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2017年8月 9日 (水)

体外受精練習中

8月になり1週間が経ちましたね。

最近の上士幌は涼しい気候が続いていますhappy01

このブログでも度々取り上げている通り

ET研では、食肉処理場で採取した卵巣を用いて体外受精をしています。

私はまだまだ練習の身ですsign01

私が初めて体外受精を行ったのは先月のこと。

先輩に見守っていただきながら行いました。

ちゃんと育ってくれるかなと、かなりのドキドキbearing

数日経ってから顕微鏡を覗くと...eye

何個か胚盤胞がsign03

ホッとする気持ちと嬉しさで、心がいっぱいになりましたhappy02

これからも練習を重ねていき、精度を上げていきますdash

2017年8月 8日 (火)

「としえ1」号と「てつせん」号の凍結受精卵を販売します

「としえ1」号と「てつせん」号の凍結受精卵を販売します。

今回の目玉はなんといってもET研が誇る脂肪交雑・枝肉重量ともに優秀な「てつせん」号です。

「としえ1」号も脂肪交雑に優れていますsign03sign03

受精卵の詳細は下記の広告をご覧ください。

0808

08082

2017年8月 7日 (月)

DIY

みなさん、お久しぶりですhappy01

東日本分場ですscissors

東も活動活発に採卵行ってマースdash

農家採卵で色々なところへお邪魔をするたびに、作業を円滑に行うためのみなさまの工夫等がよく目に付きますeye

みなさん手が器用な方が多いのか、何でも自分で作ったりしてしまうのですよね~coldsweats02

3

先日神奈川で採卵させていただいたのですが、この枠場神奈川の方の手作りなんですよflair

信じられませんよね、このクオリティーshine

ペーパータオル入れやその他もろもろの道具入れもバッチリ装備されてますgood

1

作業台も枠場の間にあるのですぐに道具を取る事が出来てとても効率良く作業ができましたrun

還流液をぶら下げている棒も伸び縮み可能で、このくらい高いところにあると液の流れが速く、採卵しやすいとET研の獣医師達は大絶賛でしたhappy02

2

空いている牛舎を改造して採卵棟にしていただいたのですが、写真のようにすぐそこへ牛をつないでおけるし、枠場の数が多いので牛の入れ替えも楽チンでしたnote

今、流行のDIYsign03

ところでDIYってなんの略か知ってますかsign02

「Do It Yourself」の略なんだそうです…恥ずかしながら今知りました。笑

4

ちなみに枠場の作成者の後ろ姿ですsmile

すごいです!尊敬ですcatfacesign03

2017年8月 4日 (金)

からつ採卵

 

今週,佐賀県の唐津市で行われた採卵に参加させていただきましたhappy02

 

普段は実験室にこもって顕微鏡ばかり覗いている私,野外採卵に同行したのは

なんと今回が初めてですbleah

JAからつではこれまでにも採卵させていただいており,皆さんとても親切で協力的だと

いうことで,ドキドキワクワクしながら初めての採卵を迎えましたheart02

 

Photo 

 

北海道とは比較にならないほどの酷暑の中,2日間で39頭採卵という

一大イベントのスタートですsign03

1日目はなんと27頭ということで長期戦を覚悟しておりましたが,

JAからつおよびJAさがの職員の方々,生産者の皆様によるものすごい協力体制の中,

あっという間に採卵が終わりましたconfident

 

ヒートストレス全盛時期にも関わらず採卵成績は良好で,うれしい悲鳴をあげながら

検卵に励みましたhappy02

採卵後はすぐに新鮮移植を行うのですが,受卵牛を連れてきて

いただいたおかげでとてもスムーズに移植を終えることができたようですnote

 

話に聞いていた通り,からつの皆様には本当に多大なるお力添えを頂きましたwink

Photo_2

採卵者一人一人に扇風機をあててくださり,さらには一頭採卵するごとに

キンキンに冷えた飲み物を差し出してくださったり,ありがたいお気遣いに感動weep

 

初めての野外採卵でこんなに素晴らしい経験ができた私は幸せ者ですconfident

これからも地域の皆様と連携して日本の畜産生産基盤を支えていけるよう,

成長したいと思いますsign03

  

…長くなってしまいそうなので,からつ採卵の検卵編は来週お届けしますbleah

お楽しみに~shine

2017年8月 2日 (水)

ホルスタイン採卵祭り

先週になりますが、繁殖義塾にてホルスタインの一斉採卵が行われました。

その頭数なんと30頭!!

当日は牛を飼養しているところから牛を繁殖義塾へトラックで運び、義塾の枠場へおさめ

ひたすら採卵、検卵、凍結作業sign03sign03

その日の様子がこちら・・・

Img_0335

現場の緊迫した様子が伝わってきますね。bomb


別のアングルからみると、ここが元小学校の体育館だったことが分かります。
採卵している奥に舞台が見えてます。eye

Img_0332

ちなみに忙しいのは採卵当日だけではありません。weep
採卵をおこなうためには一週間前にAI、さらにその前には過剰排卵処置と作業は盛りだくさんです。sweat01

あいにく海の日の3連休はこの過剰排卵処置の最中であったため、お休み中にも関わらず作業に繰り出した職員もwobbly
本当にお疲れ様ですsign03

おかげさまでなかなかの採卵成績をおさめることが出来ました。
ホルスタインX受精卵の供給をこれからもおこなっていきます。good

2017年7月28日 (金)

卵胞嚢腫

 

食肉処理場で卵巣を採取していると,しばしば写真のように巨大な卵胞を持つ

卵巣に遭遇しますwobbly

 (右側は通常サイズの卵巣ですsweat01

  

Photo

  

巨大な卵胞は「卵胞嚢腫」と呼ばれる病気の一つで,発育した卵胞が排卵せずに

卵巣にとどまり続けることで発生しますeye

分娩後のウシではこの卵胞嚢腫が高い確率で発生するため,畜産経営に大きな

損害を与える非常にやっかいな存在ですshock

 

卵胞嚢腫があると採卵プログラムに入れないため,ET研究所においても

効率的な治療方法を確立すべく奮闘しておりますtaurus

 

この卵胞嚢腫,どうやらヒトでも発生するみたいですねflair

ヒトの卵胞嚢腫の中には「皮様嚢腫」と呼ばれるものがあり,

巨大な卵胞の中に皮膚や髪の毛,骨などが含まれるそうですcoldsweats02

卵巣の中に髪の毛なんて,怖すぎる…crying

 

ウシにおいて卵胞嚢腫の発生が多いのは冬だといわれていますが,

最近やたら多いような…sweat01

やはり連日の暑さでウシもまいっているのでしょうかweep

 

十勝の短い夏はもうすぐ終わろうとしていますconfident

ウシたちよ,あと少しの辛抱だsign03

 

2017年7月27日 (木)

畜魂祭

今週の月曜日に畜魂祭が執り行われました。

ET研究所職員だけでなく、上士幌の畜産に関わる多くの方が参列しました。

Img_1785

立派な碑のもとで供養は滞りなく終了しました。

個人的には乾杯が牛乳だったのが印象的でしたtaurus

研究、生産両方に大変貢献してくれている牛さん達への感謝の気持ちを忘れずに

自分自身に気合を入れ直し、これからも業務に邁進していきたいと思いますdash

2017年7月26日 (水)

会議室

ET研究所の会議室に入ると...

今まで発表されてきた研究のポスターがたくさん貼ってありますsign01

Shashin_3

働き始めて4ヵ月の私にとって、まぶしい光景ですshine

いつか先輩方のような研究ができるよう

勉強していきますpencil

2017年7月21日 (金)

ペーパー獣医師

 

黄金の左腕を持つスーパー技術者がひしめくET研究所ですが,

ごく少人数ではあるものの,ウシにほぼ触ることのないペーパー獣医師が存在しますsweat01

 

かくいう私もその一人bleah

 

人工授精や採卵の技術を一応習得してはいますが,普段は実験室にこもって

顕微鏡ばかり覗いておりますeye

採卵においても検卵や受精卵の品質評価を担当しているため,

獣医師っぽい仕事は一切行っていないという見事なペーパーぶりcoldsweats02

 

ところが本日sign03 深刻な人員不足によりペーパー獣医師である私も

久々に採卵を行うことになりましたsmile

3か月ぶりの採卵ということで,ちゃんとバルーンを設置することができるかドキドキheart01

 

久しぶりでも体は覚えているもので,きちんと回収することができたようですcoldsweats01

あ~よかったcatface

 

Photo

(本日は写真がないので先日の採卵棟の様子です)

 

緊急出動さえできない真性のペーパー獣医師にならないよう,たまには現場で

汗を流すことも大切ですねsign03

 

2017年7月20日 (木)

お気に入り

みなさんこんにちは。

働き初めて3か月、検卵に参加してまだ一か月も経っていないのですが、

ランク分けなどに悪戦苦闘しながらも頑張っておりますdash

今回は検卵において重要な道具について少し紹介します。

それはこちらです。

1

そう、顕微鏡ですsign01

自分はこの顕微鏡がとてもお気に入りで、大抵この顕微鏡で検卵していますeye

ET研にある顕微鏡の中でもかなり古いものらしいのですが、自分には一番見やすいです。

まだまだ未熟ですが、どんどん検卵して慣れていきたいと思いますsign01

よろしくお願いしますconfident

2017年7月19日 (水)

画像編集

研究をしていると、何度やっても楽しい作業が存在します。
わたしの好きなことといえばup
蛍光画像の撮影と画像編集ですgood 


よくブログに登場するこのような写真movie
受精卵の細胞を蛍光染色したものです。ひとつひとつの細胞が青く染まっています。


P6160323

この染色では生きている細胞と死んだ細胞(死細胞)ともに染まってしまうため、
死細胞のみを別の色に染めて、生きている細胞の数を算出します。
死んだ細胞は赤色に染めています。

それがこちら

P6160324


赤く染まっている細胞が4つありますね。

そしてこれを発表などに使用する際は画像編集ソフトで重ねて・・・・
下のような画像をつくります。

P6160323merge

きれいな画像に仕上がるように調整をおこなっています。
満足いくものが出来上がると気持ちいいものです。lovely


2017年7月14日 (金)

戦力アップ!!

 

連日猛暑が続いていますが,いかがお過ごしでしょうか?

ET研究所のウシたちもヒートストレスに負けぬよう,頑張っておりますtaurus

 

本格的な夏を迎え,ET研の新人職員および研修生もたくましく成長しておりますbleah

 

受精卵を扱った経験ゼロの新人さんたちは日々地道な練習を重ね,

検卵業務の戦力として加わるようになりましたflair

 

Photo

 

検卵室の顕微鏡はフル稼働ですsign03

2-3人体制で検卵をしていた昨年度が懐かしい…catface

大幅な戦力アップのおかげで,検卵のスピードは格段に上がりましたshine

 

日々パワーアップしていくET研究所をこれからもよろしくお願いいたしますsmile

2017年7月12日 (水)

ナイタイ高原レストハウス

先日、ランチにナイタイ高原のレストハウスに行ってきましたrestaurant

レストハウスに到着し、車を降りると

気持ちいい風が吹いており、涼しく感じましたhappy01

放牧されている牛たちも涼しさを感じていることを願いますtaurus

おいしいランチと広大な景色を堪能し、充実したお昼休みでしたdelicious

Naitai

2017年7月 7日 (金)

繁殖義塾実習その1

 

全農繁殖義塾において,繁殖技術研修生は受精卵生産の技術習得だけでなく,

定期的に講義および実習によってウシ繁殖の基礎的知識を学んでいますhappy02

 

今週行われた実習はこれsign03

 

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ウシ生殖器の解剖実習ですflair
 

ウシの膣から子宮頚管,子宮,卵管そして卵巣の位置関係やサイズ,

内部構造などを実際に体感しながら学びましたpencil

さらには色素の入ったストローで人工授精をし,自分が意識した位置に

きちんと注入できているかを確認しましたsmile

 

と場で採取した子宮は血まみれでグロテスクな状態なため,ひいてしまう研修生も

いるのではと心配していましたが,みんな一生懸命子宮をいじり倒しておりましたbleah

 

講義が終わった後,とっても嬉しいコメントをくれた研修生が…weep

  

「この実習を受けたことで,今後の直検に対する意識が大きく変わりますshine

…思わず泣きそうになってしまいましたcrying 

 

研修生の皆さん,全農義塾でしっかりと学んで技術を身につけ,

日本の畜産の未来を支える技術者に成長してくださいsign03

 

私たちは全力でみなさんを応援し続けますhappy02

 

2017年7月 4日 (火)

「むつき」号と「はなこ」号の凍結受精卵を販売します

皆様お待たせいたしましたbleah
高育種価牛「むつき」号と「はなこ」号の凍結受精卵を販売します。

詳細は下記をご覧ください。

0704


07042

お気軽にお問い合わせください。

2017年6月30日 (金)

卵巣内の卵胞数

 

ET研究所では,食肉処理場(と場)で採取した卵巣を用いてIVFをしていますtaurus

 

と場卵巣を用いたIVFでまず最初の重要な関門となるのが,

どれだけたくさん卵子をとれるのか,ということですconfident

採取できる卵子の数が多いほど多くの受精卵をつくることができるため,

「1個の卵巣から平均何個の卵子がとれるか」を常に意識しながら作業していますflair

 

同じメンバーで吸引しているにもかかわらず,たくさんとれる日とそうでない日が…shock

その原因として一番大きいのはこれsign03

 

Photo 

卵巣に存在する卵胞の数ですeye

これらの卵巣ペアはどちらも同じ月齢のホルスタイン経産牛のものですが,

卵胞の数が全然違いますねsweat01

 

卵巣に存在する卵胞の数はAntral Follicle Count (AFC)と呼ばれ,

ウシの繁殖能力を示唆する重要なパラメーターであるといわれていますtaurus

エコーでカウントすることができるため,このAFCを利用して繁殖能力の高い

ウシを選抜する試みが世界中で行われていますsmile

 

卵胞数が少なくても,きちんと卵胞発育・排卵・黄体形成のサイクルが動けば受胎に

問題ないとは思いますが,やはり右のような卵巣を持つ牛を増やしたいものですねbleah

2017年6月28日 (水)

ロール

少し前から十勝では牧草の収穫が行われ、ロールづくりやサイレージづくりが行われています。

ナイタイ高原牧場でもサイレージづくりのために牧草を運ぶトラックが頻繁に出入りしていました。

今年は天候にも恵まれてロールづくりも無事に進んでいるようですsun

今日はそんなロール作りの一部をお見せします。good

牧草を刈ったあと天日干しします。トラックをつかい全体をかき混ぜて乾かします。
そのあと機械を使い丸めていきます!

ちょうど丸め終わったところがこちらです。

Img_0217



きれいに丸まることに毎度ながら感動しています。lovely

さらにビニールをかける機械を使い巻いていき、
完成したのがこちら!!

Img_0221_2


どれも同じ大きさ・形できれいに仕上がりますhappy01

このあとトラックにつまれ運ばれていきました~
牛たちの口に入るのはいつになるのかな!?


2017年6月23日 (金)

バーベキュー!!

 

今週ET研究所では,新人・転入者の歓迎会としてバーベキューが行われましたhappy02

公式イベントとしてバーベキューをやるのは初めての試みであり,

ウキウキしながらこの日を待ちわびておりましたshine

 

会場は繁殖義塾の駐車場ですsmile

Photo 

日本全国を飛び回るET研職員30名が奇跡的に集結しましたwink

超高級佐賀牛様を筆頭に,海鮮やジンギスカンなど盛りだくさんbeer

とれたて山菜の天ぷらコーナーまで出現しておりましたshine

 

ほんとに楽しかった~lovely

こんな大イベントの準備をしてくれた方々,ありがとうございましたconfident

 

日本の皆様がこれからも美味しいお肉をたくさん食べられるように,

受精卵供給に尽力してまいりますsign03

2017年6月21日 (水)

実験試薬

新しい実験を始めようといろいろ情報収集をしていたところ

「sisodium tetraborate」が必要らしい・・・

見慣れない英語の化学薬品名のため調べてみるとbearing

日本語にすると四ほう酸二ナトリウムという物質のようです。flair

ほう酸というと私にはゴキブリ団子しか思いつかないのですが、wobbly
この四ほう酸二ナトリウムは毒性はありますがゴキブリ団子のほう酸ではないそうです。

ちなみにゴキブリ団子に入っているほう酸の人間の致死量は
半数致死量(LD50)が5 g/kg 程度で、体重60kgでは約300gで半数致死量ということになります。eye

おおよそゴキブリ団子90個が半数致死量ということにsign02(もちろん、レシピによって異なります)

だからといって間違って食べないようにしたいものですsign05

2017年6月19日 (月)

ドロドロ

みなさん、こんにちは!東日本分場です~house

東日本分場では農家採卵で様々な場所に出向いて採卵させてもらってますrvcardash

1

本日は検卵あるあるネタを紹介したいと思うのですが、採卵した受精卵を検卵しているときに検卵シャーレの中にドロドロの粘液がぁ~~~shockってことよくありますよねsweat01

牛の粘液が多いと粘液に受精卵がくっついてしまったり、パスツールピペットにへばりついて扱いが難しくなることがよくありますbearing

これが非常に検卵のロスタイムなんですよねwobbly

そこで私たちは粘液除去器というのを使用していますshine

シリコンでできている外筒の先端にいくつかの小さな穴が開いていて、外筒の中の内芯を引くことによって筒の中に粘液が入ってきて粘液を除去できるという棒ですscissors

この日ももちろん使用しまして、、、

たくさんとれました~rock

3

たくさん取れるとちょっとスッキリしますね(笑)

このおかげでドロドロに邪魔されることなく検卵もすばやくできますし、バルーンに粘液が詰まることも防げますねnote

2

あースッキリ(笑)

2017年6月16日 (金)

毎年恒例!!

 

先週と今週,ET研究所にはとってもフレッシュなお客様がいらっしゃいましたshine

帯広畜産大学 家畜生産科学ユニットの皆さんですhappy02

 

1_3

2年生の授業の一環としてET研究所を訪問してくれたのですが,

我々にとってはもはや6月の恒例行事となっていますnote

学生さんを迎えると,「ああもう1年たったんだなぁ」と時の流れを実感しますconfident

 

ET研究所の事業について説明した後,採卵棟と検卵室を見学してもらいましたtaurus

人数が多いので,3班に分かれての見学ですeye

2_2 

みなさん真剣に説明を聞いていましたsmile

 

自分の学生時代を思い返してみると,受精卵というのはあまり身近な存在では

なかったような気がします…sweat01

繁殖学の実習で受精卵回収を見学したくらいcoldsweats01

 

これだけ受精卵移植が普及した今,人工授精と同じくらい重要な技術として

受精卵についても学ぶ機会が必要ですねpen

今回の帯広畜産大学の訪問のような素晴らしいカリキュラムが

色々な大学で増えますようにflair

 

それから,今回来てくれた中の誰かが受精卵の仕事に興味を持ち,

いつか一緒に受精卵生産のために働いてくれますようにbleah

2017年6月14日 (水)

胚のその後

胚を体外で培養していると、培養7日目くらいで透明帯から孵化します。

さらにそのまま培養を続けると、段々大きくなり
(写真のように拡張してきます)

P6160016

培養10日目くらいには胚は残骸をのこして形がなくなります。crying

体内ではというと
ウシ胚は孵化後に栄養膜細胞(胎盤になる細胞)が増殖し伸張胚と呼ばれる状態になります。
その名前のとおりなが~い胚になるのです。

この体内でおこる現象を再現するための培養系がすでに確立されており、
この培養系では20日くらいまで培養が可能で、胎盤特異的な二核細胞(ひとつの細胞が核を二つ持つ)が認められるそうです。

通常の培養では伸張胚shineをお目にかかることはないので興味津々eye
未知なる領域とは気になるものですsearch

2017年6月 6日 (火)

「ひさみ」号と「ちょろまつ79」号の凍結受精卵を販売します

高育種価牛「ひさみ」号と「ちょろまつ79」号の凍結受精卵を販売します。
2頭とも平成29年公表の北海道育種価において優秀な成績をおさめています。

受精卵の詳細については下記をご覧ください。

0606

06062

2017年6月 2日 (金)

受精卵のその後

 

受精卵…というと,どんな形を想像するでしょうかsign02

 

多くの方は,こんな姿をイメージするはずhappy02

 

Pc180160 

もちろんそのイメージは正しいと思いますflair

 

これは,「胚盤胞期」と呼ばれるステージの胚で,受精からおよそ1週間で

この形に発育しますtaurus

ET研究所で供給している受精卵も大体これくらいのステージです confident

 

これらの受精卵を移植した場合,ウシの子宮の中でどんな形に変化するかというと…eye

 

Photo 

こうなりますsign03

 

胚盤胞期胚は受精卵を保護していた透明体から飛び出し(これを「孵化」といいます),

さらに細胞分裂を繰り返しながらどんどん大きくなっていきますtaurus

ちなみに矢頭が受精卵が飛び出した後に残された透明体,矢印は

まさに孵化しようとしている受精卵ですshine

 

受精卵は移植した後,孵化することでようやく着床し,妊娠が成立しますflair

ですので,「孵化する」ということは,妊娠成立の第一歩,不可欠の変化なんですねhappy02

 

私はいつもこの孵化胚に,とてつもない生命のエネルギーを感じていますconfident

みなさま,移植した受精卵が無事に孵化するよう,応援してあげてくださいねsign03

2017年5月31日 (水)

おっぱいいっぱい

先週末、北海道ブラックアンドホワイトショウが安平町で開催されました。
ちなみに、ET研究所から安平町まではおおよそ180キロくらい、車で2時間半ほどです。
道民的感覚ではそんなに遠くないという認識のようです。coldsweats02
参加者は全道各地から牛のコンディションを整えつつ参加していることを考えると恐れ入ります。bearing


牛たち堂々の入場ですup

05311


そして今年も・・・
繁殖義塾の研修生たちが見学に参加しました。
繁殖義塾では人工授精や胚移植のスキル習得だけでなく、このような課外授業もおこなっていますsign03


見学中の研修生たち

05312


審査基準や見方について教わったようです。happy01
普段は学べないことを学ぶいい機会になったことでしょう。heart

そして本日のサービスショットshine

05313

ピンクのおっぱいいっぱい!eye

グランドチャンピオンはこの牛でした。美しいsign03sign03
おめでとうございますshine

05315

2017年5月26日 (金)

繁殖義塾での講義

 

全農繁殖義塾では,繁殖技術研修生の二期生として新たに6名を迎えましたhappy01

 

研修生は1-2名ずつ4つのチームに分かれ,現場で様々な技術を磨いていますが,

週に何回かは全員が繁殖義塾に集まり,座学の講義を受けていますflair

2 

この日の講師はET研究所が誇る若手ET師のMくんeye

みんな一生懸命学んでおりましたconfident

 

座学の講義では繁殖分野の著名な先生方も外部講師としてお呼びする予定ですhappy02

このような恵まれた環境で,立派な技術者に育ってほしいものですshine

2017年5月24日 (水)

細胞を数えて

実験データを得るためには、いつも細々した作業の積み重ねばかりです。
今日はその中から細胞数カウントについてご紹介しましょう。happy01

clipケースNo.1
受精卵の細胞数カウント

受精卵の細胞を蛍光染色してカウントします。カウント方法は手作業!!!
顕微鏡画像を写真にとり、印刷、青い丸(細胞)の数をペンでチェックしながら数えていきます。

Photo_2

多いときにはひとつの受精卵で300細胞くらいあります。これを受精卵の個数分こなすまで終わりません!
写真に撮っておくと時間があるときに作業できるから便利ですnote


clipケースNo.2
精子数カウント

精子濃度を測定するために精子をカウントします。
主に体外受精に使う精子を一定濃度にするために行います。
セルカウンターと呼ばれる道具に希釈した精子懸濁液を入れ、升目に入った精子を数えて精子濃度を算出します。

Photo_3

矢印で示したのがひとつの精子です。いったい何個あるんだ・・・?
すべての升目を数えることが出来ない場合(精子の数が多すぎだよ~crying)には、16マス中4マス数えて4かけるなどの方法を使います。

ET研究所では受精卵の細胞数と精子を数えることが主でしょうか。
新たなケースを発見したらまた紹介したいと思います。happy01


2017年5月19日 (金)

凍結機のメンテナンス

 

ET研究所の事業の根幹,それはもちろん体内採卵ですhappy02

昨年度ET研究所では,およそ28,000個の受精卵を生産いたしましたshine

 

この大量の受精卵生産を支えるために大活躍したものといえば…

Photo_2 

プログラムフリーザー,つまり凍結機ですflair

 

受精卵の生存性を損ねることなく凍結保存するため,厳密に管理された

温度設定のもと,ほぼ毎日のように,多いときには一日に何回も稼働し続けましたconfident

 

そんな大忙しの凍結機ですが,たまにはメンテナンスが必要ですhappy02

きちんと設定した温度で動いているか,ログデータを取りましたshine

 

Photo_3うーん,文句なしsign03

 

来週からもまた,大切な受精卵を凍結するためにバリバリ働いてくださいねwink

 

2017年5月17日 (水)

場内チームワーク

5/8のブログでは東日本分場から場外での移植について紹介がありました。

ET研ではET研で採れた受精卵を受胎させた妊娠牛も販売しており、
今日はこの妊娠牛たちをつくる場内での移植をご紹介いたします。

場内移植は基本的に採卵日に行われ、新鮮卵を移植しております。

移植当日に黄体チェックをクリアした牛たちがリストに上がってきます。
写真はリストをもとに受精卵の振り分けをしているところです。

Photo

この後、受精卵は移植用ストローに詰められ、受精卵をYTガンにセットし牛舎へ向かいます。

牛舎では・・・
チームワーク抜群!!
移植者と補助者で協力して作業を進めていきます。
補助者は牛の捕獲をする、尾椎麻酔を打つ、牛の陰部を開く、受精卵を手渡す
移植者は牛の糞だしをする、陰部を拭く、受精卵を移植する

この日も移植数が多い中、すんなり作業は終わりました。

2017年5月12日 (金)

フィルター洗浄

 

さわやかな初夏の季節を迎え,ET研研究所での採卵は順調に進行しておりますhappy02

長い冬のコールドストレスから解放され,高品質胚がぞくぞくと採れていますよtaurus

 

さて本日はちょっと久しぶりになってしまった「地味にすごい!シリーズ」第二弾ですsmile

 

本日紹介するのはこれsign03

Photo

採卵用フィルターの洗浄ですsign03

 

採卵用フィルターについては少し前に紹介しましたが,覚えていらっしゃいますかsign02

(3月10日記事「採卵用フィルター」参照)

 

子宮の還流液は上の写真のようなフィルターを通し,受精卵だけをキャッチしますflair

このフィルターに集められた受精卵をシャーレに移して検卵をするのですが,

このフィルター洗浄こそが受精卵の回収率を左右する,超重要な作業なのですrock

 

子宮内の粘液は還流液とともに洗い出され,このフィルターに絡みますcoldsweats01

特にホルスタイン経産牛は粘液が多く,フィルターが詰まってしまうこともしばしばshock

フィルターに絡んだ粘液は受精卵も絡めていることが多いので,

しっかり粘液をはがさないと受精卵をシャーレに移しきることができません…

 

ET研究所が誇る職人はフィルター洗浄歴10年以上,まさにプロ中のプロですhappy02

本日も非常に軽快な音を立てながら粘液をはがし取っていましたshine

 

Photo_2 

びっしりこびりついた粘液を水圧で浮かし,浮いた部分から攻め込んではがし取るsign03

熟練のなせる業ですねぇconfident

たまに職人以外もフィルター洗浄をしますが,音が全然違いますsmile

 

受精卵の回収率にお悩みの方,フィルター洗浄を見直してみてはいかがでしょうsign02

2017年5月 9日 (火)

「ふくこ」号と「ひみこ」号の凍結受精卵を販売します

高育種価牛の「ふくこ」号と「ひみこ」号の凍結受精卵を販売します。

詳細は下記をご覧ください。

0509_3

0509_4

質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

2017年5月 8日 (月)

チームワークと連携プレイ

ET研東日本分場でも各地域で定期的に新ETを実施していますが、今回は4月末に千葉県で受精卵を移植(ET)を行ったときの写真をご紹介しますcamera

285

乳牛に和牛受精卵をETしている風景ですが、1頭の牛を酪農家、JA担当者、全農職員の3名で保定していますpaper

こうなると牛はもう観念して動きませんtaurussweat01

そこで当所のエースである女性ET師の出番ですvirgoshine

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完璧に保定してもらった牛にわずか1分で移植完了sign03

牛舎に到着してからETまでの流れeye

one 牛の捕獲・保定(酪農家、JA職員等)

two  対象牛の卵巣等の状況チェック(ET師)

three  受精卵の移植器へのセッティング(僭越ながら筆者)

four  ET実施(ET師)

このチームワークと連係プレイが受胎率の高位安定には欠かせませんhappy02

関係者のみなさまいつもご協力ありがとうございますconfident

引き続きよろしくお願いいたしますsign03

2017年5月 1日 (月)

素晴らしいアイディア

こんにちは東日本分場ですhouse

先日千葉の農家さんへ採卵で伺わせていただきましたが、良いものを見つけたので紹介したいと思いますsmile

現場作業に従事しているみなさまはよくこんな経験あると思うのですが、作業をする上で牛を保定することは欠かせませんが、それでも牛が大暴れして作業がなかなか進まなかったり…蹴られてヒヤッとしたり、実際に蹴られてしまって痛い思いをしたり…やはり体の大きな動物なので油断はできませんよねbearing

そこで紹介したいのがコチラflair

さて、スタンチョンの上にあるものはなんでしょう~wink

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普段はロープで固定してこのような状態にあるのですが、それを下ろすとこんな感じになります↓

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一瞬で牛が枠に入れられたかのような状態になっていますsweat01

これで尻を振る動きは防ぐことができますねpaper

最後にお尻の後ろにある横向きのパイプを前に押していくと…

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これで後ろ蹴り封じですhappy02

すばらしいアイディアですshine

この方法なら多くの頭数を簡単に保定することができますよねtaurustaurustaurustaurustaurustaurus

すごいです~~採卵に伺ったET研一同感心してしまいましたcoldsweats02

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本当に作業がし易いsign03ありがたいsign03スムーズに作業ができましたnote

今日もまた素晴らしいアイディアとご協力に感謝の1日でしたhappy01

2017年4月28日 (金)

大流行

 

ようやく春めいてきましたが,季節の変わり目に体調をくずしている方はいませんかsign02

今朝は氷点下でしたが来週末は25度まで上がるとのこと…春の北海道あるあるですねbleah

 

ET研究所では,いまだかつてない規模で風邪が大流行していますsweat01

先週頭くらいから登場したET研風邪はまたたく間に広がり,

10人以上が被害にあっていますcoldsweats02

休む人,早退する人,遅出する人が続出し,警戒態勢が続く日々…

インフルエンザにかかる職員まで出る始末ですsad

 

私の所属する研究開発室では,私以外全員が風邪をひくという恐怖ですshock

最後の一人になっても戦うぞsign03という強い意思のもと,なんとか耐えておりますsweat02

 

元気な人も予防のためにマスクを着用しているため,マスク着用率が高すぎて

研究所は異様な雰囲気に包まれておりますbleah

↓ 実験室のマスク3人衆wink

 

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明日からいよいよゴールデンウィークが始まりますlovely

せっかくの連休を風邪で台無しにしないよう,風邪には気を付けてくださいねshine

2017年4月24日 (月)

福島採卵

みなさんこんにちは~東日本分場ですhouse

29年度がスタートして約1ヶ月になりますsign01

東日本分場はフル稼働で移植に採卵に走りまわっております~run

先週は初めての福島に採卵に行ってまいりましたrvcardash

その農家さんではなんと15歳の牛から採卵を行いましたよcoldsweats02

しかし!それを上回る20歳の牛もいましたdanger

Photo

↑左が20歳で右が15歳ですtaurus

そんな風に見えないですね~美魔女ですね(笑)

採卵を行った15歳の牛は残念ながら凍結可能胚は少なく未受精卵が多かったのですが、卵子自体は28個も取れましたsign03

取れた受精卵も卵子も顕微鏡で見た感じではキレイだったので、もしかしたら授精のタイミングが悪かったのかもしれません…しかし15歳の牛さんの能力には恐れ入りましたhappy02

今回お邪魔した農家さんから日本三大桜の1つである「三春滝桜(みはるのたきざくら)」が近かったので、帰りがけに寄ってみましたnote

みなさんご存知でしょうか?

樹齢は推定1000年以上だそうですsign03

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ひゃ~立派な桜ですねcherryblossom

この頃東日本分場のある茨城県では桜満開だったのですが、残念なことに滝桜は咲いておりませんでした…

採卵中も小雪が舞っておりましたのでちょっとびっくりしましたが、まだまだ東北は寒かったのですねthink

咲いてはおりませんでしたが、立派な桜を見ることができてパワーをもらえた気がしましたshine

2017年4月21日 (金)

ストローキャップ

 

昨年度,ET研究所ではおよそ28,000個の受精卵を製造いたしましたeye

 

受精卵づくりは決して大量生産ではなく,この28,000個の受精卵一つ一つに,

職員それぞれの血のにじむような努力と想いが込められていますconfident

「回収卵数を1個でも増やすために」を合言葉に,決して妥協することなく,

手を抜かず,コツコツと積み重ねた努力の結晶が全農の受精卵ですshine

 

受精卵が出荷され,生産者の皆様の手元に届くまでには,本当に多くの

過程がありますflair

採卵や検卵,同期化や人工授精はブログでも度々登場しますし,知る人の多い

いわゆる花形的な作業ですが,これらは受精卵生産過程の一部にすぎませんwink

 

そこで,あまり知る人はいないものの,ET研の受精卵生産を支える

縁の下の力持ち的な作業を紹介したいと思いますflair

名付けて「地味にすごい!!」シリーズ第一弾として紹介するのはこちらですsign03

 

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ストローキャップ様でございますwink

出荷される受精卵はすべて1個ずつストローに詰められますが,ストローキャップは

どの受精卵が入っているのかを示すIDとなりますgood

 

このストローキャップですが,職員が1個ずつ丁寧にシール(写真右下)を

貼りつけて作っておりますhappy02

指紋が付くとはがれやすくなるため,ピンセットを用いて細心の注意を払いながら

曲がらないように剥がれないように,手作業でシールを巻いていきますeye

さらに,作製したキャップを全国各地の分場に送る際には,4個ずつ順番通りに

パッキングしていきます(写真上)

この作業,非常に肩がこるそうですshock

  

昨年度製造した受精卵は28,000個ですが,ストローキャップは毎回多めに作るので,

4万個近くのストローキャップを作ったことと思いますsweat02

 

ET研究所の受精卵を購入していただいた皆様,受精卵を移植器に詰めてストローを

捨てる前に,ちょっとだけこのストローキャップに目を向けてあげてくださいませnote

それだけでストローキャップ職人たちの肩こりが和らぐことでしょうsmile

2017年4月19日 (水)

ET研究所会議 おわりました

4月15日に行われたET研究所会議は無事に終わりました。sign03

当日の帯広市はとても暖かくいい陽気~sun上着要らずでございました。

(火曜日には再び、積雪20センチでしたsnow・・・)

研究開発室からは昨年度の研究実績と今年度の研究計画について報告しました。

会議に出席して気が引き締まったのか、今週の実験は満足な進行状況です。happy01
毎週この調子で行きたいsign03

事業に結びつくような研究が出来るよう、日々がんばっておりますup

2017年4月14日 (金)

ET研究所会議

 

明日,ET研究所では受精卵の生産事業および研究開発に関する

会議が行われますeye

 

ET研究所を構成する上士幌本場,繁殖義塾,北日本分場,東日本分場,

福岡畜産生産事業所に加え,東京の全農本所からも関係者が集まる一大イベントですflair

ET研究所の生産事業から研究まで,ありとあらゆる業務について,

一日かけてじっくりと話し合いが行われますhappy02

 

全国各地の分場の職員とはテレビ会議をすることが多いのですが,

今回は北海道に集結することになっており,いまだかつてない規模での開催となりますhappy01

 

4月に入ってからずっと,管理課も生産課も研究開発室も,この会議の準備に

大忙しでしたsweat01

↓研究の資料だけでこの量shock

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コツコツためてきた研究成果とあふれる思いを武器に,いざ出陣sign03

2017年4月12日 (水)

4.12

北海道もすっかり雪がとけ、春めいてきました~note

と思っていたら・・・


朝起きたら積雪!ET研究所のあたりは20センチほど積もっていました。
4月12日(水)の朝6:30ごろのET研究所です
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採卵で慌しい日に限ってドカ雪が降るような気がするのは私だけでしょうか!?

先週紹介した研修生の中には九州から来た人もいるのですが、
思わぬ雪にびっくりしたことでしょうsweat02

いい歓迎になったかなsign02

昼ごろには道路の雪は溶けておりましたが、
ET研究所にお越しの際は、運転にお気をつけておこしください。

2017年4月 7日 (金)

新年度が始まりました!

 

長く積もっていた雪が消え,いよいよ本格的に春の訪れを感じる季節となりましたnote

 

ET研究所でも新年度がスタートし,あわただしい一週間がようやく過ぎましたhappy02

今年度は異動者3名,新規採用3名に加えて繁殖技術研修生6名を迎え,

ET研究所は一気ににぎやかになりましたsmile

若い新メンバーたちに,フレッシュで前向きなパワーをいただいておりますbleah

 

研修生は1-2名ずつ4つのチームに分かれ,3ヶ月ローテーションにより

ET研の持つすべての技術を学ぶことになりますeye

 

私の所属する研究チームにも,研修生がやってきましたsign03

 

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さっそく検卵の練習中ですsmile

一日も早く戦力となれるよう,頑張ってくださいねhappy02

  

新年度は体制が大きく変わり,心機一転のスタートとなりますconfident

生産者の皆様のお役に立てるよう,職員一同力を尽くしてまいりますので,

どうぞよろしくお願いいたしますsign03

2017年4月 4日 (火)

「ちょろまつ79」号と「あおぞら」号の凍結受精卵を販売します

新年度初の高育種価受精卵販売です。
今回は「ちょろまつ79」号と「あおぞら」号の凍結受精卵を販売します。

今回の目玉はshineshine
「ちょろまつ79」号×「金太郎3」号です!

「ちょろまつ79」号は平成29年度1月公表の育種価において脂肪交雑 全道第21位の成績です。
「金太郎3」号は長崎県の種雄牛で現場後代検定では平均BMS.No. 8.4、4~5等級率94.1%と全国トップクラスの成績を収めています。
更に枝肉重量の平均は551.3Kgという成績です!!
肉質、増体ともに期待できる受精卵となっていますhappy01


「あおぞら」号は平成29年度1月公表の北海道育種価において脂肪交雑 全道801位の成績です。
最新の遺伝子解析技術からも優秀であることが分かっています。
後継牛づくりにおすすめの受精卵です。

詳細は下記の広告をご覧ください。

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2017年4月 3日 (月)

出会いと別れと…~東日本分場編~

みなさまこんにちは、東日本分場ですevent

4月になり新年度スタートですねrun

そして3~4月は出会いと別れの季節でみなさまもバタバタの時期かと思いますsign01

本場でも送別会の様子がブログに載せられていましたが、東日本分場も人数が少ないながら意外と大きな動きがありまして、もちろん送別会を開催いたしましたbeer

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東日本分場はこれまで6名いたのですが、本場へ1名、福岡事業所へ1名異動となり、さらに長年勤めていただいた方が3月で退職となるため全部で3名も減ってしまいましたshock

寂しいです~今までありがとうございましたcrying

感謝の気持ちを込めてささやかなプレゼントをさせていただきましたshine

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でも悲しいことばかりではありませんbearing

本場から1名こちらに異動してくることになったので、東日本分場メンバーは全部で4名の新体制となりわくわくドキドキですhappy02

結局は去年より人数が少なくなってしまったので少し心細いですが、心機一転みんなで頑張っていきたいと思います~good

新年度もよろしくお願いいたしますconfident

2017年3月31日 (金)

繁殖技術研修生

 

今年度から,ET研究所では繁殖技術研修生の受け入れを開始しましたeye

 

将来,酪農家または和牛繁殖農家の仕事に従事するためにウシの人工授精および

受精卵移植等の繁殖に関する知識・技能を学ぼうとする方を研修生として受け入れ,

現場での実践研修および座学研修により,腕を磨いてもらおうという制度ですflair

 

今年度は記念すべき第1期生として2名を受け入れ,1年目が終わろうとしていますconfident

それまで直検などしたことがなく,ウシ繁殖は素人同然だった研修生たちですが,

この一年間で目覚ましい成長を遂げましたshine

二人とも昨年8月には人工授精師の資格を取得し,バリバリ現場で活躍していますhappy02

 

今年度最後のブログは,この研修生たちの紹介をしたいと思いますhappy02

 

第一号:Mさん

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 ただ今人工授精中!!

  

 

採卵を行う供卵牛チームに所属するMさんは,発情観察やエコーでの卵巣チェック,

人工授精まで幅広くこなすマルチプレーヤーに成長しましたflair

以前紹介した,「発情観察職人」(3/17ブログ記事参照)でもある彼女は,

ET研に来るまでは発情を見るどころか,ウシに触れたこともほぼなかったそうですeye

 

「センスが良い」と絶賛される彼女,この写真を撮らせてもらった時も

あっという間に人工授精を終わらせており,あまりの手早さに驚きましたcoldsweats01 

 

 

第二号:Kくん

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エコーで黄体確認中!

 

 

新ETおよび農家採卵チームのメンバーとして各地を飛び回るKくんは,ET研の

ムードメーカーですsmile

ET研の場内はもちろんのこと,農家さんの牛群においても経産牛への薬注を

完璧にこなすほどの腕前の持ち主でもありますshine

 

現場での試験の際にはたくさん助けてもらいましたhappy02

本当にありがとうsign03

 

4月からは繁殖義塾2年生として,より実践的な研修に移行しますflair

また、来年度は新たに6名の研修生を迎えることになり,

後輩の指導にも力を尽くしてもらうことになりますsmile

 

未来のエースたちのさらなる活躍を期待してますsign03

2017年3月29日 (水)

N牛舎

ET研究所には牛舎がいくつもあり、それぞれ番号がついています。

採卵でおなじみの供卵牛たちは採卵棟に近い牛舎で飼養されていますが、

ET研究所の奥にはさらに牛舎があるんです!!

奥の牛舎はN牛舎と呼ばれていて、ET研究所でつくられた受精卵を移植するための受卵牛が飼養されています。

本日は移植に立ち会うことになり、N牛舎まで行ってきました。bearing

移植チームのみなさん、移植なれしているため作業が手早く、あっという間に本日の移植分が終了しました。

妊娠した受卵牛たちは全国に旅立って行きますdash

2017年3月24日 (金)

出会いと別れと…

 

長く厳しい冬を越え,ようやく春の訪れを感じる季節となりましたconfident

卒業式も終わり,多くの若者たちが新たな世界に飛び出そうとしていますshine 

春といえば…そう,出会いと別れの季節ですweep

 

ET研究所もまた,新たな年度に向けての準備に大忙しですsweat01

ET研究所は北海道だけでなく,岩手・茨城・福岡に拠点を持つため,

年度末には職員の異動が起こりますcoldsweats02

 

本日は,異動する方々の送別会でしたbeer

日本全国を飛び回るET研職員が,これだけ一同に会するのは久しぶりですwink

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贈り物の一つとして,メッセージ付きの直検手袋も用意しましたhappy02 

  

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毎年のこととはいえ,異動する方を見送るのは複雑な気分ですsweat02

もっと色々教えていただきたかったという残念な気持ちと,

新天地でのさらなる活躍を期待する気持ちが入り混じりますthink

 

4月からは新メンバーも多数加わり,新たなスタートを切ることになりますhappy02

これからも進化し続けるET研究所をよろしくお願いいたしますsign03

 

2017年3月17日 (金)

発情観察職人

 

採卵成績向上のための最も地道かつ最も重要な仕事,

それは発情観察ではないでしょうかhappy02

 

ET研究所においても,朝・昼・夕の発情観察を徹底しておりますshine

自然発情から同期化プログラムに入る牛を見つけるため,また

同期化・PG投与後の授精の適期を見極めるため,発情発見は欠かせませんsign03

 

多くの方は発情発見のためにテールペイント等を用いると思いますが,

ET研が誇る発情発見職人たちは道具に頼らず,ひたすら牛群を観察して

発情兆候を見つけ出しますeye

テールペイントではスタンディングを示した時間が正確にはわからず,

授精適期を確実に見極めることができないからだそうですsweat01

 

職人の仕事ぶりをご覧くださいsmile

 

Photo  

毎日早朝から,早いときには5時半くらいからひたすら牛群を見つめ続けておりますcoldsweats01

しっかり乗られてピタッと止まる,良い発情を見逃しませんwink

ちなみに職人いわく,このマウンティングにはやる気が感じられないそうですsmile

 

最後に職人からのメッセージ:

「発情発見がすべてのスタートラインである」

うーん,かっこいい~lovely

2017年3月15日 (水)

頼もしき相棒

研究開発室では体外受精卵に関する研究を行うために、
週2回帯広にある屠場まで卵巣採取に行っています。その距離往復100キロ!!
この道中をともにしていた公用車が古くなったため、買い換えることになりました。

Photo


なんと24万キロ走っておりました。。。
冬の凍った路面snowもなんのその、頼もしい相棒でした。
いままでありがとう。さようなら~


新しく納車された車はすごく派手です!笑notes
心機一転して屠場に通います。shine

2017年3月10日 (金)

採卵用フィルター

  

これまで何度もブログで紹介してきた「採卵に欠かせない道具」シリーズ、

今回ピックアップするのは受精卵回収用フィルターですflair

 

子宮の還流液は下の写真のようなフィルターを通すことで、

受精卵だけをキャッチして不要な還流液をどんどん捨てていくことができますhappy02

 

Photo

 
  

 

 

 

(AGジャパンHPより)

 

 

 

一昔前は還流液を全て回収し、一頭あたり何十枚ものシャーレを検卵していた

そうな…shock

ものすごく時間がかかりそうですねsweat01

このフィルターの登場は、受精卵回収に革命を起こしたと言われていますflair

このような、単純かつ革新的な発明には本当に憧れますlovely

  

このフィルターですが、さらに進化を続けていますhappy02

最近ET研究所では、こんなフィルターを使うことが増えてきましたeye

 

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装着式のフィルターですshine

採卵者に装着できる上に温度管理がしやすいので野外での採卵に適しており、

フィルターが縦型になっているためつまりにくく、液があふれる心配も

ありませんsmile

さらになんと、検卵シャーレと一体型なので、そのまま検卵できるという

優れものsign03

  

みなさまぜひ試してみてはいかがでしょうかsign02

…フィルターから排出された液が長靴に入るという事故にだけは

お気を付けくださいbleah

2017年3月 8日 (水)

そのこころは?

同じ条件下で培養した体外受精卵でも
受精しないもの、発育途中で死んでしまうもの、きれい発育するもの、などなど・・・sweat01
発育スピードも本当に様々です。

下の写真は
同じ条件下で体外受精した受精卵2つを凍結融解したものです。
細胞ひとつひとつが分かりやすくなるように青く染色しています。

凍結前のステージとランクはそれぞれ同じでしたが・・・


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細胞の密さがぜんぜん違うのがお分かりいただけますかsign02

(ちなみに、右と左の受精卵は細胞数はほぼ同じ数です。)
右の受精卵はシュリンク(収縮)しているため、細胞と細胞がつまっているように見えています。

同じステージ-ランクの受精卵に同様の処置をしても反応も様々です。wobbly
この反応の差が受胎に影響しているんだろうな~thinkなんて思いつつ研究しています。search

2017年3月 7日 (火)

受精卵リスト発信・締切の曜日変更について(ご案内)

日頃ET研究所事業につきまして格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。


さて、これまで凍結受精卵につきましては、毎月2回


水曜日受精卵リスト発信 → 翌週水曜日注文締切 


とさせていただいておりましたが、平成29年4月より


火曜日受精卵リスト発信 → 翌週火曜日注文締切


に変更させていただきます。


勝手ながら大変申し訳ありませんが、何とぞよろしくお願い申し上げます。