…
「この実習を受けたことで,今後の直検に対する意識が大きく変わります」
…思わず泣きそうになってしまいました
研修生の皆さん,全農義塾でしっかりと学んで技術を身につけ,
日本の畜産の未来を支える技術者に成長してください
私たちは全力でみなさんを応援し続けます
皆様お待たせいたしました
高育種価牛「むつき」号と「はなこ」号の凍結受精卵を販売します。
詳細は下記をご覧ください。
お気軽にお問い合わせください。
ET研究所では,食肉処理場(と場)で採取した卵巣を用いてIVFをしています
と場卵巣を用いたIVFでまず最初の重要な関門となるのが,
どれだけたくさん卵子をとれるのか,ということです
採取できる卵子の数が多いほど多くの受精卵をつくることができるため,
「1個の卵巣から平均何個の卵子がとれるか」を常に意識しながら作業しています
同じメンバーで吸引しているにもかかわらず,たくさんとれる日とそうでない日が…
その原因として一番大きいのはこれ
卵巣に存在する卵胞の数です
これらの卵巣ペアはどちらも同じ月齢のホルスタイン経産牛のものですが,
卵胞の数が全然違いますね
卵巣に存在する卵胞の数はAntral Follicle Count (AFC)と呼ばれ,
ウシの繁殖能力を示唆する重要なパラメーターであるといわれています
エコーでカウントすることができるため,このAFCを利用して繁殖能力の高い
ウシを選抜する試みが世界中で行われています
卵胞数が少なくても,きちんと卵胞発育・排卵・黄体形成のサイクルが動けば受胎に
問題ないとは思いますが,やはり右のような卵巣を持つ牛を増やしたいものですね
少し前から十勝では牧草の収穫が行われ、ロールづくりやサイレージづくりが行われています。
ナイタイ高原牧場でもサイレージづくりのために牧草を運ぶトラックが頻繁に出入りしていました。
今年は天候にも恵まれてロールづくりも無事に進んでいるようです
今日はそんなロール作りの一部をお見せします。
牧草を刈ったあと天日干しします。トラックをつかい全体をかき混ぜて乾かします。
そのあと機械を使い丸めていきます!
ちょうど丸め終わったところがこちらです。
きれいに丸まることに毎度ながら感動しています。
さらにビニールをかける機械を使い巻いていき、
完成したのがこちら!!
どれも同じ大きさ・形できれいに仕上がります
このあとトラックにつまれ運ばれていきました~
牛たちの口に入るのはいつになるのかな!?
今週ET研究所では,新人・転入者の歓迎会としてバーベキューが行われました
公式イベントとしてバーベキューをやるのは初めての試みであり,
ウキウキしながらこの日を待ちわびておりました
会場は繁殖義塾の駐車場です
日本全国を飛び回るET研職員30名が奇跡的に集結しました
超高級佐賀牛様を筆頭に,海鮮やジンギスカンなど盛りだくさん
とれたて山菜の天ぷらコーナーまで出現しておりました
ほんとに楽しかった~
こんな大イベントの準備をしてくれた方々,ありがとうございました
日本の皆様がこれからも美味しいお肉をたくさん食べられるように,
受精卵供給に尽力してまいります
新しい実験を始めようといろいろ情報収集をしていたところ
「sisodium tetraborate」が必要らしい・・・
見慣れない英語の化学薬品名のため調べてみると
日本語にすると四ほう酸二ナトリウムという物質のようです。
ほう酸というと私にはゴキブリ団子しか思いつかないのですが、
この四ほう酸二ナトリウムは毒性はありますがゴキブリ団子のほう酸ではないそうです。
ちなみにゴキブリ団子に入っているほう酸の人間の致死量は
半数致死量(LD50)が5 g/kg 程度で、体重60kgでは約300gで半数致死量ということになります。
おおよそゴキブリ団子90個が半数致死量ということに(もちろん、レシピによって異なります)
だからといって間違って食べないようにしたいものです
みなさん、こんにちは!東日本分場です~
東日本分場では農家採卵で様々な場所に出向いて採卵させてもらってます
本日は検卵あるあるネタを紹介したいと思うのですが、採卵した受精卵を検卵しているときに検卵シャーレの中にドロドロの粘液がぁ~~~ってことよくありますよね
牛の粘液が多いと粘液に受精卵がくっついてしまったり、パスツールピペットにへばりついて扱いが難しくなることがよくあります
これが非常に検卵のロスタイムなんですよね
そこで私たちは粘液除去器というのを使用しています
シリコンでできている外筒の先端にいくつかの小さな穴が開いていて、外筒の中の内芯を引くことによって筒の中に粘液が入ってきて粘液を除去できるという棒です
この日ももちろん使用しまして、、、
たくさんとれました~
たくさん取れるとちょっとスッキリしますね(笑)
このおかげでドロドロに邪魔されることなく検卵もすばやくできますし、バルーンに粘液が詰まることも防げますね
あースッキリ(笑)
先週と今週,ET研究所にはとってもフレッシュなお客様がいらっしゃいました
帯広畜産大学 家畜生産科学ユニットの皆さんです
2年生の授業の一環としてET研究所を訪問してくれたのですが,
我々にとってはもはや6月の恒例行事となっています
学生さんを迎えると,「ああもう1年たったんだなぁ」と時の流れを実感します
ET研究所の事業について説明した後,採卵棟と検卵室を見学してもらいました
人数が多いので,3班に分かれての見学です
みなさん真剣に説明を聞いていました
自分の学生時代を思い返してみると,受精卵というのはあまり身近な存在では
なかったような気がします…
繁殖学の実習で受精卵回収を見学したくらい
これだけ受精卵移植が普及した今,人工授精と同じくらい重要な技術として
受精卵についても学ぶ機会が必要ですね
今回の帯広畜産大学の訪問のような素晴らしいカリキュラムが
色々な大学で増えますように
それから,今回来てくれた中の誰かが受精卵の仕事に興味を持ち,
いつか一緒に受精卵生産のために働いてくれますように
胚を体外で培養していると、培養7日目くらいで透明帯から孵化します。
さらにそのまま培養を続けると、段々大きくなり
(写真のように拡張してきます)
培養10日目くらいには胚は残骸をのこして形がなくなります。
体内ではというと
ウシ胚は孵化後に栄養膜細胞(胎盤になる細胞)が増殖し伸張胚と呼ばれる状態になります。
その名前のとおりなが~い胚になるのです。
この体内でおこる現象を再現するための培養系がすでに確立されており、
この培養系では20日くらいまで培養が可能で、胎盤特異的な二核細胞(ひとつの細胞が核を二つ持つ)が認められるそうです。
通常の培養では伸張胚をお目にかかることはないので興味津々
未知なる領域とは気になるものです
高育種価牛「ひさみ」号と「ちょろまつ79」号の凍結受精卵を販売します。
2頭とも平成29年公表の北海道育種価において優秀な成績をおさめています。
受精卵の詳細については下記をご覧ください。
受精卵…というと,どんな形を想像するでしょうか
多くの方は,こんな姿をイメージするはず
もちろんそのイメージは正しいと思います
これは,「胚盤胞期」と呼ばれるステージの胚で,受精からおよそ1週間で
この形に発育します
ET研究所で供給している受精卵も大体これくらいのステージです
これらの受精卵を移植した場合,ウシの子宮の中でどんな形に変化するかというと…
こうなります
胚盤胞期胚は受精卵を保護していた透明体から飛び出し(これを「孵化」といいます),
さらに細胞分裂を繰り返しながらどんどん大きくなっていきます
ちなみに矢頭が受精卵が飛び出した後に残された透明体,矢印は
まさに孵化しようとしている受精卵です
受精卵は移植した後,孵化することでようやく着床し,妊娠が成立します
ですので,「孵化する」ということは,妊娠成立の第一歩,不可欠の変化なんですね
私はいつもこの孵化胚に,とてつもない生命のエネルギーを感じています
みなさま,移植した受精卵が無事に孵化するよう,応援してあげてくださいね
先週末、北海道ブラックアンドホワイトショウが安平町で開催されました。
ちなみに、ET研究所から安平町まではおおよそ180キロくらい、車で2時間半ほどです。
道民的感覚ではそんなに遠くないという認識のようです。
参加者は全道各地から牛のコンディションを整えつつ参加していることを考えると恐れ入ります。
牛たち堂々の入場です
そして今年も・・・
繁殖義塾の研修生たちが見学に参加しました。
繁殖義塾では人工授精や胚移植のスキル習得だけでなく、このような課外授業もおこなっています
見学中の研修生たち
そして本日のサービスショット
ピンクのおっぱいいっぱい!
グランドチャンピオンはこの牛でした。美しい
おめでとうございます
全農繁殖義塾では,繁殖技術研修生の二期生として新たに6名を迎えました
研修生は1-2名ずつ4つのチームに分かれ,現場で様々な技術を磨いていますが,
週に何回かは全員が繁殖義塾に集まり,座学の講義を受けています
この日の講師はET研究所が誇る若手ET師のMくん
みんな一生懸命学んでおりました
座学の講義では繁殖分野の著名な先生方も外部講師としてお呼びする予定です
このような恵まれた環境で,立派な技術者に育ってほしいものです
実験データを得るためには、いつも細々した作業の積み重ねばかりです。
今日はその中から細胞数カウントについてご紹介しましょう。
ケースNo.1
受精卵の細胞数カウント
受精卵の細胞を蛍光染色してカウントします。カウント方法は手作業!!!
顕微鏡画像を写真にとり、印刷、青い丸(細胞)の数をペンでチェックしながら数えていきます。
多いときにはひとつの受精卵で300細胞くらいあります。これを受精卵の個数分こなすまで終わりません!
写真に撮っておくと時間があるときに作業できるから便利です
ケースNo.2
精子数カウント
精子濃度を測定するために精子をカウントします。
主に体外受精に使う精子を一定濃度にするために行います。
セルカウンターと呼ばれる道具に希釈した精子懸濁液を入れ、升目に入った精子を数えて精子濃度を算出します。
矢印で示したのがひとつの精子です。いったい何個あるんだ・・・?
すべての升目を数えることが出来ない場合(精子の数が多すぎだよ~)には、16マス中4マス数えて4かけるなどの方法を使います。
ET研究所では受精卵の細胞数と精子を数えることが主でしょうか。
新たなケースを発見したらまた紹介したいと思います。
ET研究所の事業の根幹,それはもちろん体内採卵です
昨年度ET研究所では,およそ28,000個の受精卵を生産いたしました
この大量の受精卵生産を支えるために大活躍したものといえば…
プログラムフリーザー,つまり凍結機です
受精卵の生存性を損ねることなく凍結保存するため,厳密に管理された
温度設定のもと,ほぼ毎日のように,多いときには一日に何回も稼働し続けました
そんな大忙しの凍結機ですが,たまにはメンテナンスが必要です
きちんと設定した温度で動いているか,ログデータを取りました
うーん,文句なし
来週からもまた,大切な受精卵を凍結するためにバリバリ働いてくださいね
5/8のブログでは東日本分場から場外での移植について紹介がありました。
ET研ではET研で採れた受精卵を受胎させた妊娠牛も販売しており、
今日はこの妊娠牛たちをつくる場内での移植をご紹介いたします。
場内移植は基本的に採卵日に行われ、新鮮卵を移植しております。
移植当日に黄体チェックをクリアした牛たちがリストに上がってきます。
写真はリストをもとに受精卵の振り分けをしているところです。
この後、受精卵は移植用ストローに詰められ、受精卵をYTガンにセットし牛舎へ向かいます。
牛舎では・・・
チームワーク抜群!!
移植者と補助者で協力して作業を進めていきます。
補助者は牛の捕獲をする、尾椎麻酔を打つ、牛の陰部を開く、受精卵を手渡す
移植者は牛の糞だしをする、陰部を拭く、受精卵を移植する
この日も移植数が多い中、すんなり作業は終わりました。
さわやかな初夏の季節を迎え,ET研研究所での採卵は順調に進行しております
長い冬のコールドストレスから解放され,高品質胚がぞくぞくと採れていますよ
さて本日はちょっと久しぶりになってしまった「地味にすごい!シリーズ」第二弾です
本日紹介するのはこれ
採卵用フィルターの洗浄です
採卵用フィルターについては少し前に紹介しましたが,覚えていらっしゃいますか
(3月10日記事「採卵用フィルター」参照)
子宮の還流液は上の写真のようなフィルターを通し,受精卵だけをキャッチします
このフィルターに集められた受精卵をシャーレに移して検卵をするのですが,
このフィルター洗浄こそが受精卵の回収率を左右する,超重要な作業なのです
子宮内の粘液は還流液とともに洗い出され,このフィルターに絡みます
特にホルスタイン経産牛は粘液が多く,フィルターが詰まってしまうこともしばしば
フィルターに絡んだ粘液は受精卵も絡めていることが多いので,
しっかり粘液をはがさないと受精卵をシャーレに移しきることができません…
ET研究所が誇る職人はフィルター洗浄歴10年以上,まさにプロ中のプロです
本日も非常に軽快な音を立てながら粘液をはがし取っていました
びっしりこびりついた粘液を水圧で浮かし,浮いた部分から攻め込んではがし取る
熟練のなせる業ですねぇ
たまに職人以外もフィルター洗浄をしますが,音が全然違います
受精卵の回収率にお悩みの方,フィルター洗浄を見直してみてはいかがでしょう
高育種価牛の「ふくこ」号と「ひみこ」号の凍結受精卵を販売します。
詳細は下記をご覧ください。
質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
ET研東日本分場でも各地域で定期的に新ETを実施していますが、今回は4月末に千葉県で受精卵を移植(ET)を行ったときの写真をご紹介します
乳牛に和牛受精卵をETしている風景ですが、1頭の牛を酪農家、JA担当者、全農職員の3名で保定しています
こうなると牛はもう観念して動きません
そこで当所のエースである女性ET師の出番です
完璧に保定してもらった牛にわずか1分で移植完了
牛舎に到着してからETまでの流れ
牛の捕獲・保定(酪農家、JA職員等)
対象牛の卵巣等の状況チェック(ET師)
受精卵の移植器へのセッティング(僭越ながら筆者)
ET実施(ET師)
このチームワークと連係プレイが受胎率の高位安定には欠かせません
関係者のみなさまいつもご協力ありがとうございます
引き続きよろしくお願いいたします
こんにちは東日本分場です
先日千葉の農家さんへ採卵で伺わせていただきましたが、良いものを見つけたので紹介したいと思います
現場作業に従事しているみなさまはよくこんな経験あると思うのですが、作業をする上で牛を保定することは欠かせませんが、それでも牛が大暴れして作業がなかなか進まなかったり…蹴られてヒヤッとしたり、実際に蹴られてしまって痛い思いをしたり…やはり体の大きな動物なので油断はできませんよね
そこで紹介したいのがコチラ
さて、スタンチョンの上にあるものはなんでしょう~
普段はロープで固定してこのような状態にあるのですが、それを下ろすとこんな感じになります↓
一瞬で牛が枠に入れられたかのような状態になっています
これで尻を振る動きは防ぐことができますね
最後にお尻の後ろにある横向きのパイプを前に押していくと…
これで後ろ蹴り封じです
すばらしいアイディアです
この方法なら多くの頭数を簡単に保定することができますよね
すごいです~~採卵に伺ったET研一同感心してしまいました
本当に作業がし易いありがたい
スムーズに作業ができました
今日もまた素晴らしいアイディアとご協力に感謝の1日でした
ようやく春めいてきましたが,季節の変わり目に体調をくずしている方はいませんか
今朝は氷点下でしたが来週末は25度まで上がるとのこと…春の北海道あるあるですね
ET研究所では,いまだかつてない規模で風邪が大流行しています
先週頭くらいから登場したET研風邪はまたたく間に広がり,
10人以上が被害にあっています
休む人,早退する人,遅出する人が続出し,警戒態勢が続く日々…
インフルエンザにかかる職員まで出る始末です
私の所属する研究開発室では,私以外全員が風邪をひくという恐怖です
最後の一人になっても戦うぞという強い意思のもと,なんとか耐えております
元気な人も予防のためにマスクを着用しているため,マスク着用率が高すぎて
研究所は異様な雰囲気に包まれております
↓ 実験室のマスク3人衆
明日からいよいよゴールデンウィークが始まります
せっかくの連休を風邪で台無しにしないよう,風邪には気を付けてくださいね
みなさんこんにちは~東日本分場です
29年度がスタートして約1ヶ月になります
東日本分場はフル稼働で移植に採卵に走りまわっております~
先週は初めての福島に採卵に行ってまいりました
その農家さんではなんと15歳の牛から採卵を行いましたよ
しかし!それを上回る20歳の牛もいました
↑左が20歳で右が15歳です
そんな風に見えないですね~美魔女ですね(笑)
採卵を行った15歳の牛は残念ながら凍結可能胚は少なく未受精卵が多かったのですが、卵子自体は28個も取れました
取れた受精卵も卵子も顕微鏡で見た感じではキレイだったので、もしかしたら授精のタイミングが悪かったのかもしれません…しかし15歳の牛さんの能力には恐れ入りました
今回お邪魔した農家さんから日本三大桜の1つである「三春滝桜(みはるのたきざくら)」が近かったので、帰りがけに寄ってみました
みなさんご存知でしょうか?
樹齢は推定1000年以上だそうです
ひゃ~立派な桜ですね
この頃東日本分場のある茨城県では桜満開だったのですが、残念なことに滝桜は咲いておりませんでした…
採卵中も小雪が舞っておりましたのでちょっとびっくりしましたが、まだまだ東北は寒かったのですね
咲いてはおりませんでしたが、立派な桜を見ることができてパワーをもらえた気がしました
昨年度,ET研究所ではおよそ28,000個の受精卵を製造いたしました
受精卵づくりは決して大量生産ではなく,この28,000個の受精卵一つ一つに,
職員それぞれの血のにじむような努力と想いが込められています
「回収卵数を1個でも増やすために」を合言葉に,決して妥協することなく,
手を抜かず,コツコツと積み重ねた努力の結晶が全農の受精卵です
受精卵が出荷され,生産者の皆様の手元に届くまでには,本当に多くの
過程があります
採卵や検卵,同期化や人工授精はブログでも度々登場しますし,知る人の多い
いわゆる花形的な作業ですが,これらは受精卵生産過程の一部にすぎません
そこで,あまり知る人はいないものの,ET研の受精卵生産を支える
縁の下の力持ち的な作業を紹介したいと思います
名付けて「地味にすごい!!」シリーズ第一弾として紹介するのはこちらです
ストローキャップ様でございます
出荷される受精卵はすべて1個ずつストローに詰められますが,ストローキャップは
どの受精卵が入っているのかを示すIDとなります
このストローキャップですが,職員が1個ずつ丁寧にシール(写真右下)を
貼りつけて作っております
指紋が付くとはがれやすくなるため,ピンセットを用いて細心の注意を払いながら
曲がらないように剥がれないように,手作業でシールを巻いていきます
さらに,作製したキャップを全国各地の分場に送る際には,4個ずつ順番通りに
パッキングしていきます(写真上)
この作業,非常に肩がこるそうです
昨年度製造した受精卵は28,000個ですが,ストローキャップは毎回多めに作るので,
4万個近くのストローキャップを作ったことと思います
ET研究所の受精卵を購入していただいた皆様,受精卵を移植器に詰めてストローを
捨てる前に,ちょっとだけこのストローキャップに目を向けてあげてくださいませ
それだけでストローキャップ職人たちの肩こりが和らぐことでしょう
4月15日に行われたET研究所会議は無事に終わりました。
当日の帯広市はとても暖かくいい陽気~上着要らずでございました。
(火曜日には再び、積雪20センチでした・・・)
研究開発室からは昨年度の研究実績と今年度の研究計画について報告しました。
会議に出席して気が引き締まったのか、今週の実験は満足な進行状況です。
毎週この調子で行きたい
事業に結びつくような研究が出来るよう、日々がんばっております